体臭というのは、いろんな部分からでてきます。ワキガやアシガなどは良く耳にしますが、「チチガ」というのもあるのをご存知ですか?乳首から出る不快臭ですが、聞いたことのない方の方が多いはずです。
そんな「チチガ」とは一体どんなものなのか、ということからご紹介いたします。また、不快臭の原因や、見分けるポイント、治し方なども併せてご紹介いたします。
「チチガ」とは?
この不快臭は、その名の通り、乳首周辺「乳輪」から発生するニオイの事です。「乳輪ワキガ」という名前でも呼ばれることがあります。そんなところからニオイがするものなのか、と不思議に思う方もいるようですが、意外にこの症状で悩む人は多いのです。
ワキガ臭のようなニオイがするからワキガと思っている人の中には、実はチチガだったというケースも少なくありません。
「いつもブラジャーからへんなニオイがする」
「シャツの胸のところからへんなニオイがする」
という方は、チチガかもしれません。
チチガの男女の比率は、圧倒的に女性が多くなっています。女性はブラジャーをつけているので、その部分に汗をかきやすくなります。また、授乳をした後、赤ちゃんの唾液がついたままの状態で汗をかくと、雑菌が繁殖し、ニオイが発生してしまいます。
一方、男性でチチガになる人は、元々ワキガであったり、肥満気味の人に多くみられます。
チチガの原因と見分けるポイント
原因
チチガの原因は、ワキガと同じです。いがいに知らない人も多いですが、乳首周辺(乳輪)には、ワキと同じくたくさんのアポクリン腺が存在しています。
このアポクリン腺から出る汗が、雑菌などと一緒になってしまうことで、あの不快なニオイを発生してしまうのです。
元々数が多い人や、活発に活動している人はチチガになる可能性も。
また、遺伝的な要因も考えられます。自分の両親でこの症状がある人がいるなら、自分もそうなる可能性があると考えておきましょう。
ただ、100%遺伝するというわけではありません。あくまでも可能性があるということですので、そうならない為に予防する事も大切です。
見分けるポイント
自分がチチガであるのかどうかを見分けるポイントは、
・元々ワキガ体質
・ブラジャーの乳首部分がなんとなく黄ばんでいる
・ブラジャーからかなりきついニオイがする
・シャツの胸の所に黄ばみができている
・シャツから異臭がでている
・苦味がある
・舐めると舌にしびれを感じる
などといった事柄に当てはまる場合は、チチガかもしれません。
なお、女性の場合は妊娠中や授乳中に一時的にニオイが出ることがあります。妊娠中はバストが大きくなるため、締め付け過ぎないマタニティ用を使うようにしましょう。
授乳が終わる頃には、一時的なものであればニオイもしなくなる方もいるので、毎日清潔にするよう心がけて下さい。
自宅でできるチチガの治し方
清潔にする
ワキガ対策でもそうですが、チチガを治す為にも「清潔にする」というのが非常に重要なポイントになります。ニオイの発生している所はこまめに洗ったり、拭いたりするようにして下さい。
また、汗をかいたらそのままにしないで、着替えるようにしましょう。
締め付けない
ブラジャーはピッタリサイズの物をつけないと、体型が崩れてしまいます。だからといって、締め付け過ぎは蒸れる元です。日中付けないといけないのはわかりますが、帰宅したらすぐにとって、きれいに拭いてあげるようにしましょう。
汗取りパッド
市販で、ブラジャー用の汗取りパットがあります。汗で蒸れたままのブラジャーを長時間つけるよりは、汗取りパッドを使っている方が汗を吸収してくれるので、蒸れも軽減できます。
洗濯して何度も使えるものもありますが、授乳パットは使い捨てで、その都度交換できて清潔な状態を保てるのでおすすめです。
食生活の改善
1日3食、栄養バランスのとれた食事をすることが大切です。手軽で簡単ですが、ファーストフードやコンビニのお弁当などではどうしても偏りがちになってしまいます。また脂質も多いのでニオイ発生の元となってしまいます。
野菜もしっかり摂り入れたメニューを選ぶことをおすすめします。
消臭クリームを使う
ワキガの消臭クリームの多くは、チチガにも使用できます。デリケートな部分にも使えるような優しい成分を使用している物を選びましょう。
喫煙や飲酒は控えめに
たばこのニオイとチチガのニオイが混ざると、かなり不快臭となってしまいます。交感神経を活発にするたばこで、発汗量が多くなってしまいます。また飲酒をすると、そのアルコールの代謝の為にたくさんの血液が使われます。
その他に必要なエネルギーが減るので、冷えや便秘、チチガなどが悪化する恐れもあります。できるだけ喫煙も飲酒も控えるようにすることをおすすめします。
チチガに気付いたらすぐに対策を!
チチガのセルフチェックをしてみて、自分がチチガの可能性が高いとわかったら、すぐに対策をして下さい。チチガは病院でも治療してもらえますが、自分でも十分対策し、ニオイを抑えることができます。
今回ご紹介させていただいた方法をすぐに始めてみてください。ニオイに気付いているのに目をそむけていると、自分も周りの方も不快な思いをすることになります。
まずは自分でできることから始めてみましょう。