なかなか寝ない赤ちゃんを寝かしつける7つのテク

「うちの子は寝てばっかりで…」というママ友の話に「うちの子はどうやっても寝てくれない」と悲しくなってしまったということはありませんか。育児は赤ちゃんそれぞれみんな違うと分かっていても、なかなか寝てくれないとお母さんもゆっくり寝ることができなくて辛いですよね。

赤ちゃんはなかなか生活のリズムが整わないため、「自分で寝る」ことができず、ちょっとしたことですぐに目が覚めて泣いてしまうのです。ただ何も対策をしなければ、育児の忙しさと睡眠不足でお母さんが参ってしまいます。そこで赤ちゃんを寝かしつけるために、なぜ寝てくれないのかその原因と、寝かしつけるためのテクニックをご紹介します。

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なかなか寝ないのはなぜ?

育児書などには赤ちゃんは良く寝るものだと書いてあることも多いのですが、実際にはそこまで赤ちゃんが寝てばかりということはありません。赤ちゃんはお母さんの胎内から外に出た瞬間から、周りの環境に慣れようと一生懸命です。赤ちゃんがなかなか寝ないのには、いくつか理由があります。

睡眠のリズムが整っていない

私たちの体には、体内時計があり、夜寝て朝起きるという睡眠のリズムは体内時計の働きによるものです。生まれてすぐの赤ちゃんは、まだ体内時計が上手く働いておらず、成長と共にだんだんとその機能が整い始めます。

生後1ヶ月までは、お母さんの胎内にいる時と同じ環境のままなので、眠りが浅く、昼にぐっすりと寝て夜は起きてしまうといったことも多くあります。短時間ですぐ起きてしまうという睡眠状態が続きます。やがて昼と夜の区別がつくようになり、昼間に起きている時間が長くなっていきます。

ただし生後2、3ヶ月は朝起きて朝日で体内時計がリセットされるという仕組みがまだできていないので、眠る時間が太陽の動きとはずれてしまいます。生後3、4ヶ月を過ぎて、ようやく体内時計が整うため、大人と同じように朝起きて夜眠るというリズムが整っていくのです。

眠りが浅い

赤ちゃんは眠りが浅いレム睡眠が大人より長い傾向にあります。これは赤ちゃんが起きている時に多くの情報を脳に取り込むため、整理する情報量が多いためだと考えられています。

大人は脳を休めるノンレム睡眠と、記憶を整理するレム睡眠の周期が90分周期で起こりますが、赤ちゃんは40分から50分ほどの周期で、体内時計が整う生後3ヶ月を過ぎる頃にようやく50分から60分周期になります。さらに1歳半ぐらいまでは、レム睡眠が眠っている時間のほぼ半分を占めているのです。

環境が合っていない、体調が悪い

赤ちゃんは温度変化に弱いため、寝室が暑い、また寒いといったことから寝付けない状態になっていることがあります。またお腹が張っている、体調が悪い、おむつが合っていない、といった小さな原因で不安や不満を感じて訴えていることも考えられます。

赤ちゃんは言葉が話せないため、何とかして今の気持ちをママやパパに伝えようとして泣きます。それでもそれが毎日続くと、赤ちゃんの泣き声に反応してすぐ起きてしまうママには精神的にも身体的にも大きな負担がかかってしまいます。赤ちゃんを寝かしつけるために、まずは赤ちゃんの寝る環境から整えていきましょう。

なかなか寝ない赤ちゃんを寝かしつける7つのテク

寝かしつけの前に環境を整えよう

赤ちゃんがなかなか寝てくれない原因に、寝かしつけの環境が大きく関係しています。これは昼寝の時にもいえることなので、以下のような環境にある時には、早急に改善するようにしましょう。

部屋が明るい

昼寝の時もですが、夜寝る時の寝室も、明るくしていないでしょうか。テレビやスマートフォンの画面の光も睡眠を妨げる原因となります。昼寝の時はカーテンを引く、夜は明かりを小さくする、最小限のものにするといった方法をとりましょう。

