子供の嘘に振り回されて疲労困憊。嘘をつく理由と5つの対処法

子供が嘘をつくことに悩んでいたり、その嘘に振り回されてしまうお母さんも多いものです。

子育てをしていると誰しもがぶつかる子供のつく嘘に注目し、嘘をつく理由と取るべき5つの対処法をご紹介します。

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子供が嘘をつく理由とは?

まずは子供が嘘をついてしまう理由について見ていきましょう。

1.自己防衛のため

お母さんや先生など大人に怒られないためにとつく嘘がこのタイプです。自分に矛先が向かないよう自己防衛のため取り繕ってしまうのです。

2.空想の中での自覚のない嘘

絵本やテレビなどに子供は夢中になりがちです。そんな中で、お話の中のことなのに、まるでそれが現実の世界のことのように混同してしまうと、結果嘘をついてしまうことがあります。本人には全く悪気はない思い込みが故の嘘です。

3.願望から生まれる嘘

嘘をついた自覚がないにも関わらず、こうだったらいいなという願望から真実ではない話をしてしまうことがあります。もちろん誰かを騙すつもりなどなく、自分もこうしたい、ここへ行きたいという願望からつい口走ってしまう嘘です。

4.親の気を引く嘘

お母さんやお父さんに構ってもらいたいという気持ちなどから嘘をついてしまう事があります。本当はお腹が痛くないのに、痛いとぐずってしまったり、親に褒めてほしくて先生に褒められたという嘘をつくといった具合です。

5.親の真似をしてついている嘘

親が子供に「後からね」と約束したにも関わらず、それを守らなかったなど親がつく嘘を見て、それを真似てしまう事もあります。親がついているから嘘は悪いことではないと感じさせることから生まれる嘘です。

子供の嘘に振り回されて疲労困憊。嘘をつく理由と5つの対処法

年齢で嘘の理由が変わる!

子供が嘘をつく理由をご紹介してきましたが、嘘をつく理由は年齢によっても変わってきますので知っておきましょう。

幼児期につく嘘

幼児期につく嘘は前述した中にある、2. 空想の中での自覚のない嘘や3.願望から生まれる嘘であり、そこまで心配する必要はありません。

だんだんと空想と現実などの違いが分かってくるにつれ、この種類の嘘はなくなってきます。そこで、嘘をつかないの!と怒る必要も特段ありません

小学3年生ぐらいまでににつく嘘

孤独感や疎外感、さみしさなどからついてしまう嘘が多いようです。また自分がうまく物事を説明できないという時に嘘をついてしまうこともあります。

基本的にすぐにバレてしまうような単純な嘘がほとんどです。話を聞いてあげることが大事だったり、嘘は良くないということを言い聞かせていく必要があります。

中学生ぐらいまでににつく嘘

思春期に入り親に隠し事などが増えてくる時期でもあります。また親や先生といった大人の言葉に背を向けたり、わざと嘘を重ねたりしがちです。

大人に分かってもらえないという寂しさやもどかしさの気持ちからつく嘘が多い為、子供と向き合う時間を持ちたいものです。

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嘘をつく子供への対処法

では、嘘を子供がついたときに大人が取るべき対処法をご紹介していきましょう。

1.接し方を変える

嘘をついていることが分かった時、頭ごなしに叱るといった対応をしているお母さんも多いのでないでしょうか。しかし、そこはグッと我慢してお子さんへの接し方を変えてみて下さい。

そこで伝えるべきなのは怒りではなく、「嘘をつかれたことが悲しい」という気持ちです。親が自分のせいで悲しい気持ちになっているというのは子供にとって辛いものです。

その気持ちを伝えた上で、嘘をつくことがどう良くないのか、どう悪い影響を与えてしまうのかということを、その子の心に響くように説明してあげてください。

2.素直になりやすい雰囲気作り

嘘をついてしまう本人も心の中では後ろめたさがあるものです。その為、親と話をしていても目を合わさなかったり、語尾を濁したり、話を早く切り上げようとするなどの異変が見られるものです。

しかし、そんな時にこそ嘘をついて悪かったと子供が感じられるように話をしやすい環境を作っていきましょう。

何故嘘をついたのと怒るのではなく、何があったのか、どんな気持ちがあるのかを知ろうとしてあげることが大切です。

3.順序だてて子供の話を聞く

子供はそこまで上手に話が出来るわけではありません。そこで、子供が話す内容だけで理解するのではなく、具体的に誰が誰と?いつ、どういうきっかけで?詳細な情報を大人が聞き出してあげるようにして下さい。

時にはメモを取りながら話を聞くことも大切です。

4.感情的になっても自己嫌悪しないこと

子供が嘘をついたことについ感情的になってしまうこともあるでしょう。しかし、そうすることで後から自分が自己嫌悪に陥ることもあるものです。

感情的になったとしても落ち着いて子供にフォローを入れられるように接するようしましょう。

5.正直に話した子供を褒める

子供が嘘をついても最終的にちゃんと嘘を認めたら、そのことは褒めてあげてください。嘘をつくことは良くないことだけど、正直に話すことで親は認めてくれたと感じさせることで子供も承認欲求が満たされるのです。

子供の嘘は様々ですが、まずは嘘をつく子供の心理の裏を見て向き合っていくことが何よりも大切です。