赤ちゃんを連れて温泉に行く場合の施設の選び方と注意点

子育てが落ち着いてきたら、赤ちゃんを連れてゆっくり旅行に出掛けたいもの。日頃の疲れを癒やすために、近場の温泉に行ってみたいと考えるお母さんやお父さんもいるのではないでしょうか。ただ、温泉は大人にはとっては休息できる素敵な場所ですが、様々な泉質があるため、赤ちゃんを連れて行って大丈夫なのか心配です。

そこで今回は、赤ちゃん連れで温泉に行く場合に、気をつけたい施設の選び方や温泉での注意点を詳しくご紹介します

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赤ちゃんはいつから温泉に入れる?

赤ちゃんはまだ免疫力が低く、おむつもしていますので、公共の場所である温泉に連れて行っても大丈夫なのか、衛生面なども考えてしまいます。温泉には様々な泉質があり、お湯の温度も様々です。入ってみなければ分からない部分もありますが、目安としては沐浴をする時期である生後1ヶ月が過ぎてから、さらにへその緒が乾いており、病院の検診で赤ちゃんが健康であることも前提となります。

さらに首がすわっていない状態では、常に赤ちゃんを支えていなければなりませんし、温泉のお風呂の状態によってはつからせることが心配です。出産後のお母さんの体調のことなども踏まえると、温泉に赤ちゃんを連れて行くのは、首がすわる生後3ヶ月以降か、一人で座ることができる生後6ヶ月以降がいいでしょう

ただし温泉によっては、おむつをしている乳幼児を断るところもあります。その温泉に赤ちゃんを連れて行っても大丈夫なのか、年齢制限がされていないか、施設自体も事前によく調べることが必要です。

赤ちゃんを連れて温泉に行く場合の施設の選び方と注意点

温泉施設の選び方

赤ちゃんを連れて温泉に行く場合、以下のことに注意して選ぶ必要があります。

温泉の泉質

温泉には様々な泉質があり10種類ほどありますが、特殊な成分や刺激の強い酸性泉、また匂いの強い硫黄泉なども、赤ちゃんの肌には不向きだといえます。また塩化物泉もおすすめできません。肌の刺激が少ない単純温泉を選ぶようにしましょう

温泉の温度

基本的に温泉は源泉を引いているため、温度が高めです。大人でも短時間でのぼせてしまうこともありますので、大人用とは別にベビーバスを貸し出ししてくれる施設があれば、そちらを利用するのがいいでしょう。

明るい浴場かどうか

自然を生かした作りの温泉などの場合、足下がよく見えない温泉や、滑りやすくなっている温泉などもあります。赤ちゃんを抱っこしながらの移動は、赤ちゃんに風邪を引かせることにもなりますので、目が行き届く明るい浴場であるかどうかチェックしましょう

脱衣所にベビーベッドがあるかどうか

温泉で赤ちゃんを連れて入るのは、お母さんの役目になることがほとんどのはず。脱がせるのはそれほど大変ではありませんが、浴場を出てから自分だけでなく赤ちゃんの着替えも、となるとベビーベッドがないと大変です。おむつの交換もありますので、赤ちゃんに対応した設備があるかどうかは確認が必要です

多くの人が利用する温泉ですから、ベビーベッドに使われているタオルが清潔かどうかは、見ただけでは分かりません。できればタオルを自由に使うことができ、交換にもすぐ応じてもらえるかどうかも確認しておくといいでしょう。考える以上にタオルは枚数を使うので、持参した分だけでは足りないこともありえます。

また日帰りや宿泊の場合でも、周りの利用者のことも考え、できれば個室を選ぶのがおすすめです。部屋に風呂があれば、家族で時間を気にせずゆっくり入ることができます。ただしこの時も衛生面を考えて、赤ちゃんはベビーバスを使うといった配慮が必要です。

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温泉に持って行くものと注意点

赤ちゃんと温泉に行く際、温泉にあるもの以外にも、赤ちゃんのために必要なグッズは持参するようにしましょう。

温泉で必要となるもの

ベビー用のシャンプーや石けん

温泉では用意してある以外のものを使うことが禁止されているところもあります。ベビー用のシャンプーや石けんが用意されているかどうか、またない場合は持ち込んでもいいかどうかは、事前に確認しておきましょう。

タオル

赤ちゃんのためだけの施設ではありませんから、赤ちゃんを座らせたり寝かせる場合には、バスタオルを敷くようにしましょう。できれば多めにタオルを用意していくと安心です

保湿アイテム

温泉はお湯の温度が高いため、特に皮膚が敏感な赤ちゃんの肌は乾燥しやすくなります。赤ちゃん用の保湿ローションを持参して、入浴後はしっかり全身のケアをしてあげましょう。

水分補給

温泉についたら、まずは一休みをして、水分補給をしましょう。またのぼせて貧血を起こさないよう、温泉施設ではお茶やお菓子が用意されています。赤ちゃんはまだ食べることができないので、代わりのお菓子などを事前に用意し、食べさせてから入るようにしましょう。またお風呂上がりにも水分補給を忘れないようにします。

また温泉に入るのは1日1回だけにし、赤ちゃんの生活リズムに合わせるようにします。お父さんやお母さんがゆっくりしたい気持ちも分かりますが、成長途中の赤ちゃんには何が起こるか分かりませんので、赤ちゃんを優先しましょう。

赤ちゃんを連れて温泉に行く場合の施設の選び方と注意点

赤ちゃんと温泉に入る時のステップと注意点

赤ちゃんとお風呂に入る際には、いつもお風呂に入れる時間に合わせることが大切ですが、お風呂の空いている時間などを考えると難しいこともあります。なかなか寝付いてくれないなんてことにならないようにするため、また周りの利用客のことも考えて、入浴するようにしましょう。

うんちとおしっこは入る前に済ませる

おむつの場合は難しいかもしれませんが、いつもの生活リズムも考えて、いつもうんちをする時間に入浴しないようにしましょう。もし入浴中にうんちやおしっこをしてしまった場合は、自分で処理をせず、必ず施設の人に申告します。

入浴前に体やお尻をしっかり洗う

温泉は公共の場ですから、色々な人が利用します。洗わずにそのまま赤ちゃんを温泉に入れるのはマナー違反です。

なるべく早く上がる

長時間の入浴は、赤ちゃんの体に負担をかけます。長くつからないよう早めに上がることも大切です。

また慣れない場所で赤ちゃんが泣き出した場合は、入ってすぐであっても、退出するのが周りの人への気遣いです。ゆっくり過ごしたいのであれば、個室を利用する、また赤ちゃんに対応している温泉を利用するなどして、ゆったり温泉を楽しむようにしましょう。