「外反母趾」の原因と症状は?自宅で改善する6つの方法

外反母趾は女性に多いと言われますが、最近では子供でも外反母趾が増えています。外反母趾がひどくなると最悪手術をしなくてはいけないこともあり非常に心配ですよね。

今回はそんな「外反母趾」に注目して、原因と症状、さらにはご自宅でできる改善法を探っていきましょう。

広告

「外反母趾」とは?

まず外反母趾ってどんな状態なのかをチェックしましょう。

程度にもよりますが、親指の角度が15度を超えている状態を指します。参考までにご紹介すると、15~20度程度は軽症、20~40度程度は中程度、40度を超えると重症となります。

見た目で分かりやすいのは親指がひらがなの「く」の字に曲がっているという状態ですのでご自分の足をチェックしてみてくださいね。もう1つの目安としては、立った時に足の土踏まずに指の第2関節まで入らない状態になっていることです。これは体重を乗せた状態で調べる必要があるので、必ず立って行ってくださいね。

「外反母趾」の原因と症状は?自宅で改善する6つの方法

外反母趾の原因と症状

では、ここでは外反母趾の原因と症状について見ていくことにしましょう。

外反母趾の原因

まずいくつかある原因を探っていきましょう。

よくヒールを履くと外反母趾になりやすいと言われますよね。しかし子供や男性でも外反母趾になっています。それっておかしいと思いませんか?

つまりヒールを履くということは前のめりの姿勢になったり、先の細い靴で足が圧迫されるという要因はありますが、これは外反母趾の直接的な原因ではないのです。

最も大きな要因はというと、歩き方です。間違った歩き方により土踏まずと呼ばれるアーチが減少し、足底筋と呼ばれる筋肉が低下して外反母趾が生まれてしまうのです。外反母趾をお持ちの方の歩き方には特徴があり、足の裏全体でペタペタと歩いており、踵の着地や親指の蹴り出しの力を使わないのが特徴です。

なかには、遺伝性の場合もあります。調査結果によると8割の患者さんが家族に外反母趾の人がいることが分かっています。

外反母趾の症状

次に外反母趾の症状をご紹介します。

1つ目は親指の変形であり、くの字に曲がっている状態です。そしてそれに伴い親指の関節部分が外に張り出すので、赤く腫れを伴ったり痛みを伴います。

2つ目は足の裏にタコができてしまうというもの。また、外反母趾の方の多くは内反小趾もあらわれる為、小指の側面にもタコが出来やすくなります。

3つ目は、肩こりや頭痛などの症状です。足の裏は身体のバランスを保つのに非常に重要であるため、外反母趾により体幹のバランスが崩れると各種症状が出やすくなります。また膝の痛みや股関節の痛みなどに発展してしまうケースもあります。

広告

外反母趾を自宅で改善する方法

では外反母趾をお持ちの皆さんが知りたい自宅で外反母趾を改善させる方法をいくつかご紹介していきましょう。

1.青竹ふみで筋肉ほぐし

1つ目は、青竹ふみです。足底筋と呼ばれる足裏の筋肉、部位でいうと親指の付け根から踵にかけての筋肉を緩めるのがポイントです。

1回1分半程度を毎日継続して行ってください。

2.足指まわしで足間筋ほぐし

2つ目は、足指まわしです。手の指を足の指にしっかりと絡ませて、時計回りそして反時計回りにできるだけ大きく回していきましょう。1分半ぐらいかけてじっくりと行うのがポイントです。

3.前脛骨筋ほぐし

3つ目は、前脛骨筋ほぐしです。あまり聞きなれない名前かも知れませんが、膝から下の前部にある筋肉が前脛骨筋です。この部位を同じく1分半程度時間をかけて握りこぶしなどで上から下に流すイメージでマッサージしましょう。

マッサージオイルなどをつけてやると、滑りやすいのでよりやりやすいですよ。

「外反母趾」の原因と症状は?自宅で改善する6つの方法

4.ホーマン体操

4つ目は、ゴムバンドを使ったホーマン体操です。できるだけ広い幅のゴムバンドを準備してください。

1.膝を伸ばして床に長座した状態で、左右の足の親指にゴムバンドをひっかけます

2.左右の踵は合わせたままで、そこを支点にし親指を外にひっぱります
※股関節から外にまわすイメージです

3.親指を引っ張った状態を5~10秒保ったら足を戻してください。

1セット30回を1日3セット目安で行ってくださいね。テレビなどを見ながらできるので手軽にできますね。

5.タオル寄せ運動

5つ目はタオル寄せ運動です。

1.椅子に座り、足の下にタオルを縦方向に1枚おいてください

2.足の指を使ってタオルを手前にたぐり寄せてください

たったこれだけですが、蹴り出すときの親指の筋力をつけるのに効果的ですよ。

6.歩き方改善

歩き方が原因となることが多い為、正しい歩き方に改善することは非常に大切です。ではポイントを見ていきましょう。

1.踵から床に着地する

2.親指に体重を移動させる

3.親指で床を蹴りながら体重を移す

4.床から足の裏全体を離して、逆の足の踵を床に着ける

この繰り返しで歩くのが正しい歩き方です。最初は難しく感じるかもしれませんが、リズムよくこの歩き方をすることで、外反母趾は随分と改善してくれます。

外反母趾は放置するとどんどん進行し、他部位に痛みまで引き起こすことになります。日々のトレーニングを取り入れながら早めに治す必要があるでしょう。