人間はそれぞれ体質というものがあります。「なぜか小さい頃からポッチャリしている」「ちょっと食べるとすぐに太る」「それほど食べているつもりはないのに太ってしまう」そんな悩みをお持ちの方は、元々太りやすい体質である可能性があります。
この体質には特徴があります。それぞれ詳しくご紹介いたします。また、体質を改善する方法なども併せてご紹介いたします。ずっと悩み続けていた自分の体質を変えたい方必見です。
太りやすい体質の特徴
運動不足
大人になると自分で意識しないと体を動かす機会も減ってしまいます。運動不足になると当然筋力が低下します。筋肉が落ちると基礎代謝も低くなっていき、太りやすくなってしまうのです。
朝食を食べない
「忙しいから朝は食べない」「ダイエット中だから1日2食にしている」といった方がたくさんいらっしゃいます。朝食を抜くということは、1日2食になります。食事の回数を減らしてしまうと、夜に食べたものを体脂肪として蓄積しやすくなってしまいます。
朝食を食べないということは、生活習慣病の要因の一つになります。ダイエットの為に食べない方、それは逆効果です。肥満リスクが倍になってしまい、太りやすい体質に変わっていってしまいます。
早食い
食事を食べる時早食い傾向の方はどうしても食べる量が多くなってしまいます。満腹中枢が刺激されるのは、食事開始から15~20分経過後からです。早食いをしてしまうことで、満腹感が得にくくなり、ついつい食べすぎてしまいます。
肥満家系
家族みんなが太っているという家系に生まれている方は、肥満気味になる傾向があります。これは遺伝も関係していますが、それ以上に生活習慣や環境が大きな要因となっています。
日頃の食生活を思い出してみてください。高カロリーな献立が多く間食も習慣化していて、さらに運動をすることもない。こんな生活を小さい頃からしていれば、太りやすい体質になるのは当然です。
間食
1日3食以外に、甘いお菓子やスナック菓子などを間食に食べている方がいます。そうなると1日の総摂取カロリーは当然オーバーします。さらにこういったお菓子類は炭水化物が多く、脂肪になりやすいので、太りやすくなります。
ストレス
「ストレス太り」なんて言葉がありますが、確かにストレスが太りやすい体質の原因の一つになっています。これはストレスが蓄積されることでコルチゾールというホルモンが分泌されます。このホルモンが体内に入った食べ物を脂肪に変化しやすくさせてしまうのです。
睡眠不足
睡眠が不足すると太りやすくなるのは、最近よく聞くようになりました。これは寝ている間に分泌される成長ホルモンの量が少なくなることで、代謝が落ちることが原因となっています。
また、睡眠が不足すること自体がストレスとなり、先に書かせていただいている「コルチゾール」を分泌させることにつながってしまうのです。
遺伝子が関わっている説も
太りやすい体質は遺伝子が関係しているというのはよく聞きます。これは事実で、実際に太りやすい遺伝子は発見されており、
・アンカップリングプロテイン遺伝子
・β3アドレナリン受容体遺伝子
という二つが代表的なものになります。ただ、この遺伝子の影響は3割程度で、残りの7割は生活環境や生活習慣になります。
両親ともに太っていると、その子供が太る確率は80%と非常に高くなりますが、どちらか片方の親が太っているという場合では40~60%と少し低くなります。
太っている子供の生活習慣をみてみると、やはり大きな原因はその食生活にあることがよくわかります。揚げ物などの高カロリーなものが中心で、1食の量も他の同じ年齢のお子様と比較すると多くなっています。
間食をすることも当然となっていて、食べすぎていても止める人はいません。家族そろって運動不足気味であることも、太る体質づくりに拍車をかけてしまっています。
確かに肥満遺伝子というものが存在するのでその影響もありますが、やはり一番大きな原因は生活習慣や生活環境にある可能性が高いです。
体質を改善する方法
親からの遺伝で持って生まれた遺伝子を変えることはできません。ですが体質を改善することは自分が努力することでかなえられます。その方法をご紹介いたします。
十分な睡眠
まずはしっかりと質の良い睡眠をとるようにしましょう。成長ホルモンが最もたくさん分泌される22~2時の間はしっかりと眠ることが大切です。睡眠の質を高めるためには、
・枕などの寝具類は自分に合うものを使う
・寝る直前までにスマホやパソコン、テレビなどをみない
・寝る30~1時間前には照明を落とし寝る準備に入る
・就寝3時間前までに食事は済ませる
・お気に入りのアロマなどをたく
といったことに注意するようにしてください。
ストレスをためない
ストレス解消法というのは、人によって違います。自分なりのストレス解消法をみつけて、蓄積させないようにしましょう。
朝食はしっかりと食べる
朝食を食べないことが肥満づくりにつながってしまいます。太りやすい体質を改善したいなら、しっかりと朝食は食べるようにしてください。忙しい朝は手の込んだものができなくても、簡単に栄養バランスを考えたスムージーなどがおすすめです。
夕食は寝る3時間前までにすませる
寝る前に食事をすると太りやすくなるというのはもう有名な話です。また、血糖値が急激に上がったり下がったりすることで、眠りを浅くしてしまいます。質の良い睡眠をとることにもつながりますので、食事は寝る3時間前までに済ませましょう。
運動
運動といってもいきなりハードなものをする必要はありません。毎日の生活の中で意識して歩くようにするために、エスカレーターやエレベーターは使わないようにする、ということなどから始めてみてください。
また、お休みの日には散歩がてらウォーキングなどをするのもおすすめです。テレビをみながらスクワットなどをするのも効果的です。
ちょっとしたことからでいいので、運動することを心がけるようにしましょう。
食事はゆっくりよく噛んで
早食いは食べ過ぎの元です。食事の時は、ゆっくりとよく噛むことが大切です。ダイエットをしている方で、1回口に物を入れたら30回噛むというのを実践している方がいます。
これはかなり高い効果が期待できます。
ただ最初から30回とすると続けにくいので、最初は半分の15回程度から始めてみるようにしてください。
よく噛むと、満腹中枢が刺激されて食べ過ぎを防ぐことができます。また消化も促進することができるので、意識するようにしてください。
体質のせいとあきらめないで!
自分が太っているのは親のせい、体質のせい、そんな風に思ってあきらめてしまっては、体質を変えることはできません。自分が努力するだけで必ずその体質を変えることはできます。
「太っているからダイエット」という考えはいったんおいておきましょう。ダイエットという形にしてしまうと、どうしてもそれがストレスとなってしまいます。結果を求めるばかり、無理な食事制限に走って逆効果となりがちです。
まずは自分の体と向き合って、体質から改善していくという考え方で始めてみませんか?そう考えるほうがきっと前向きになれるはずです。
まずは食生活などの生活習慣をしっかりと見直してみてください。そうするだけでも自然に体重は落ちていきます。この機会に体質改善の一歩を踏み出してみましょう。