冷え性改善のために、温かい飲み物をよく飲むのですが、もっと効果的な飲み物ってありますか?
冷え性改善にはショウガ湯などが有名ですが、他にもおすすめのものはたくさんありますよ。ショウガ湯にこだわり過ぎず、ローテーションで試していただいて、自分にあったものを探すのも良いと思います。
肩こりや免疫力の低下につながる冷え性はどうにかして改善したいですよね。今回は冷え性改善につながる飲み物をご紹介いたします。温かい飲み物を飲んで体の芯からぽかぽかになりましょう。
冷え性が起こるメカニズム
私たち人間は恒温動物です。そのため、体温調節機能が正常に働いていると周囲の気温の影響を受けにくく、極端に暑い場所や寒い場所でなければ、一定の体温を保てます。
ところが、現在は寒い時期やエアコンのかかった部屋で体温が下がったり、手足が冷たくなったりする冷え性の人が増加しています。まずは体温調節機能と冷え性の関係を確認してみましょう。
人間に備わる体温調節機能
私たちは暑さや寒さを感じ取り、状況に合わせて体温をコントロールしています。暑いときは汗をかいて熱を発散させ、寒いときは血管を収縮させて熱の放出を防いだり、食事でとった糖分や脂質から熱を生み出したりします。そのため、正常に体温がコントロールされていれば、体温は常に36.5度程度に維持されるのです。
ところが、何らかの影響で体温調節機能の働きが低下すると、寒さの影響で体温が下がったり、体が冷たくなったりします。この状態が長く続けば、冷え性となり、肩こりや免疫力の低下などにつながります。
冷え性の原因
冷え性の原因は大きく分けて3つです。
温度を正常に感じ取れない
現在、室内はエアコンなどで温度管理がされているので、暑い時期や寒い時期は室内と屋外の気温差が激しいです。気温差の影響を続けて受けていると、温度を感じ取る神経の働きが低下します。温度を正確に感じ取れなければ、体温調節機能が低下し、冷え性につながります。
自律神経の乱れ
自律神経とは私たちに備わる意思ではコントロールできない神経であり、体温を調節したり、内臓を動かしたりする働きを担っています。
通常は脳が自律神経に命令を出して体温を調節していますが、ストレスなどの影響で自律神経が乱れていると、上手く体温を調節できず、冷えを感じます。
血行不良
体は寒さを感じ取ると、血管を収縮させて熱の放出を防ごうとします。
ところが、血管内に十分な血液がなければ、血管の収縮は働きません。さらに、血行不良によって血液が不足していると、体内で温まった血液が体を循環しなくなるので、どんどんと体は冷えていきます。血行不良によって冷え性になっている場合は特に手足の先などが冷えやすいです。
それでは原因が分かったところで、おすすめの飲み物をご紹介していきます
冷え性改善に良い体を温める飲み物
冷え性の改善方法としておすすめなのが、体を温める飲み物を飲むことです。
運動などと比べて気軽にできる冷え性対策で、効果も現れやすいので、冷え性に悩んでいる人は体を温める飲み物を飲みましょう。
白湯
白湯には体を温め、内臓の機能を活発化させたり、血行を促進させたりする作用があります。内臓の働きや血行が良くなると、冷え性が改善されるだけでなく、基礎代謝も上がってダイエットにも効果的です。
レモンティー
紅茶は体をぽかぽかと温める作用のある発酵茶に分類されます。また、レモンは新陳代謝を活発化させるので、レモンティーを飲むと体内で細胞が活動的になり、熱が生み出されて冷え性を予防できます。
カモミールティー
カモミールは血行促進やストレスの緩和に効果的なハーブです。血行不良の影響で手足が冷える人やストレスの影響で自律神経が乱れている人はカモミールティーを飲むと良いでしょう。
ほうじ茶
ほうじ茶に含まれるピラジンには血行を促進する作用があります。体を冷やすカフェインがあまり含まれていないので、寒いときに飲むと体がぽかぽかと温まります。
ウーロン茶
ウーロン茶は半発酵茶に分類され、冷え性に効果的だと考えられています。温めて飲むと心を落ち着けてくれるので、ストレスに悩んでいる人にもおすすめです。
ごぼう茶
根菜には体を温め、冷え性を予防する作用があります。特にごぼう茶は血行促進にも効果的なので、手足の冷え性に悩んでいる人に適しています。また、便秘を改善したいときにも効果的です。
ホットココア
ココアには血行促進効果やリラックス効果があります。ホットココアとして飲むと、体の表面だけでなく内側も温まり、効果に持続性もあるので、冷え性の予防につながります
甘酒
「飲む点滴」とも呼ばれる甘酒には血行促進やリラックス、ホルモンバランスの改善などさまざまな効果を期待できます。米麹から作られたものと酒かすから作られたものがありますが、アルコールが苦手な人は米麹からできたものを選びましょう。
ホットワイン
冷え性に効果的なアルコールはホットの赤ワインです。血行を促進して体を温める働きがあるので、冬のヨーロッパなどでも飲まれています。
ショウガ湯
ショウガには体を温めたり、免疫力を高めたりする効果があるので、酷い冷え性で風邪などにかかりやすくなっている人にはショウガ湯がおすすめです。温かいお湯にすりおろしショウガを加えて良く混ぜて飲みましょう。
体を温める飲み物の飲み方
冷え性改善を目的として温かい飲み物を飲む場合、飲むタイミングが大切です。
起床後
朝起きてすぐに温かい飲み物を飲むと、内臓が温まり、血行も良くなって気分よく活動できます。朝に温かいものを飲むとお通じの改善も期待できるので、便秘に悩んでいる人は一日の初めに温かいもので目を覚ますのがおすすめです。
入浴前
冷え性の人は十分に入浴しているつもりでも、体の表面しか温まっていないことが少なくありません。入浴前に温かいものを飲んで体の内側を温めておくと、入浴後も体がぽかぽかと温かいです。
就寝前
布団に入っても体が冷えて眠れない人は就寝前に温かい飲み物を飲みましょう。体が温まってゆっくりと寝られます。就寝前に飲む場合は睡眠の妨げになるカフェインが入った紅茶などは避けると良いでしょう。
温かい飲み物で冷え性を改善しよう
冷え性を改善すると寒い季節を快適に過ごせるだけでなく、免疫力のアップや肌荒れの改善などにもつながります。
温かい飲み物を飲む対策は簡単なので、今日から冷え性を改善していきましょう。お気に入りの飲み物でリラックスすると寒さも忘れられますよ。
いかがでしたか?
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