共働きが増え、働くママが多くなっていますが、そうなると気になるのが子供のこと。学校から帰ってくる時間にはママが帰宅できないことが多く、1人でお留守番をさせることになります。親として大きな心配事である子どものお留守番について、注意点や子供に教えておくべきことなどをご紹介します。
子供が1人でお留守番をし出す平均年齢
一体何歳ぐらいから子供を1人でお留守番させても大丈夫なのでしょうか。個人差や家庭環境にもよりますが、小学校に通い出した後、1年生から3年生ぐらいになるとお留守番をできるようになると言われています。
小学校に上がり学童保育を利用する場合もありますが、保育園に比べると預かってもらえる時間が短く、3年生ぐらいまでに限定されている場合も多いため、4年生以降にお留守番をさせることが多く、お留守番をさせる平均年齢は10歳からと言われています。
子供1人のお留守番に潜むリスクを把握しよう
子供を1人でお留守番させるのはとても不安ですが、まずはそのリスクについて知っておきましょう。
誤飲の可能性
目につくところに落ちていたおもちゃの部品やパパのタバコなど、食べ物以外のものを誤って飲み込んでしまう可能性があります。誤飲の危険性があるものはきれいに片づけておくことが大切です。
布団のかぶりすぎによる窒息
疲れて帰ってきた子供がぐったりと寝てしまった場合、無意識で布団をかぶりすぎていたり、うつぶせで寝ていた場合、窒息の危険性が考えられます。
夢中で遊ぶことによるケガ
遊びに夢中になっていると子供は飛び跳ねたり高いところから飛び降りたりするかもしれません。そうなると落下や家具などにぶつかり、ケガは免れません。またマンションではベランダからのぞいているうちに落下してしまう事故がよくあります。
震災や火事
突然地震がおきたり、近くの家で火事がおこった場合、子供はパニックになるでしょう。自分で素早く逃げるという行為におよぶかどうかは心配するところです。
火をつけて触ってしまう
ガスコンロの火を勝手につけてしまうとやけどをしたり、火事の可能性もあるのでとても危険です。パパのライターなども気をつける必要があります。
呼び鈴が鳴ると確認せず開けてしまう
呼び鈴が鳴ると反射的にすぐ玄関のドア開けてしまう可能性があります。不審者だった場合とても危険です。
勝手に1人で出かけてしまう
遊びたい盛りの子供は玄関の鍵も締めずどこかに遊びに出ていってしまうかもしれません。迷子になったり誘拐の可能性も考えられるのでとても心配です。
子供がお留守番をする時に教えておくべきこと
子供を1人でお留守番させるのは親としてとても不安で心配なことですが、どうしてもお留守番をさせなければいけない状況になった場合、安全に子供が1人で過ごせるようにしっかり守るべきことを教えてあげましょう。
1.帰ってきたら「ただいま」と言う
学校から帰ってきた時に、ママがいれば「ただいま!」と元気に声をかけますよね。それと同じように、家に誰もいなくても「ただいま」と声に出すだけで、近くを通りかかった人は1人じゃないんだなと考えます。子供が1人でお留守番しているということを悟られないようにするのが肝心です。
2.呼び鈴が鳴ったらママは手が離せないと伝える
呼び鈴が鳴ってすぐにドアを開けるのはとても危険なことです。ドアを開けずに「ママは今手が離せません。トイレで出ることができません。」など理由を決めておいて、子供に言わせるようにしましょう。宅配なども同様に出ない方が良いでしょう。くれぐれも絶対にドアを開けてはいけないということを覚えさせてください。
3.電話には出ない
電話がかかってきても出ないようにする方が無難です。しばらくすると留守電に切り替わるよう設定しておけば問題なし!ママの電話番号が分かる子供であれば、ナンバーディスプレイに出たママの番号にだけ出れば大丈夫です。
4.火の元の注意
ガスコンロがあるキッチンには絶対に近づかないよう教えてください。食べ物や飲み物を温める場合は、電子レンジだけを使うように教えてあげましょう。ライターやマッチなど火事のもとになる物は必ず目につかないところに片付けておいてください。
5.緊急事態がおきたときの連絡
子供が1人でいる時は何がおきるかわかりません。突然吐き気や熱にみまわれたり、地震や火事がおきないとも限りません。緊急事態がおきた時や子供が困った時に連絡できるママやパパの電話番号を教えておいてください。近くにいる信頼できる友だちや祖父母でも良いでしょう。電話の上に紙を貼り大きく書いておいてあげましょう。
親が事前にしておくべきこと
近隣の信頼できる方に、子供がお留守番を1人でしていることを伝えておくと、何かあった時に頼ることができますし、子供もその方に助けてもらえることができるので安心です。
また鍵を持たせる時は首から下げるなど目立つことはせず、ランドセルの中に見えないように入れて、紛失防止のヒモをつけておくなど工夫してください。防犯用のブザーを持たせておくのも良いでしょう。
色々な事件が毎日のようにおこる昨今、子供を1人でお留守番させるのは、親にとっても子供にとっても色々なリスクが考えられるので、しっかりとした対策が必要です。ママが元気にお仕事をするためにも、子供が安全安心にお留守番できるためにも、出来る限りの対策を取っておいてください。