整腸作用に疲労回復効果まで!「甘酒」の持つ驚きのパワー

以前は甘酒と聞くと子供の飲み物と考えられていましたが、今は大人の間でも人気になっていることを知っていますか。甘酒ブームによって、ここ数年で飲料メーカーから市販されている甘酒の種類もぐっと増えているのですよ。

この甘酒ブームですが、昔から日本人の間で親しまれてきた甘酒が実はすごいパワーを秘めていたということが世間に認知されてきた結果のようです。甘酒にどんなパワーがあるのか、気になってきますね。

そこで今日は「甘酒」の持つ驚きのパワーについてご紹介します。

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「甘酒」について

まずは、甘酒についておさらいしてみましょう。

甘酒は「酒」という言葉が付いているので紛らわしいのですが、アルコール分は殆どありません麹とお米を発酵熟成させることにより、ほのかに甘い甘酒が出来上がります。

現在、注目を集めている「甘酒」はこの米麹から作られた甘酒ですが、実は甘酒にはもう一種類作り方があるのです。それは、日本酒を作る過程で発生した酒粕に砂糖などで甘みをつけて作る方法です。酒粕を利用してつくる甘酒は酒粕といえどもアルコール分を含んでいますので子供には不向きといえます。実際に甘酒を購入する際にはパッケージで成分を確認してみてくださいね。

整腸作用に疲労回復効果まで!「甘酒」の持つ驚きのパワー

甘酒の栄養と効果

では、甘酒にはどのような栄養や効果があるのでしょうか。

ブドウ糖が豊富

米麹から作られた甘酒の甘みは砂糖によるものではなく、お米が発酵したことによってできるブドウ糖の自然な甘みです。ブドウ糖は点滴にも使用される体に必要な栄養素です。甘酒の実に20%以上がブドウ糖から出来ていますので、「甘酒は飲む点滴」と言われていることも頷けます。

貴重な植物性乳酸菌

乳酸菌というと、ヨーグルトやチーズなどの乳製品が思い浮かぶのではないでしょうか。ヨーグルトなどの乳製品から出来るものは、動物性乳酸菌に分類されます。乳酸菌は腸内の善玉菌を増やし、整腸作用もありますが、牛乳は体質によって合う人と合わない人がいます。

一方、植物性乳酸菌は野菜やお米などを発酵させるものですので、味噌や漬物など昔から日本人に親しまれてきました。味噌や漬物などは一人暮らしだとなかなか口にする機会が少ないかもしれませんが、甘酒であれば飲むだけですので、手軽に始めることが出来ます。

疲労回復に効果的なビタミンB群

ビタミンB群には疲労回復効果があることは知られていますね。実は、そんなビタミンB群が甘酒には豊富に含まれるのです。ビタミンB群は、疲労回復効果のほかにも、皮膚の粘膜を維持してくれる働きもあるので、美肌効果も併せて期待できるのが嬉しいところです。

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甘酒の飲み方

甘酒はお米から出来ていますので、100gあたり80㎉程度と飲み物としては高カロリーといえます。また、甘酒は栄養分が体に吸収されやすいため、飲み過ぎると体内で糖分の割合が急増してしまいます。1日にコップ1杯程度を目安にすると良いでしょう。

甘酒はそのまま飲んでもらって構わないのですが、毎日続けるとなると飽きてしまうかもしれません。そんなときは、以下に紹介する甘酒アレンジも試してみてください。

生姜甘酒

温めた甘酒にすりおろした生姜を加えれば身体がポカポカと温まりますので、冷え性にお悩みの方には是非オススメです。

豆乳甘酒

豆乳と甘酒を1~2:1の割合で割るだけの簡単アレンジです。甘酒の美肌効果と豆乳の美肌効果の相乗効果によって、お肌の調子を整えることが出来ます。甘酒を割る豆乳の割合はお好みで調整してくださいね。

ココア甘酒

ココアと一緒にするとコクのある飲み物になりますよ。ポイントとして、使用するココアは砂糖を使っていないココアパウダーを使用することです。無糖のココアパウダーに甘酒と牛乳(または豆乳)を合わせることで自然な甘みを楽しむことが出来ます。

便秘解消には甘酒スムージー

甘酒の整腸効果を期待するのであれば、甘酒とバナナ、牛乳をミキサーにかけてスムージーにしてしまいましょう。甘酒とバナナの自然な甘さだけで十分美味しいスムージーが出来上がります。牛乳を豆乳に変えても美味しいですよ。

整腸作用に疲労回復効果まで!「甘酒」の持つ驚きのパワー

調味料として使ってもOK

甘酒が余ったというときには、調味料として使うのもオススメですよ。お肉やお魚に使用すると甘酒の酵素の働きによって、しっとり、ジューシーに仕上げることが出来るのです。

唐揚げの下味付けにプラスしたり、ハンバーグを作る際に少し加えてみたり、甘酒鍋にしてみても美味しく頂くことが出来ます。

整腸作用に疲労回復効果まで!「甘酒」の持つ驚きのパワー

まとめ

現在では、初詣など冬のイベントで冷えた体を温めるために飲む飲み物という印象が強い甘酒ですが、江戸時代では甘酒は夏の飲み物だったのです。暑さで食欲や体力が落ちてしまいがちな季節に、素早く栄養補給することができる甘酒で夏バテを防止するという江戸時代の知恵だったのですね。その証拠に、俳句では甘酒は夏の季語なのですよ。

サプリメントや栄養ドリンクに頼る生活をしているのであれば、昔からの知恵である自然のサプリメントともいえる甘酒を試してみてはいかがでしょうか。今日から甘酒で体に優しい暮らしを始めてみましょう。