いびきといえば中年の男性を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。実際は女性もいびきをかく方もいます。女性の3割の方がいびきで悩んでいるという統計もあるのです。複雑な現代社会は健康だけでなく睡眠にも何らかの影響を及ぼしているかもしれません。
何故いびきをかくのか原因にも触れながら、いびきの改善方法を5つご紹介します。
いびきの原因
いびきは中年男性のものだけではありません。女性も同様にいびきをかくのです。いびきの原因になる様々な事や要因をご紹介します。
1.鼻いびき
2.喉いびき
いびきは呼吸する音が不快な音となる症状です。狭くなった気道に空気が通ると気道周りの壁が震えて音が出るのです。生物学上呼吸をしている生き物なら考えられる症状といえます。
鼻いびきは鼻の奥、喉いびきは喉の奥の気道が狭くなっています。通常は気道を空気が通っても音はなりませんが、いびきは気道が狭くなっていることが原因となります。
鼻いびきになる原因
鼻いびきになる要因はずばり鼻づまりです。鼻の奥の空気の通り道がなんらかの原因で細くなって音がするのです。この場合は小さな子供にも起こります。
鼻づまりには「風邪」などの病気や「アレルギー性鼻炎」といったアレルギー症状、「扁桃の肥大」などが鼻づまりを引き起こします。扁桃は鼻の奥や口の奥に存在していて常に細菌やウイルスなどの侵入を防ごうとしている器官です。その部分が大きく腫れたり、遺伝的な理由で肥大してしまうと空気が通る道が狭くなりいびきとつながってしまいます。
喉いびきになる原因
喉いびきは口呼吸で起きる症状です。口呼吸になってしまう原因は生活習慣病からホルモンの問題、疲労など様々です。
1.アルコール摂取
2.生活習慣病
3.疲労
4.ホルモン
5.寝具があっていない
このような事が原因で喉いびきを引き起こしています。
アルコール摂取
アルコールには摂取すると体の筋肉が緩む作用があります。アルコールを摂取するとリラックスするのはそのためです。その作用は全身ですので口の中にある舌にも力が入らなくなります。その状態で寝てしまうとどうなるでしょうか…。舌がだらんと気道をふさぐ状態になり空気が通る道が狭くなります。それでいびきが起こってしまうのです。
生活習慣病
メタボリックシンドロームの方に多いのですが体の脂肪が多いといびきをしてしまう人が多いのです。特に首に脂肪がついている人は要注意です。首回りの筋力が衰えて舌も支えられないようになっています。結果睡眠中の無意識の状態では筋肉が舌を支えられないので気道が狭くなりいびきが起きてしまうのです。
疲労
この疲労は身体的疲労と精神的疲労との2種類の意味を持ちます。睡眠時の無意識の時に疲れた体を回復させようと脳がより多くの酸素を体内に取り込もうとします。鼻からだけでなく口からも空気を取り込もうと体が反応しているのです。口から大きく呼吸をすることでいびきが起きてしまうのです。
ホルモン
女性ホルモンのプロゲステロンは気道を支えている筋肉を活性化する働きがあります。しかし、ストレスでホルモンが乱れたり、閉経を迎えた女性はホルモンが少なくなるので気道を支える筋肉が弱りやすい傾向にあり、空気の通り道が狭くなります。結果いびきをかいてしまうのです。
寝具が合っていない
枕の高さがあなたの頭にフィットしていないかもしれません。顎が引きすぎていませんか。気道が狭くなっていることでいびきにつながっているのかもしれません。
いびきを改善する方法
いびきを改善する方法をご紹介しましょう。
1.寝具を体に合ったものにする
2.寝る前のお酒は飲まない
3.適度な運動でリフレッシュ
4.ダイエット
5.寝る体勢を横向きに
この5つを実践することであなたのいびきの改善につながります。
寝具を体に合ったものにする
一番考えられるのは枕の高さです。あなたの頭の形に枕の高さがあっていないことも考えられます。またマットレスや布団が柔らかすぎて体が沈み込みすぎていることも考えられます。まずは枕を替えてみることからお勧めします。
寝る前にお酒は飲まない
アルコールはリラックス効果があるとお伝えしましたが強烈な催眠効果もあるのです。アルコールは筋肉に力が入らずに気道を狭くしいびきするだけでなく、強烈な催眠を促しますが、血液中のアルコールが低くなると脳が覚醒してしまうのです。夜中に起きてしまうのはこの為で脳がしっかりと休めないまま朝を迎えます。疲れた体や脳はまた睡眠時に沢山の酸素を必要としていびきを引き起こしてしまうのです。
適度な運動でリフレッシュ
過度な精神的ストレスは脳が疲れやすくなっています。脳は疲れると酸素をたくさん欲しがり睡眠時は特に酸素を欲しがります。酸素をたくさん欲するために口呼吸になりやすくいびきにつながりやすいのです。精神的ストレスを簡単な体操や運動でリフレッシュしてストレスを発散させましょう。
ダイエット
脂肪が首周りにつくと気道を支える筋肉にも脂肪がついてしまう傾向にあります。そのためしっかりと気道を支えられず通り道が狭くなり空気が通るたびに側面にある壁を震わせいびきになるのです。慢性的にいびきに悩まされているようであればシェイプアップして体全体の減量を考えたほうがいいかもしれません。
寝る姿勢を横向きに
手っ取り早くいびきを止めたいという方は寝る姿勢を考えましょう。鼻呼吸がまだ難しい方に必見です。仰向けは喉の奥にある舌が下に落ち込み気道を狭くします。横向きに寝ると舌は気道方向には落ちないので気道が確保され仮に口呼吸でもいびきは出づらいのです。
もし、いびきがうるさいご主人がいれば背中の片側だけに枕やクッションをかませておけば体が斜めになるので舌が気道の邪魔をせずいびきが止まります。旅行でいびきが心配であればこっそりと背中にクッションや毛布などをかませて眠るといいでしょう。
専用のグッズも活用しよう!
睡眠時の呼吸を口で行うことでいびきが発生します。いびきを根本から直そうとお思いなら鼻呼吸の練習をすることが一番です。鼻呼吸を助けるいびき専用グッズなども活用してみましょう。
鼻づまりからくるいびきであれば…鼻の通りをよくする鼻拡張テープなどがいいです。鼻が通りやすくなれば自然と鼻呼吸できるのですから鼻づまりを治すことも視野にいれて対策が必要です。
また、日頃から口が開きがちな人には口が簡単に開かないようにするいびき専用テープで口を塞いでしまいましょう。口に縦に張るだけの手軽な物が多いのですが、意識するため効果があります。
各メーカーからアイデア商品もたくさん市販されているので一度店頭で探してみることも一つの方法です。