暑すぎる寒すぎる

体温を調節する機能がまだ未熟なため、大人ではそう感じないちょっとした温度変化に敏感に反応してしまいます。赤ちゃんの体温は大人よりも高いため、暑い時期や寒い時期でも大人が着ている服よりも1枚少ないぐらいでちょうどいいとされています。ただし汗をかいていて、気持ちが悪く上手く寝付けないということもありますので、背中やお尻に汗をかいていないか確認しましょう。

ただし環境を整えていても、お腹が空いていたり、げっぷをしていなくてお腹が張っているなど、他のことが原因で眠れないこともありますので、注意が必要です。

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寝かしつけるテク

赤ちゃんが寝るための環境を整えると共に、赤ちゃんを寝かしつける以下のテクも活用しましょう。

1.子守歌や音楽を聴かせる

寝かしつけの定番ですね。上手下手は関係なく、赤ちゃんはママやパパの声、歌のリズムに安心してくれます。疲れている時は、CDなどでもかまいません。リズムのゆっくりしたクラシック音楽などもおすすめです。

2.添い寝をして赤ちゃんに触れる

赤ちゃんに添い寝をして、眉間や眉毛、頭をなでたり、手を握ってあげるなどして、ふれ合いながら横にいてあげましょう。ママの体温や匂いがするだけでも赤ちゃんは安心します。

3.おくるみで包む

赤ちゃんは自分の手足の動きでも起きてしまうことがあるので、おくるみで体全体を包むことで安心して眠ることができます。いつも同じおくるみを使うことで、だんだんとおくるみに包まれることで眠るというパターンが身につくことにもなります。

4.授乳する

お腹が空くと目が覚めてしまうので、寝かせる時に授乳をすることで、お腹がいっぱいになり眠りやすくなります。ママが近くにいることで安心できるというメリットもあります。

5.寝る前に入浴する

お風呂に浸かり、体温が上がったままの状態で寝る準備をし、寝室に連れて行くとリラックスしたままの状態なので眠りにつきやすくなります。できれば添い寝をしてあげるとより安心できます。

6.お気に入りのおもちゃやタオルを用意する

眠る時にお気に入りのおもちゃやタオルを用意し、大好きなものと一緒に寝ることで安心して眠りにつくことができます。いつまでも手放せなくなるのではないか、という意見もありますが、寝るためのきっかけにもなりますし、寝る時には必要、という習慣づけにもなります。

7.ラッコ抱きをする

ママよりもパパにやってもらうのがおすすめの方法です。仰向けに寝た状態で、胸からお腹にかけて赤ちゃんを置いて、左右にゆっくり揺らします。体が大きいパパの方が安定感がありますが、もちろんママがやってもかまいません。ただし寝入ってしまって赤ちゃんを落とすことのないよう注意が必要です。

なかなか寝ない赤ちゃんを寝かしつける7つのテク

色々やっても効果がない!そんな時の寝かしつけの裏技

色々な寝かしつけの方法を試してみたけれど、やはり赤ちゃんが寝てくれない、すぐ泣き出してしまう、そういった場合にはスペシャルな方法も試してみましょう。

昼間にしっかり遊ぶ

散歩やおもちゃでの遊びなど、昼間に体を動かしておけば、疲れてすぐ寝てしまいます。

ママやパパが寝たふりをする

ママやパパが起きていると、気になってかえって寝てくれないということも多いので、電気を消して寝たふりをしましょう。

一度起こしてみる

どうやっても寝ない場合は一度起こしてみましょう。寝るまでの手順を、部屋を明るくしてもう一度繰り返すと、案外落ち着いて寝てくれることもあります。

赤ちゃんがなかなか寝てくれないのは、ママやパパにとっては辛いもの。ただし思い切って赤ちゃんと一緒に寝て、逆に朝早起きするという方法もあります。赤ちゃんの睡眠リズムはだんだんと整っていきますので、寝かしつけのコツを試しながら、無理せず赤ちゃんと付き合っていきましょう。