子供を持っているとその友達の行動や言動が気になったりしませんか?「親の愛情、大丈夫?」と気になることも。と同時に自分の子供のことも気になりますね。子供に愛情は伝わってるか、不足してないか。子供は無意識ですが愛情が不足するといろいろなサインを出してくれるのでそれを見逃さないようにすることが大切です。
愛情不足の子供の特徴は?
自分の愛情が果たして子供にとって満足なのか気になりますね。
子供は愛情不足だとサインを出します。
お友達と仲良くできない
愛情が不足するとお友達と仲良くできなくなります。
家の中だとわかりにくいですが、幼稚園や保育園といった集団生活の中に入るとよくわかります。
例えばお友達の輪にうまく入れずにいつも一人で遊んでいる、お友達に意思表示ができずに暴力をふるうなど仲良く遊べなくなります。
暴力をふるうケースでは、親の愛情不足によるストレスを暴力で発散するのです。
自己肯定感が低い
自己肯定感が低いことも特徴です。
自分への愛情を実感することで、「自分はやればできる」「自分には価値がある」といった自己肯定感が培われていきます。
ところが愛情が不足すると自己肯定感が培われず、自分に価値が見いだせず、何に対しても受動的で消極的になります。
親以外の大人に馴れ馴れしい
幼いころからの愛情不足は、幼稚園に入園するころから親以外の大人に馴れ馴れしいという特徴もあらわれます。
これは不足している愛情を親以外の大人に求めるために起こる行動ですが、ターゲットになった大人の子供に嫉妬して攻撃的になるケースもあります。
わざと親を困らせる
いたずらをしたり、わざと怒られるような行動を起こし、自分に意識を向けてもらおうとするのも特徴のひとつです。
わざとおもちゃを壊したり、部屋を散らかしたりといった親を困らせる行動があらわれます。
決して怒られたいのではなく、自分自身に注目してもらいたいのです。
表情がない
子供は本来表情が豊かなものですが、愛情が不足すると表情がなくなってきます。
もちろんもともと感情があまり表情に出ない子供もいるので見極めが必要ですが、表情がないのは愛情不足が深刻なケースが多いので、注意しなければなりません。
おねしょや夜泣きをする
おねしょは気温や寝る前に飲んだ水分の量、膀胱にためられる尿の量などが関係していますが、愛情不足でおねしょをするケースも。
夜中のおねしょは、シーツを替えるので大変なため、つい子供を叱ってしまいますが、そこで叱るとさらに愛情不足だと感じ悪化する可能性があります。
夜泣きも寂しさからくるケースが多いです。
描く絵が黒い
子供はお絵かきが大好きですね。
子供が描いた絵には精神状態が反映されているといわれています。
愛情不足だといろいろな色の色鉛筆やクレヨンなどは使わず、1色だけしか使わなかったり、黒色だけしか使わなかったりします。
そんなときは寂しさなどで精神状態が不安定の状態だと考えましょう。
爪を噛む
爪を噛んだり指をしゃぶるのも愛情不足で見られる特徴です。
指を口に入れるのは不安やストレスを感じるときによく起こります。
体調不良を訴える
幼稚園や保育園などに行く前になると「お腹が痛い」「頭が痛い」と訴えたり、風邪もひいていないのにずっと咳をするというのも、愛情不足でよく見られます。
体調不良を訴えて、親の意識を自分へ向けたいのです。
何でも自分でやろうとする
小さい子供は、「あれやって」「これやって」「できない」など訴えてきます。
これは本当にできないから親を頼っている部分と、自分でできることでも親に甘えることで愛情を確認している部分があります。
愛情が不足すると、親の愛情を期待しなくなり、親に甘えずに何でも自分でやろうとします。
何でも自分でやってくれるのは親としては助かりますが、自立ではなく愛情不足からの場合があります。
愛情不足の子供は後々どうなる?
愛情不足のまま成長すると子供の将来に大きな影響を及ぼします。
自分自身を愛するナルシストや、反対に自分を認められずに批判ばかりする自己肯定感の低い大人へ成長する傾向があるようです。
具体的には、アダルトチルドレンという言葉をご存知でしょうか?
親の愛情不足によってマイナス思考で自分を過小評価する、それがアダルトチルドレンの特徴です。
自信がないので、常に他人とつながっていたい気持ちが強くなり、嫌われることを恐れてしがみつくのです。
また他人とのコミュニケーションも苦手で、無神経と思われるような言動をとるケースも多いようです。
他にも境界線パーソナリティ障害も挙げられます。
これは、突然人が変わってしまったようになる人格障害で、考え方が極端になり冷静な判断ができなくなります。
ひどくなると怒りがコントロールできなくなった、自傷行為、記憶障害なども起こします。
他人とのコミュニケーションがうまく築けず、強い寂しさを感じてしまいます。
愛情不足は子供のころだけにとどまらず、大人になっても苦しめてしまいます。
愛情不足を解消するためには?
子供には愛情をいっぱい与えて不安やストレスを解消してあげましょう。
子供にとってお母さんの愛情は何よりも大切なものです。
「欲しいものを買っているから大丈夫」という方もいますが、欲しいものが与えられる=愛情とはなりません。
子供が欲しい愛情とは、「存在を肯定し、それを常に感じられること」です。
話をしっかり聞いてあげることはもちろん、手をつないだりハグをしたりといったスキンシップが何よりも大切です。
昔と違い最近のお母さんは、家事や育児だけではなく仕事を持っている方も多いので、なかなか子供とスキンシップを取る時間が持てなくなっています。
そんなときは朝起きたときや寝る前などにハグだけでもしましょう。
子供はお母さんに触れるのが大好きで、それだけで安心します。
またある程度大きければ手紙を使うのも良いですね。
短い文章で十分なので手紙でやさしい言葉をかけてあげましょう。
間違った愛情不足解消法
愛情不足が大人になっても影響するからといって、間違った愛情を与えるのは間違いです。
わがままを何でもかんでも受け入れてしまったり、過剰におもちゃや欲しいものを買い与えたり、世話を焼き過ぎたり、危ないからと行動に制限をかけすぎたりするのは、単なる過保護で子供にとって良いとはいえません。
過保護にならずに愛情を与えるのは難しいですが、しっかり子供と向き合い、良いことをしたら褒める、悪いことをしたら叱る、ギューッと抱きしめてあげるということをしっかりしていれば、お母さんがどんなに忙しくても愛情不足で不安になることはないでしょう。