体温が低いことで発生するデメリットと低体温の対策5つ

日本人にとって望ましい平熱は36.5度から37.0度です。しかし、現在は男女問わず低体温の人が増加しており、平熱が35度台の人も少なくありません。

その一方で、低体温であれば、病気にかかりやすくなり、美容やダイエットにも悪影響です。

今回は低体温になる原因や低体温対策について詳しくご紹介いたします。

体の冷えに悩んでいる人は参考にしてください。

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体温が低くなる理由

今から約50年前の日本人は平熱が36.8度程度でした。しかし、現在は平熱の平均が下がり、平熱が35度台の人も多いです。

それでは、なぜ、体温が低くなるのでしょうか。

低体温の原因として考えられるのは以下の6つです。

ビタミン・ミネラル不足

食生活が乱れ、ビタミンやミネラルが不足している人は低体温の傾向にあります。

ビタミン・ミネラルの不足が体温の低下につながるのはこれらの栄養素がエネルギーや熱の生産に関わるためです。

私たちの体は食事で摂取した糖分などをエネルギー源としていますが、ビタミンやミネラルは糖分などからエネルギーや熱を生み出すときに変換するときに使われます。

食生活の乱れでこれらの栄養素が不足すると、糖分からエネルギーや熱を十分に生産できずに低体温に陥ってしまうのです。

タンパク質不足

タンパク質の不足も低体温につながります。

タンパク質は筋肉を作る栄養素です。筋肉には熱を発生させる働きがあるので、タンパク質が不足して筋肉を作れなければ、熱を発生させられずに平熱が下がります。

筋肉量の低下

運動不足による筋肉量の低下も低体温の原因です。

運動を習慣づけていない人は年齢とともに筋肉量が減って、気づかない間に低体温になっていることが少なくありません。

体温が低いことで発生するデメリットと低体温の対策5つ

過度なストレス

現在はストレスに悩んでいる人が多いですが、長期間に渡って過度なストレスを感じていると体温が下がることがあります。

ストレスによって体温が下がるのは自律神経が乱れるからです。

私たちの意思でコントロールできない自律神経は活動しているときに優位になる交感神経と休んでいるときに優位になる副交感神経によって構成されています。

交感神経が優位な時は体温が上がり、副交感神経が優位なときは体温が下がることで、体温が調節されていますが、ストレスの影響を受けると二つの神経のバランスが乱れます。

自律神経が正常に働かなければ、体温調節ができなくなり、低体温になるのです。

また、自律神経の乱れは血行不良にもつながります。これによって、全身の細胞に栄養を運べなくなったり、代謝が低下したりして体温が低下することもあります。

エアコンの影響

低体温は体の内部だけでなく、外部の影響も受けます。

特に長時間エアコンがかかった部屋にいると、体温が低下しやすいです。

冷たいものや甘いものの食べ過ぎ

冷たい食べ物や甘い食べ物も体を冷やします。

甘い食べ物に含まれる砂糖には体を冷す作用があるので、冬などに食べ過ぎると低体温につながります。

体温が低いことで発生するデメリットと低体温の対策5つ

体温が低いことのデメリット

現在は低体温の人が多いですが、体温が低いことは健康や美容にとって悪影響です。

低体温にはどのようなデメリットがあるのでしょうか。

免疫力の低下

体温が1度上がると免疫力は500~600倍にもなると考えられています。反対に、低体温で免疫力が下がっていると、風邪やインフルエンザ、胃腸炎にかかりやすいです。

また、低体温によって免疫力が低下すると白血球が正常に働けず、がん細胞が増殖しやすくなることもデメリットです。

太りやすくなる

体温が下がると体内で細胞の活動量が減少し、基礎代謝も低下します。基礎代謝が減ると、カロリーの消費量も減少し、体に脂肪が付きやすくなります。

病気になりやすい

体温が下がれば、体は血管を収縮して熱を逃がさないようにします。これにより、血行が悪くなり、血圧が上がって血管が詰まりやすくなります。

血管が詰まりやすい状態が続けば、心筋梗塞や脳梗塞などにつながる可能性もあります

また、血行不良によって体中に栄養が運ばれなくなると、顔色が悪くなったり、肩こりや腰痛が起こったりすることもあります。

新陳代謝が低下する

低体温によって血行不良になると、血液は体の隅々にある細胞まで十分な量の栄養を運べません。細胞が働くための栄養が不足すると新陳代謝も低下します。

新陳代謝が低下しているときは肌の細胞の生まれ変わりのサイクルも遅くなります。これに伴って肌荒れやくすみ、ニキビなどが現れることも多いです。

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低体温の対策

低体温に悩んでいる人はできることから対策をしていきましょう。おすすめの対策法を5つご紹介いたします。

バランスの良い食事

バランスの良い食生活は低体温対策の基本です。

冷たいものや甘いものの食べ過ぎは控え、ビタミンやミネラルをたくさん含んだ野菜やタンパク質を多く含んだ肉類や魚類を積極的に食べましょう。

ダイエット中の人も栄養不足にならないよう、無理な食事制限は避けてください。

入浴

入浴は体を温めるだけでなく、ストレスの発散にもつながります。

シャワーだけで済ませることが多い人も低体温対策のために湯船につかることを習慣づけましょう。

10分ほど湯船につかるだけでも体温は約1度上昇します

朝に白湯を飲む

朝は体温が低下しています。

この時間に冷たいものを飲むとさらに体温を下げるので、白湯を飲みましょう。

白湯を飲むと体が温まり、内臓の働きも活発化します。

スクワット

運動は体を温めます。特にスクワットは全身の筋肉量を増やせるので、低体温対策としておすすめです。

スクワットのやり方

1.足を肩幅より少し開いて立ちます。
2.つま先を15度程度外側に向けます。
3.両手で握りこぶしを作り、肩の前にもってきます。
4.胸を張りながら、膝を曲げます。
5.肘を膝から体側5cmの位置につけます。
6.膝を伸ばして立ちます。
7.5分ほど繰り返します。

外部からの冷え対策

体の外側からの低体温対策も効果的です。

特に体が冷えやすい冬はカイロや湯たんぽ、温かい下着などを使って体を温めましょう。

体温が低いことで発生するデメリットと低体温の対策5つ

低体温対策をして健康に

低体温は健康や美容に悪影響です。

平熱が低い人は少しずつ低体温対策を取り入れて、体温を上げていきましょう。

コツコツと努力を続けると体温の低下を防げて健康に近づけますよ。