かかとがガサガサになっていると、サンダルを履くのに抵抗があったり、ストッキングが引っかかったりするなど、悩みが付きません。
ガサガサのかかとをそのままにしておくと、ひび割れが悪化し、出血して歩くのが辛くなることもあります。
では、かかとのひび割れを予防し、ツルツルのかかとをキープするためにはどうすれば良いのでしょうか。
ここでは、その原因や予防法、対処法について詳しくご説明いたします。
ひび割れの原因
ツルツルだったかかとがひび割れてしまう原因として代表的なのは「角化症」です。これは皮膚の表面にある角質が硬くなってひび割れが起こる症状で、乾燥や皮膚への刺激が影響しています。
かかとがひび割れる原因について詳しく確認してみましょう。
乾燥
かかとには肌のうるおいを守る皮脂を分泌する「皮脂腺」が存在しません。そのため、かかとは体のほかの部分と比べて乾燥しやすいです。
特に空気が乾燥する冬やエアコンが使用される夏はかかとが乾燥する人が多く、水分や油分が不足して徐々にかかとがカサカサになってくることも少なくありません。
靴や紫外線の刺激
ヒールや底の薄い靴を履いている人、靴下などを履かずに紫外線の影響を受けている人はかかとにひび割れが起こりやすいです。
これは、外部の刺激からかかとを守るために角質が厚く、硬くなるためで、乾燥しているときに刺激を受けると、角化症が進んでかかとがひび割れる可能性もあります。
ターンオーバーの乱れ
皮膚の奥で生まれた新しい細胞は少しずつ皮膚の表面に押し上げられ、最後には垢として剥がれ落ちます。
この働きはターンオーバーと呼ばれており、ターンオーバーが正常に行われている間は皮膚の古い角層も垢とともに排出されるため、皮膚には蓄積されません。
ところが、ターンオーバーは生活習慣の乱れやホルモンバランスの乱れの影響で、正常に行われなくなります。
ターンオーバーが乱れると古い角質が肌に残るため、かかとはさらにゴワゴワになってひび割れも悪化するでしょう。
水虫
かかとのひび割れはほとんどの場合、乾燥や刺激、ターンオーバーの乱れから起こる角化症が原因ですが、まれに他の原因でかかとがひび割れることもあります。
水虫もかかとのひび割れを起こす原因の一つで、水虫の影響でひび割れが起こっているときは皮膚が白っぽくなることが多いです。
しかしながら、かかとの水虫は爪の水虫のように痒みが起こることは少ないので、自覚症状に気づきにくく、症状が悪化している人も珍しくありません。
かかとの水虫をそのままにすると、指などに移ってしまうこともあるため、注意してください。
ひび割れを防ぐケア
ツルツルのかかとをキープするためには、予防が大切です。きれいなかかとを維持したい人は日ごろから3点に気をつけておきましょう。
保湿する
かかとのひび割れは乾燥から始まることが多いです。したがって、ツルツルのかかとをキープするためには、保湿をすることが肝心です。
かかとも手足のボディケアなどと同じようにお風呂上りに保湿しましょう。
保湿では、化粧水とクリームを使うのがおすすめです。化粧水で水分を与えて肌をふっくらとさせた後にクリームで蓋をして水分の保湿を防ぎ、肌のうるおいを守りましょう。
かかと専用のケア用品を持っていない人はボディや顔に使うアイテムで保湿しても問題ありません。
足に負担が少ない靴を選ぶ
ヒールが高い靴や底の薄い靴を履いていると、かかとが刺激を受けやすいです。ツルツルのかかとをキープしたい人はできるだけクッション性が高く、ヒールの低い靴を履いてかかとを保護しましょう。
自宅の中でも、フカフカのスリッパなどを履き、負担を軽減してあげてください。
冷え性を予防
足の先は血行が悪くなって冷えやすいです。
冷え性になると、肌に栄養を送り届ける血液が十分にかかとまで届けられないため、ターンオーバーが遅くなって角質が溜まる可能性があるので、体はしっかりと温めましょう。
適度な運動をしたり、毎日ゆっくりと湯船につかったりしていると冷え症が原因で起こるターンオーバーの乱れを予防できます。
ひび割れてしまったら…?
日ごろから気をつけていても、冬などはどうしてもかかとがひび割れてしまうこともあります。かかとがひび割れたら、どうすればいいのでしょうか。
角質を取る
角化症が進み、かかとがガサガサになってしまったら、古い角質を取り除いてみましょう。
ドラッグストアなどで販売されているかかと用のやすりやスクラブなどを使って角質を取り除くと、かかとがスベスベになります。
ただし、角質を取るときは肌に刺激が与えられるため、かかとがガサガサになっても角質ケアは週1回以下にとどめておくのがおすすめです。
保湿する
角質ケアと共に保湿を行うことも大切です。
ひび割れしてきたら、いつものかかとケアに加えてワセリンなどの保湿力が高いクリームを塗り、かかとを保護しましょう。
靴下やブーツなどでかかとが蒸れると、さらに乾燥が悪化するので、かかとがひび割れているときは蒸れないように靴下を履き替えるなどの工夫も必要です。
病院に行く
角質ケアや保湿を頑張っても、かかとの症状が改善されないときは水虫などの影響でひび割れが起こっているのかもしれません。
症状が悪化しないように、気になることがある人は皮膚科を受診してください。
日々の努力でツルツルかかとをキープしよう
かかとのひび割れは乾燥や刺激、ターンオーバーの乱れなどが原因で起こります。
ひび割れてしまって後悔しないように、日ごろから保湿ケアや冷え性対策に力を入れ、ツルツルのかかとをキープしましょう。