夏の時期だけでなく、変に脇汗が溢れ出てくることってありますよね。季節関係なく脇汗に悩まされることは精神的にも負担になりますし、お気に入りの洋服に汗じみが残るのも避けたいものです。
ただ、脇汗の量は人によって異なり、全く気にしたこと経験がない方もいらっしゃいます。一体何が原因でこのような差が生まれてしまうのでしょうか。
今回は、脇汗が溢れ出る原因について詳しく解説していくとともに、止める方法についてもご紹介していきたいと思います。
脇汗が多くなる原因は?
まずは気になる原因からみていきましょう。
1.食事内容
汗や呼気の臭い、おならなどもそうですが、わたしたちが毎日食べている食事によってその臭いや量は変化しています。
特に脇汗の量を増やしてしまう原因となるのが、
・脂っこい食事
・お肉中心の食生活
・高たんぱくなもの
などが挙げられます。こういった食事内容を続けていると汗腺は刺激され、汗はどんどん溢れ出てくることになります。さらに臭いまできつくなる可能性も。
2.肥満体型
太り気味の方の体には、標準体型の方よりも皮下脂肪がたくさんついている状態です。この皮下脂肪によって熱が発散されにくく、体温も上昇しやすいと考えられています。
本来であれば汗をかくことによって体温が調節されるのですが、脂肪が邪魔をしているため、中々心地よい体温に調節することも難しくなってしまっているのです。当然暑さを感じることが多いため汗もかきやすく、べたついた汗が出やすいのも特徴でしょう。
3.精神的影響によるもの
緊張や不安感、ストレスを感じた時に脇から汗がドッと出るように感じた経験はないでしょうか。これは精神的発汗と呼ばれるもので、特に手のひらや脇、足裏に汗をかくという特徴をもっています。
4.ホルモンの変化
男性もそうですが、女性も年齢を重ねるとともにホルモンの分泌量に変化が生じ、バランスが乱れ始めます。特に顔や上半身に汗をかきやすくなり、自律神経バランスも整わなくなってしまうことがあります。
5.脱毛
脱毛前はそれほど気にならなかったのに、脱毛後に突然汗が気になるようになることがあります。これは毛があることでその周辺に溜まっていた汗が肌に直接感じるようになるためです。
もちろん、毛をなくすメリットもありますが、毛のもつ役割をきちんと理解したうえで施術を受ける必要があるでしょう。
6.運動不足
運動をして汗を出す習慣をつけていないと、いざ脇汗が出た時にきつい臭いを放つ汗が出るようになります。
運動習慣は神経のバランスを保つ作用ももたらしてくれるため、いざ不安や緊張を感じた時でも出る汗の量を抑えられるほか、臭いやべたつきの気にならない汗が出るようになります。
7.アポクリン腺が多い
脇の汗腺であるアポクリン腺は汗量を増やすだけでなく、臭いも放つといわれています。当然その腺が多ければ多いほど脇汗を多くかいてしまうのですが、この場合は臭いを強く感じることが多いでしょう。
脇汗が多いことで損すること
脇汗によって損をすることはたくさんあります。
例えば、
・汗染みが目立ってからかわれる
・脇汗が気になり仕事に集中できない
・タンクトップやキャミソールなどの服が着れない
・臭い対策にお金がかかる
・人の目が気になって不安になる
などでしょう。
単なる汗とはいえ、精神面においての負担がとても大きいことが分かります。
原因にいくつか心当たりがあるのであればそれを改善していくことはもちろんですが、効果的な汗止め方法を実践してみましょう。
脇汗を止める方法
汗を止める制汗剤を使用する
制汗剤というと、汗の臭いを予防してくれるものというイメージがありますが、汗を出にくくするタイプのものも販売されています。塩化アルミニウム等が配合されている制汗剤は、汗の量を抑えてくれる効果があるので、購入時は成分表を確認してみましょう。
ただ、汗を全く出させないようにすることは健康上良いとは言えません。仕事の日やお出かけの日などに限り使用し、使用しない日をもうけることが大切ですよ。
患部を冷却する
脇に通るリンパを冷やすことで体温が下がり、汗腺を引き締めてくれる効果があるため、汗を止めることができます。夏場は冷却用のアイテムを準備しておき、気になり始めたら数分脇にあてるようにしましょう。
帯で締めつける
脇の下に当たるように帯を巻き付けると汗が出にくくなります。素肌の上から巻き付けるため、服の上からではあまり気にならず、誰にも気づかれずに汗止め対策を行うことが出来ますよ。
ツボを押す
小指の外側の付け根にはこうけいと呼ばれるツボがあります。ここをペンの持ち手側の先端を使うなどして押すことで、汗の出を止める効果が期待できます。
野菜や海藻をたくさん食べる
食事の内容を見直すことはもちろんですが、特に野菜、海藻類を積極的に食べるようにしてみましょう。体臭予防にも効果的ですし、べたついた汗をかきにくくなります。
運動をしてダイエットに励む
肥満を改善することはもちろん、それに合わせて運動する習慣を身につけておきましょう。1日30分でかまいません。有酸素運動をして汗を出す時間を作ることで、脇汗だけが多くなることを防げます。
量や臭いがきつすぎる場合は手術も考えよう
対策法を試しても、原因を改善しても効果が実感できない場合は、汗腺が原因を握っていると考えられます。根本的に解消するためには、汗腺を取り除くための手術を受けるか、高周波による治療を受けることも視野に入れておきましょう。
特に臭いのきつさが気になる方は、腋臭の恐れがあります。遺伝などで引き起こされるため、改善には医師による治療がもっとも効果的です。
更年期などの年齢による問題から、脇の臭いが今よりひどくなることも考えられるため、一度診察だけでも受けてみると良いでしょう。
まとめ
今回は脇の汗にスポットを当て、その量や臭いを改善する方法、原因についてお話してきましたがいかがでしたでしょうか。
人間が汗をかくのは当然のことですし、本来であれば気にすることはないのかもしれません。けれど精神的に苦痛に感じていたり、そのせいで人と接することに恐怖や不安を感じてしまうのであれば、こころへの負担が心配になりますね。
脇汗に悩む人は意外とたくさんいるということ、自分だけが悩んでいるのではないということを知り、ぜひ改善に努めてみて下さいね。