思春期前に訪れる「中間反抗期」の特徴と正しい対応の仕方

いつまでも赤ちゃんのままだと思っていたら大違い。いつの間にか立派に成長した我が子は、反抗期といわれる年齢を迎えるようになります。

“まだ小学生なのに反抗期なんてあるの?”
“うちの子だけがこうなっているのかも”

なんて疑問と不安を抱いてしまうママも多いと思いますが、思春期といわれる年齢より前に訪れる中間反抗期というものがあるのです。これはどのお子様にも見られ、ほとんどのママがお子様を通して実感しています。

一体この中間反抗期とはどういったものなのか、特徴や対処法などについて解説していきましょう。

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「中間反抗期」とは?

“反抗期”と聞いてイメージするのは、中学生~高校生頃に訪れる思春期特有のものだと思います。しかしそもそも子供にやってくる反抗期は3つあるとされています。

1.2歳頃にやってくるイヤイヤ反抗期

どうあやしても泣き止まない、何を与えてもおさまらない、そんな困った反抗期は赤ちゃんが2歳の頃に訪れます。

この頃は精神的にくたびれてしまうママも。ただ、これも立派な成長の証で、自分の意志を示すようになってきているのです。

2.小学2年生頃にやってくる中間反抗期

赤ちゃんの頃とは違い、言葉も学び、学校でお友達とも触れ合うことができてくる中で訪れる二回目の反抗期が中間反抗期です。

言葉を知っている分、ママが傷つくような言葉を投げかけてくる場合もあり、性別によって特徴が異なるこも。

3.思春期にやってくる最後の反抗期

精神的に親から離れようとし、親の愛情や干渉を避けるようになるのがこの時期ですね。ママやパパも子供時代には経験したという方が多いのではないでしょうか。

このように、成長にともない訪れる3回の反抗期。中でも気になる小学生の反抗期について詳しく掘り下げていきましょう。

思春期前に訪れる「中間反抗期」の特徴と正しい対応の仕方

中間反抗期の特徴

この時期の反抗の仕方には、下記のようないくつかの特徴があります。

・口答えが多くなる
・怒られても反省した素振りを見せない
暴言を吐いて顔色をうかがう
・些細なことで癇癪を起こす
・お外では割と良い子でいる
・人見知りを始める
・あまり話さなくなり、こもりがちになる

また、女の子・男の子といった性別によっての特徴も存在します。

女の子の特徴

女の子は、暴言を吐くなどといったことはあまりなく、どちらかというと内にこもるようになります。いつもなら“聞いて聞いて!”とママと話すことで甘えようとする行為がなくなり始めると要注意です。

男の子の特徴

一方対照的に男の子は、これでもかというほど感情を爆発させ、行動します。時には物を投げたり、破壊的な行動をとってしまうことも。

何だかとっても難しい時期のように感じ、どう接したらいいのか今から不安に感じてしまうかもしれませんが、この反抗には可愛らしい特徴もあるのです。

なんだかんだ言っても小学生

いくら反抗しているとはいえ、思春期の反抗とは違い、まだまだ心はおこちゃまなところがあります。ママのことが嫌いなわけではなく、自分の気持ちを表現することが難しかったり、ママに分かってほしいがためにやってしまう行動が多く、機嫌が良い時は嘘みたいに甘えてきます。

そんな甘えん坊な一面を見ると、まだまだ小学生、甘えたいだけなのかな?と受け止めることが出来ると思います。

とはいえ、対応の仕方を間違えることのないよう、親もきちんと子供と向き合っていかなければならない時期といえます。正しい対応の仕方についても学んでいきましょう。

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中間反抗期の我が子への正しい対応の仕方

そもそも、この時期に反抗するようになるのには、さまざまな原因が背景に隠れている場合があります。原因を知ることによってどう対応すべきかが見えてきます。

原因別正しい対処法

劣等感が原因の場合

学校の授業、お友達との関係の中で失敗し、はじめて人よりも劣っているのではないか、自分はダメな子なんじゃないかという劣等感を覚えるようになるのも小学生頃でしょう。

今まではママとパパ、家族に愛情を注いでもらい、愛されている自信をもてていたはずなのに、負の感情に支配され自信がなくなると、そのジレンマが両親へ向けられるようになります。

そんな時は、一人の人として接してあげることが大切です。大人だって同じように感じる時もあり、その気持ちを理解し共感してくれる人が傍にいれば自然と自信は回復していきます。

会話・スキンシップ不足が原因の場合

いつも家事や仕事に忙しく動き回っているママ。本当は話を聞いてほしいけど我慢していたり、「あとでね」という言葉を信じて待っていたのに忘れられていたり。そういった会話不足から反抗をみせることもあります。

中間反抗期では、甘えたいこころが見え隠れしていると考えて下さい。いくら酷い言葉を投げつけてきても、そこには何らかのサインが隠れています。何かをしながらではなく、きちんと手を止めて、子供が話してくれる時間をもつようにしましょう。

親に対する不満が原因の場合

〇〇ちゃんの家はお休みの日旅行に行ってた。
パパに肩車してもらってた。
〇〇くんの家はママがいつも家にいるのに僕のママは仕事でいない。

このように、他の子の両親や環境と比べてしまい、不満から言うことを聞かなくなったり、傷つけるような言葉を吐いてしまうなどの反抗をすることも。

どれも根本には寂しさや不満が隠れているので、愛情をたっぷり伝えてあげるようにしましょう。言葉だけでなく行動や態度でもそうですが、子供の心理を理解する努力が必要になります。

反抗期といってもまだまだ子供らしい反抗です。表だけを見るのではなく、理由や裏側の隠れた気持ちを読み取ってあげる努力を続けていけば自然とおさまるようになりますよ。

思春期前に訪れる「中間反抗期」の特徴と正しい対応の仕方

これはNG!間違った対処法

・子供と同じように感情をあらわにして叱る
・無視をする
・行動や言動だけを見て人格そのものを否定する
・自分にも悪いところがあったのに謝らず一方的に怒る

このような対処をしてしまうと、子供のこころは傷つけられるだけでなく、ここまでしても分かってくれない…と、悲観的になったり、余計に反抗する恐れもあります。

反抗期はこころの成長です。親が向き合う覚悟があれば、乗り越えていけるものなので、ママやパパ自身も子供とともに成長していくという心構えで接してあげて下さいね。