20代半になると全身のいろんな部分の変化に気づきます。そのひとつがあごのたるみです。あごがたるむと顔も大きく見えるだけでなく、シャープさがなくなりぼやけた印象になります。つまり一気に老け顔の仲間入りをします。たるみの原因を知って積極的に解消しましょう。
あごのたるみに悩んでいる人はどのくらい?
「25歳はお肌の曲がり角」といわれる通り、20代半ば頃にはあごたるみが気になりだします。
最近はスマホの普及によって、あごのたるみが低年齢化してきました。
本来たるむはずのない10代でも、たるんだあごやシャープさとは無縁のぼんやりとした輪郭になっているのです。
女性の8割以上が、たるんだあごに悩んでいるといわれています。
たるんだあごは改善がなかなか難しいので厄介なのです。
ですから、あごが完全にたるむ前にしっかり予防や解消法を実践し、できるだけ早く解消していくようにしなければなりません。
あごのたるみが起こる原因は?
あごがたるむ原因は、
・筋力の衰え
・リンパのつまり
・体重が増えた
・姿勢が悪い
があげられます。
筋力の衰え
普段食事をするときにしっかり噛んでいますか?
いわゆる早食いの人に多いのですが、噛まないとあごの筋肉は使われずに衰えていきます。
加齢により顔全体の筋力が弱まったら、脂肪が重力のままにあごに移動し、たるみが起こります。
また筋力の衰えは口呼吸によっても起こります。
常にぽかんと口を開けたままの口呼吸も顔の筋肉を使わず筋力を衰えさせる原因になります。
口呼吸はあごをたるませるだけでなく、目元や口角も下げるため顔全体をたるませます。
リンパのつまり
リンパがつまりスムーズに流れないと、老廃物がうまく排出されずむくみを引き起こします。
あごには6つのリンパ節やリンパ管が集まっているので、これらの働きがスムーズにいかないと老廃物があごをたるませます。
体重が増えた
体重が増えると皮下脂肪も増えるため、肌に脂肪の重さがかかってきます。
脂肪を支えきれなくなった肌は重力により下に引き下げられ、あごをたるませます。
また皮下脂肪が増えると、リンパの流れが悪くなるのでたるみは悪化します。
脂肪と老廃物が混じりあってできるセルライト。
太ももやお尻にできるイメージですが、実はあごにもできるのです。
セルライトは一度できると取り除くことはとても大変です。
姿勢が悪い
日本人の国民病である猫背。
姿勢が悪いということもあごをたるませる大きな原因のひとつです。
特に長時間同じ姿勢で過ごすデスクワークは、血流やリンパの流れを悪くするので、たるみを引き起こします。
最近若い人にも多いのが、スマホやタブレット使用によってできるたるんだあごです。
スマホやタブレットを操作するとき、顔は下を向きあごを突き出すような姿勢になります。
長時間そういった姿勢を続けると、首の皮膚が引っ張られてたるみを作ります。
あごのたるみの解消法
あごは一度たるむと解消は難しいため、あごのたるみに気づいたら早急に解消しましょう。
ツボを刺激する
あごのたるみに効果が期待できるツボを刺激しましょう。
「上廉泉」というツボは二重あごに効果のあるツボで、あごの裏側のくぼみにあります。
次にえらの内側の舌筋ツボを刺激し、リンパの流れを良くし、最後に耳下の付け根のツボ「頬車」を刺激してたるみを解消しましょう。
順番にゆっくりと刺激していくと効果的です。
首をさする
首のリンパをさすり下ろして流しましょう。
全身のリンパ液は首に集まり、首の左右の大静脈から老廃物が排出されます。
ですから首のリンパの流れを良くすれば、あごのたるみも解消できるのです。
首を手で上から下にさすり下ろしましょう。
左右10回ずつ少し力を入れて行って、痛みを感じるならそこに老廃物がある証拠です。
広頚筋を鍛えるエクササイズ
広頚筋とは下あごから上胸までつながる筋肉で、この筋肉を鍛えるのもおすすめです。
やり方は簡単で、舌を思いっきり突き出しながら上を向き、ゆっくりと首を左右に動かすだけです。
左右それぞれ10回をワンセットとし、3セット行いましょう。
コラーゲンを補給する
お肌の弾力を保つのに必要なのがコラーゲンとエラスチンです。
これらは線維芽細胞で作られるのですが、この働きを活性化させるのがヒドロキシプロリンです。
ヒドロキシプロリンはコラーゲンサプリに多く含まれ、ヒドロキシプロリンが含まるサプリを摂取すればコラーゲンを増やすサポートができます。
あごのたるみを意識した生活を送ろう
あごはいったんたるむと解消が難しい部位です。
ですから日ごろからあごをたるませないように、気をつけながら生活していくことが重要なのです。
まず、正しい姿勢を意識しましょう。
正しい姿勢は血流やリンパの流れを良くし、代謝もアップするのであごのたるみを防げます。
デスクワークの人は肩や首を回して血流やリンパの流れを滞らせないようにしましょう。
スマホを操作するときは目線の高さにスマホを持ち上げたり、操作時間が長くならないように気を付けましょう。
そしてあごの筋力の衰えを防ぐため、食事の際にはしっかりと噛んでから飲み込みましょう。
「一口30回噛む」を意識して食事をしていくだけで、あごの筋力の衰えを防げます。
日常生活を少し意識するだけで十分予防できるので、老け顔にならないよう気を付けましょう。