アルツハイマーは、高齢化社会となった今だからこそ、その予防法に注目が集まっていますね。「自分は大丈夫」と思われている方も多いかもしれませんが、それは間違いです。ある日突然、体の異変に気付いた時には、もうすでに病気は進行してしまっているのです。
でも、アルツハイマーという病気は予防できるものなのでしょうか?予防するならどんな方法があるのでしょうか?アルツハイマーの予防法について、詳しくご紹介いたします。いつ自分の身に異変が起こるかわからなからこそ怖いこの病気。まずは予防法について知っておくことをおすすめします。
アルツハイマーは予防できるもの?
この病気についてはまだまだ未知の部分が多く、治療薬や予防するお薬もありません。現在、遺伝子レベルでの研究段階にあります。まだまだ研究途中ですが、わかっていることもあります。
実は予兆とされる症状は、発症する10~20年以上も前から出てきます。まだ軽度の段階であれば、予防や症状の改善はできるという考えもでてきています。
「ぼけるのは年をとれば当たり前」そんな簡単な言葉では片づけられないほど深刻な病気です。いかに早くその予兆に気付き、予防策をうつかによって、その後の症状の進行スピードは大きくかわってきます。
自分もアルツハイマーになるかもしれない。そんな不安を抱えて年を重ねるのは嫌ですよね。不安に思うよりも、予防できる生活をするために、今の生活習慣を見直してみることをおすすめします。
アルツハイマーを予防する方法~食事・運動・睡眠~
食事
アルツハイマーの方の傾向として、細い人と肥満気味の人が多いということがわかっています。食事をする時のポイントとしては、
・バランスがとれた食事
・食べる時はしっかりと噛んで食べる
・偏った食事や、食べ過ぎはNG
・腹八分目を心がける
・予防に効果的といわれている物を中心に献立を考える
アルツハイマー予防には、肉類、乳製品、脂肪分やコレステロールの多い食事はよくありません。青魚や野菜類、果物などをしっかり摂るようにしましょう。青魚には、DHAやEPAがたくさん含まれています。また、野菜や果物には、リコピンやビタミン類、βカロテンなどが含まれています。
具体的に、毎日の食生活に摂り入れた方がいいものは、
・青魚
・鶏肉
・豆類
・緑黄色野菜
・オリーブオイル
・ポリフェノールを含むもの(ワインやベリー類)
などになります。また、玄米食にチェンジするのもおすすめです。食物繊維やビタミン、ミネラルをしっかりと補うことができますよ。
運動
症状がまだ軽度の時の予防や改善には、運動が効果的です。有酸素運動になるウォーキングや軽めのジョギングなどもいいでしょう。長い時間歩いたり走ったりする必要はありません。1日30分程度で十分です。毎日でなくても、一日おきに運動するようにしましょう。1日おきもちょっとツライという方、まずは週2ペースではじめてみると、無理なく続けられます。
睡眠
運動と同様に、軽度のアルツハイマーには、十分な睡眠も予防につながります。年を重ねると、眠れない、睡眠時間が短くなるという傾向があります。規則正しい生活サイクルを体におぼえこませて、しっかりと睡眠時間をとるようにしてください。どうしても夜の睡眠時間が短くなってしまうという方は、30分以内の昼寝がおすすめ。これも予防に効果があります。
アルツハイマーを予防する方法~その他~
先に、運動、食事、睡眠といった、3つの観点から予防法をご紹介しましたが、まだ他にも予防する方法はいくつかありますのでご紹介いたします。
意識して頭を使うようにする
頭を使うといっても、難しく考える必要はありません。お友達とお話をしたり、アルバムをみながら思い出をたどってみたりするだけでも頭を使っていることになり、脳に良い刺激となります。毎日の日課にしやすい新聞をみる、日記をつけるなどもいいでしょう。
ストレスはためずに解消する
ストレスをためるのはよくありません。どうやって解消すればいいかわからないという方が多いです。自分が楽しいと思える時間をもてばいいのです。好きな映画をみたり、お天気の良い日に、普段は行かないような場所に散歩に行ったりするのもおすすめです。深く考えずに、とにかく楽しむというのがポイントになります。
喫煙と飲酒はNG
特に喫煙は良くないということは想像できますよね。様々な病の原因となる可能性もありますし、アルツハイマー発症にもつながる恐れがあります。
お酒は適度なら体にもいいのですが、やはり過剰な飲酒はよくありません。お酒を飲むとタバコを吸いたくなりますよね。喫煙も飲酒もするという方は、レッドカードです。やめるにこしたことはありません。やめられないという人は、少しずつ量や本数を減らしていく努力をすることをおすすめします。
指先を使う
これは知っている人も多いと思いますが、指先を使うことで、脳に刺激を与えることができます。折り紙や工作、ピアノなどの楽器もいいですね。また、パソコンでタイピングの練習をするのもおすすめです。
口内環境
口内環境は加齢とともに悪化します。歯が抜けたり少なくなったりしてしまうと、食事の際に噛むという行為をしなくなります。咀嚼が少なくなることで脳が萎縮してしまい、発症の確率を上げてしまうことに。歯の健康は体の健康につながるとも言われるほどなので、しっかりと口内環境を整えるようにしてください。
予防で発症リスクは下がる!?
ここまでいくつかの予防法をご紹介しましたが、予防することでこの病気の発症リスクが100%下がるとはいいきれません。もしすでに予兆が出始めているという方は、今すぐこれらの予防法を実践することで、進行を遅らせることは可能です。
また、予兆が出ていない方でも、「なるかもしれない」ということはいつも意識し、忘れないでください。そうならない為にも、今、出来る限りのことをすることをおすすめします。
病気を発症してしまうと、周りの助けが必須になります。家族への負担も大きいものとなりますので、まずはしっかりと予防するように心がけてくださいね。