乳液は化粧水の後に塗るだけでなく、たくさんの使い道があるアイテムです。今回は乳液の便利な使い方を7通りご紹介いたします。
ちょっぴり変わった乳液の使い方を知ってさまざまな面で役立ててください。
乳液の基礎知識
「肌に良さそうだから何となく乳液を塗っている」という人も多いかもしれません。しかし、乳液は正しい方法で使用しなければ十分に効果が発揮されないこともあるのです。
まずは、乳液の役割や正しい使い方について確認しておきましょう。
乳液の役割
乳液の役割は化粧水で与えた水分にふたをすることです。肌の水分は紫外線や乾燥など外部の刺激から肌の内部を守るために必要なものですが、ストレスや加齢に伴って減少していきます。
水分が減るとニキビやシワ、たるみなどの肌トラブルが引き起こされます。これらを予防するためには適切な方法でスキンケアをしなければなりません。
スキンケアの基本は化粧水と乳液。化粧水で肌にうるおいを与え、乳液に含まれる油分でふたをすることで水分の蒸発を予防して肌の状態を整えることができます。
乳液とクリームの違いとは
乳液と同じように油分を含んだクリームを化粧水のふたとして使っている人もいるかもしれません。
しかし、クリームは乳液と比べて油分の量が多いため、化粧水や肌と馴染みにくいです。化粧水や肌と馴染まなければ、肌の表面の油分が過剰になってニキビができたり、テカリや化粧崩れの原因となったりすることもあります。
乾燥が気になるときは乳液の後からクリームでさらに油分を補うと良いですが、乳液の代わりにクリームを使うのは避けた方が良いでしょう。
乳液の使い方
乳液は正しい方法で塗ることが大切です。乳液の効果を最大限に発揮させるためにも正しい使用方法を知っておきましょう。
乳液を塗る順番
乳液先行型のスキンケアを提唱しているブランドもありますが、基本的に乳液は化粧水の後に塗ります。
美容液やクリームを使用するときは化粧水、美容液、乳液、クリームの順番で行い、化粧水の水分と美容液の成分をしっかりと肌に閉じ込めましょう。
乳液の塗り方
乳液の塗り方の手順は次の通りです。
1.化粧水が肌に馴染んだら、手かコットンに適量を取ります。
2.肌の内側から外側に向けて塗っていきます。
3.乾燥しやすい目や口の周りは乳液を重ねます。
4.最後にハンドプレスをして肌に成分を浸透させます。
使用量は乳液によって異なるため、使っているものの表示を確認してください。コットンを使う場合は摩擦で刺激が起きないように、たっぷりと使うことがポイントです。
オイリー肌の人で乳液が苦手な人はテカりやすいTゾーンなどは薄めに塗ったり、オイルフリーの乳液を使ったりするとべたついたり、不快を感じたりしにくいです。
乳液のちょっと変わった使い方~スキンケア~
乳液は基本的な使い方のほかにも、さまざまな方法で使えます。乳液を使ったちょっと変わったスキンケア方法についてご紹介いたします。
乳液クレンジング
軽いメイクは乳液で落とせます。クレンジングは強い成分が配合されていて肌に負担をかけることがあるため、肌の調子が悪いときは乳液クレンジングを試してみましょう。
用意するもの
大き目のコットン
乳液
乳液クレンジングのやり方
1.コットンにたっぷりと乳液をつけます。
2.コットンをくるくると動かしながらメイクを絡めとっていきます。
3.コットンが汚れたら新しいコットンに変えましょう。
4.コットンにメイク汚れがつかなくなったら終わりです。
乳液の量が少なければ、コットンと肌の間で摩擦が起こって肌を傷つけてしまう可能性があります。大きめのコットンにたっぷりと乳液をつけてクレンジングをしてください。
乳液洗顔
洗顔をすると肌が突っ張ってしまう人や毛穴の汚れが気になる人には油分が含まれた乳液を使った洗顔がおすすめです。いつもの洗顔の前に乳液洗顔をしておくと毛穴の汚れを効果的に取れて肌の乾燥も予防できます。
用意するもの
蒸しタオル
乳液
乳液洗顔のやり方
1.蒸しタオルを顔に当てて毛穴を開いておきます。
2.乳液をたっぷりと手に取り、体温で乳液を温めます。
3.乳液を顔に広げながら優しくマッサージします。
4.ぬるま湯で乳液を軽く洗い流します。
5.いつものように洗顔します。
蒸しタオルはタオルを濡らして30秒ほどレンジで温めると簡単に作れます。指と顔に摩擦が起こらないように乳液はたっぷりと使ってください。
乳液パック
肌を保湿したいときは乳液でパックすると良いでしょう。お風呂でパックすると毛穴が開いているので成分が浸透しやすいです。
用意するもの
ラップ
乳液
乳液パックのやり方
1.乳液をたっぷりと顔に塗り、上からラップを貼ります。
2.5分経ったら洗い流します。
乳液は白く見えるほどたっぷりと塗ると効果が高まります。
シートマスクの上から乳液を塗る
購入したシートマスクが保湿力に欠けていると思ったら、乳液を上から塗ってみることをおすすめします。乳液の油分を足すことで保湿力が足りないシートマスクでもしっかりと肌に潤いを与えられます。
用意するもの
シートマスク
乳液
シートマスクの上から乳液を塗る方法
1.シートマスクの上からたっぷりと乳液を塗ります。
2.乳液を付けていない方を下にしてシートマスクを顔に乗せます。
3.数分置いたら、乳液をつけた面を下にします。
4.さらに3分ほど待ちます
5.ハンドプレスをして終わりです。
乳液をプラスすることでシートマスクの成分を肌に閉じ込められるでしょう。
乳液のちょっと変わった使い方~スキンケア以外~
乳液はスキンケア以外にも使えます。乳液の役立つ使用方法を見ていきましょう。
化粧品に混ぜる
ファンデーションが割れてしまったり、マスカラが固まったりしたときは乳液を混ぜてみると良いでしょう。
ファンデーションの場合は割れた場所に数滴の乳液を垂らしてしっかりと押さえると復活することがあります。
また、マスカラが固まった時は乳液を少しだけ加えてよく振ると使いやすくなります。
なお、化粧品に乳液を混ぜると成分が変化するため、できるだけ早く使い切るようにしてください。
髪のケアに使う
スプレーボトルに乳液と水を混ぜたものを入れて髪に吹きかけると乾燥した髪のケアができます。朝の寝ぐせ直しやスタイリングに使っても良いでしょう。
掃除に使う
油分を含んだ乳液はワックスとして掃除に使うと床などをピカピカにできます。余ってしまった乳液は捨てずに掃除に使い、有効活用してください。
手荒れの心配がなく、油汚れも落とせて便利です。
たくさんの使い道がある乳液を活用しよう
乳液は肌に不可欠なスキンケアアイテムです。正しい方法で使って肌の状態を整え、さらに美しくなりましょう。
乳液の基本的な使い方をマスターできたら、ちょっぴり変わった使い方をしてさまざまなシーンで乳液を活躍させてくださいね。