鏡を見るたびに憂鬱な気分になる目元のシワは、年齢よりも上に見られやすくなるため女性であればできる限り薄くしたいところです。皮膚科に行かずにセルフケアで改善できると、より理想ですね。
今回は目元にシミが出現する原因と、自力でシミを薄くする方法をご紹介していきます。目元のシミに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてくださいね。
目元のシミの原因は?
紫外線
目元のシミができる原因の大半が紫外線です。紫外線を浴びるとお肌は炎症を起こしますが、それを防ぐのがメラニン色素です。
お肌のターンオーバーが正常に働いていれば、メラニン色素は角質と一緒に垢となり自然にはがれ落ちるためシミにはなりません。しかし、お肌の乾燥や加齢といった様々な原因でターンオーバーが乱れるとメラニン色素は分解されにくく、お肌にシミとして残ります。
また、紫外線を過剰に浴びすぎるとメラニン色素の分解が間に合わず、お肌にシミとして表れます。紫外線によってできたシミは、皮膚病の『日光角化症』にもつながる可能性があるため要注意です。
色素沈着
女性であれば日中メイクをするという方が大半でしょう。夜、メイク落としをするときにクレンジングを使いゴシゴシとお肌をこすりすぎると、お肌への刺激となりシミへとつながります。
クレンジング剤がもったいないからと少量のみを使うのも、お肌への負担が多くなるので適量を使いましょう。クレンジングだけでなくお肌のスキンケアをするときもゴシゴシとこすると、色素沈着となりシミの原因になります。
また、アレルギーや花粉症の方は目がかゆいからとつい目元をこすりがちなので注意してくださいね。
ホルモンバランスの変化
女性ホルモンのバランスの変化によっても、目元にシミができやすくなります。これを『肝斑』と呼び、妊娠や出産・経口避妊薬の服用やストレスなどが原因でホルモンバランスが変化するのが原因と考えられています。
特に出産経験がある女性にできやすく、左右対称で目尻に小さく広がったり広く広がっているのが特徴です。
目元のシミを薄くするには?
食生活の見直し
目元のシミを薄くするには、乱れたターンオーバーを正常に戻す必要があります。偏った食生活はターンオーバーの乱れにつながるため、目元のシミを薄くするためにも食生活の見直しを心がけましょう。
目元のシミを薄くするために、意識して取りたい栄養素がビタミンC・ビタミンB2・ビタミンE・Lシステインです。特にLシステインはアミノ酸の1種で、メラニン色素の増加を抑える効果はもちろん代謝アップをサポートしてくれる重要な栄養素です。ビタミンCと一緒に摂取すると、より効果が期待できますよ。
正しい洗顔方法
目元のシミを薄くするには、正しい洗顔方法を心がける必要があります。
1.洗顔前に手をキレイに洗い、ぬるま湯で顔を濡らす。
2.洗顔料をよく泡立て、Tゾーン→Uゾーンの順番で泡を転がすようなイメージで洗っていく。
3.皮膚が薄い目元や口元は短時間で、顔の中心から外側に沿ってぬるま湯で流していく。
4.すすぎ残しがないかを確認して、最後にキレイなタオルで優しく水分を拭き取る。
洗顔はできるだけキメ細かい泡を作り、お肌をこすりすぎないように洗うのがポイントですよ。
美白成分配合の化粧品を使用
日頃使用している化粧品を、美白成分が配合されているものに変えてみましょう。目元のシミを薄くするのに有効と言われている成分が
・アルブチン
・プラセンタエキス
・ビタミンC誘導体K
この3種類です。
アルブチンは20年以上も前から美白化粧品に使われれている有名な成分です。プラセンタエキスにはメラニン色素を排出させ、既存のシミが濃くなるのを防いだり、メラニン色素の合成を防ぎます。また、ビタミンC誘導体は体内に吸収することで、身体の内側から美白効果を促します。
これらの成分はどれも安全性が高い美白成分として知られているため、目元のシミの改善を考えるのであれば化粧品の見直しを検討してみると良いでしょう。
目元のシミは隠すこともできる
コンシーラーを使う
目元のシミを隠す方法として最も手軽にできる方法の1つが、コンシーラーの使用です。
1.手の甲にコンシーラーを取りお肌になじませる
2.気になる目元のシミにコンシーラーをのせ、指で軽く叩いて伸ばしていく
3.ムラが気にならなくなるまで少しずつコンシーラーを足していき、最後にファンデーションやフェイスパウダーを使い仕上げ
コンシーラーは明るめの色を使うと余計にシミが目立ってしまう可能性があります。自分のお肌の色より少しだけ暗めの色がおすすめです。ちなみに
・薄めのシミには、自分のお肌より少しだけ暗めの色
・シミが濃い場合は、お肌よりワントーン暗めの色
を選ぶと上手にシミを隠すことができますよ。
化粧下地でカバー
目元のシミを隠すには化粧下地にもこだわりましょう。
1.化粧下地を適量(パール大くらい)、手の甲に出してお肌になじませ、額・鼻先・両ほほ・あごにのせる。
2.顔の外側に向かってムラにならないように、優しくお肌になじませていく。
3.仕上げにスポンジを使い、お肌になじませる。
丁寧に化粧下地を使うことで、仕上がりが全く変わってくるのでしっかりと行いましょうね。
ファンデーションでシミ知らずのお肌に
シミを隠したいときはパウダーよりも、クリームやリキッドタイプのファンデーションがおすすめです。
1.頬から顔の外側・あごに向かって伸ばしていく。
2.おでこ・目元・小鼻・首筋の順番で丁寧に塗っていく。
メイクの仕上げにフェイスパウダーを使うと、仕上がりが美しく持ちも良くなります。フェイスパウダーを使うときはお肌をこすらないようにし、パフを使って優しく抑えていくイメージで行っていきましょうね。
シミを予防する方法は?
十分な紫外線対策
シミはできてしまってからのケアは非常に大変なので、できればシミができないように日頃から予防しておきたいものです。外出するときは必ず、日焼け止めを塗り紫外線対策を行いましょう。紫外線は暑い夏の時期だけでなく、一年中曇りや雨の日でも降り注いでいます。
1度塗ったあとも2~3時間ごとにこまめに塗り直しをするのを、忘れないでくださいね。
良質な睡眠
シミを予防するにはお肌のターンオーバーを整えるための睡眠も大切です。お肌のゴールデンタイムと呼ばれる午後10~2時の間に寝れるのが理想ですが、難しい場合は毎日同じ時間に寝れるように心がけましょう。
また、良質な睡眠をとるために
・夜20時以降はコーヒーや栄養ドリンクといったカフェインが入っている飲み物は控える
・寝る前に入植して体温を上げておく
・寝酒は控える
といったことを心がけましょうね。
目元のシミができる原因の大半は紫外線、色素沈着、ホルモンバランスの変化です。できてしまったシミを薄くするには正しい洗顔や食生活の見直し、美白成分が配合されているスキンケア化粧品を使用してみると良いでしょう。
紫外線は1年中降り注いでいるため、しっかりと紫外線対策をすることも忘れないでくださいね。