仕事中に書類がなんだか湿気ているなんて経験ありませんか？気付いたらそれは自分の手汗のせいだったということがあります。暑いわけでもないのに、なぜか手汗がひどくて、普段の生活の中でも困ることがよくあるという方がいます。
このひどい手汗はどうしておこるのかをご紹介いたします。また、多汗症なのかどうかを確かめる方法や、改善する方法なども併せてご紹介いたします。現在、手汗でお悩みの方は、是非最後までご覧になって参考になさってください。
ひどい手汗の原因とは一体何？
ビックリしたり、緊張したりした時、人は手に汗をかくことがあります。そういった時だけでなく、普段から手に汗をかいたり湿っているという場合、原因は「手掌多汗症」である可能性が高いです。
国内では、200人に1人の割合で発症している人がいます。珍しい症状のように思われがちですが、この手掌多汗症に悩まされている方は、いがいにたくさんいらっしゃいます。
この多汗症は、何もしていない比較的リラックスしている時でも手が湿っています。緊張したり驚いたりすると、さらにこの手汗が悪化していきます。湿る程度から、汗がしたたり落ちるという程度まで、症状が悪化するにつれて汗の量もふえていきます。
この症状の原因はまだわかっていません。ただ、何らかの原因で交感神経の反応が異常に強くなりすぎているからではないか、という説があります。いずれにしろ、原因がハッキリとしていないので、予防法などもないといったのが現状です。
多汗症かどうかをチェックする方法
ひどい手汗に悩まされ、多汗症が疑われる場合、自分でチェックする方法があります。次にあげる項目に自分があてはまるかどうかを確認してください。
・普段リラックスしている時でも、暑くもないのに汗がでる
・手から汗がしたたりおちるほどの大量の手汗をかく
・書類を触っていると、紙が湿ってしまう
・パソコン使用中、マウスやキーボードが汗でべたつく
・ちょっとしたことでもすぐに緊張する
・たばこや飲酒をしている
・野菜をあまり食べない
・揚げ物などが好き
・睡眠不足なことがある
・手汗の症状が出始めたのが25歳よりも下である
・家族に同じ症状の人がいる
これらの項目に3つ以上あてはまるなら、多汗症の可能性があります。専門の医療機関に相談する場合は、皮膚科・美容外科・整形外科へ。病院によっては、治療などをしていない所もありますので、事前に多汗症の治療や相談をしてくれるのかどうかを確認することをおすすめします。
手汗を改善する方法
ミョウバン水
昔から制汗剤として使われています。雑菌の繁殖を抑制する効果も期待でき、消臭効果もあります。ドラッグストアやスーパーなどで、ミョウバンは市販されていますので、それを水で薄めたものがミョウバン水になります。このミョウバン水を手のひらに塗るだけというものです。
制汗剤
手汗専用の制汗剤が市販されています。ハンドクリームタイプのものなら、とても手軽で簡単です。即効性もあるので、つけてすぐに効果を実感できます。いざという時の為に、外出の際は、こういった物を携帯することをおすすめします。
生活習慣の改善
規則正しい生活をすることで、自律神経の乱れを改善することができます。また、喫煙はできるだけ控え、飲酒もたしなむ程度にすることをおすすめします。適度な運動も日々の生活にとり入れるようにしましょう。
ストレスをためない
ストレスは自律神経を乱します。現代社会においてストレスのない人はいないとまでいわれるほど、社会的な問題にもなっています。なかなかストレスを完全になくすというのは難しいかもしれません。ですが、できるだけ溜め込まずに、上手に発散する方法を見つけるようにしてください。
あまり気にしない
手汗がでてあまりにも気にし過ぎると、それがストレスや緊張となり、汗が増えてしまいます。気にしないというのは難しいですが、汗が出ているのを感じても、あまり気にしないことも大切です。
十分な睡眠をとる
睡眠は非常に重要です。お風呂は湯船につかり、心も体もリラックスさせてあげて下さい。睡眠環境を整える為にも、寝る少し前には照明を落とし、テレビやパソコン、スマホなども使用を控えるようにしてください。質の良い睡眠をとるためにも、眠りやすい環境を作るようにして、十分な睡眠をとるようにしましょう。
食生活
揚げ物や油っこい物、辛いものばかり好んで食べているような食生活は、発汗を促進させてしまいよくありません。そういったものは控え、野菜類もしっかりと摂るようにしてください。
専門医療機関で治療する
多汗症に関しては、皮膚科や美容外科、整形外科での治療となります。あまりに手汗がひどく、日常生活で困難だと感じることがでてきてしまったら、できるだけ早く受診し、治療をするようにしてください。
早めの対策で手汗を改善！
手掌多汗症の方は、症状が軽い方だと「これくらいはいつものこと」と何も対処せずにすごしがちです。ですが、何も対策をしないと、症状が治まることはありません。悪化するといったケースも少なくありません。
今回ご紹介した手汗を改善する方法を参考にしていただいて、実践してみてください。また、あまりに汗の量が多い場合は、早めに専門医療機関で相談することをおすすめします。
