ウエストにくびれがあるとそれだけで体が引き締まってみえますが、ただ細いだけではなく、バストやヒップとのバランスを考えて細くしないとアンバランスな体型になってしまいます。またウエストが太い原因によっては、あなたが毎日やっているダイエットの効果が出ないこともあり得ます。
そこで今回はウエストが太くなってしまう原因と共に、毎日続けやすく、また辛くないウエストを細くする方法について、詳しくご紹介します。
ウエストが太くなる理由
ウエストが太いのは、脂肪がついているからと考えがちですが、実はそれだけが原因ではないことの方が多いのです。なぜウエストが太くなってしまうのか、その原因を詳しく見ていきましょう。
皮下脂肪によるもの
偏った食事
一日に必要なカロリーをオーバーした食生活を続けていると、お腹周りに脂肪がついていきます。
運動不足による筋力の低下によるもの
日頃運動の習慣がないと、体全体の筋肉がたるみ、エネルギーが使われないので分解されなかった脂肪がお腹周りにつくようになります。そうすると老廃物がきちんと排出されないまま体に残り、脂肪と絡み合ってセルライトになってしまいます。セルライトは簡単に落とすことができないため、さらにウエストを太くする悪循環につながります。
骨盤の歪みによるもの
ウエストの部分は筋肉や脂肪などがほとんどで、支える骨の部分は背骨しかありません。そのため上半身の肋骨や下半身の歪みによって、行き場のなくなった脂肪がウエストの部分に集まってしまい、ウエストが太くなってしまいます。
女性ホルモンの影響によるもの
便秘によるもの
女性は女性ホルモンの影響で、生理前には体がむくみ、便秘になりやすくなります。また便秘が日常的になってしまうと、老廃物が排出されないため、腸に押された内臓がウエスト部分に来てしまい、お腹が出っ張ってしまいます。ダイエットなどで食事制限をしたり、水分を取らないようにすることも、便秘の原因です。
加齢によるホルモンバランスの乱れ
女性は閉経を迎えると、女性ホルモンのバランスが乱れてしまいます。女性ホルモンには脂肪燃焼の働きもあるため、その量が減ってしまうと脂肪がつきやすくなるため太りやすくなり、ウエスト周りが太くなってしまいます。
内臓下垂によるもの
筋肉の衰え
内臓を支えているインナーマッスルが弱ると、内臓が正常な位置から下にさがり、腸内にガスや老廃物がたまってしまう原因になります。またダイエットをしていると腸の働きが低下するため、内臓が下がる原因によります。
姿勢の悪さ
スマホやパソコンの画面を長時間見ていたり、椅子に背中をつけてずり下がったような姿勢で座ったりしていると、背骨が曲がり、骨盤が歪んでしまいます。そのため内臓が圧迫されて骨のないウエストの部分に押し出され、お腹だけが出てしまいます。
骨盤の歪みは簡単には治らないため、その状態でいくらダイエットをしても、ウエストを細くすることはできないのです。
腹筋ではウエストは細くならないって本当?
ウエストを細くするためには、腹筋を鍛えることが必要だと聞いたことはないでしょうか。腹筋はたしかにお腹をへこませることができる方法ではありますが、実は腹筋をするだけではウエストを細くする根本的な解決にはなりません。
腹筋は筋トレと同じ
ウエストが太い原因が脂肪である場合、脂肪を燃焼させるためには運動が必要ですが、腹筋は筋トレであるため筋肉を鍛えるまでには時間がかかります。また脂肪を減らすためには、無酸素運動の筋トレを集中して激しく行うことよりも、酸素を取り込んでいく有酸素運動を継続していく方が効果的に脂肪を燃やせます。
腹筋で鍛えられるのは前面の筋肉だけ
腹筋運動で鍛えられるのは、正面にある腹直筋です。ただしウエストを細くするには、体をひねる時に使う腹斜筋を鍛える必要があります。腹斜筋には、肋骨から骨盤をつなぐ外腹斜筋と、骨盤から肋骨に内側からつながっている内腹斜筋があり、この2つを鍛えなければウエストを細くすることは難しいのです。
ダイエットをしながら筋肉を鍛えるのは難しい
ダイエットをしている時には、余分なカロリーを摂取しないように注意しています。しかし筋肉を鍛えるためには、しっかりタンパク質やビタミン、ミネラルといった栄養分を摂取しなければいけません。ぎりぎりの栄養分では筋肉を成長させることはできません。
ウエストを細くするためには、腹筋といった辛い筋トレをしなくても、簡単な運動を毎日続けることの方が効果的です。
簡単にできる運動は?
簡単にできる運動で、ウエストを絞りましょう。大切なのは正しい姿勢で行うことです。
呼吸法でインナーマッスルを鍛える
腹式呼吸で姿勢を正し、インナーマッスルを鍛えましょう。
1.ゆるく足を左右に開いて立ちます(仰向けに横になってもできます)。
2.みぞおちの下に両手を重ねて乗せます。
3.鼻からゆっくり息を吸い、お腹が膨れているのを確認しましょう。
4.お腹に力を入れながら、口から息を吐いていき、合わせてお腹をへこませます。
5.しっかりお腹をへこませてからまた息を吸います。
6.3から5を10回繰り返します。
背筋を伸ばした状態ですることがベストなので、できれば立っている姿勢を他の人に見てもらいましょう。
ヒップリフトで引き締める
1.仰向けに横になります。
2.手のひらは床につけるか、慣れてきたら体の前でクロスさせます。
3.ゆっくりと腰を上げ、目線の先に膝が来るまで持ち上げます。
4.そのまま5秒間キープし、ゆっくりと戻します。
10回程度繰り返し、慣れてきたら回数を増やします。
1分でできるたけのこ体操
脇の筋肉を伸ばす体操です。足をかかとをつけて立ち、つま先を45度ぐらいに広げます。両腕を伸ばして頭の上で手のひらをつけ、その状態で左右に体を伸ばします。
ひねりエクササイズ
腰だけをひねるエクササイズで、腰回りの筋肉を動かしましょう。
1.仰向けに寝て両腕を開いて床につけ、左膝を90度に持ち上げます。
2.そのままゆっくり右側に膝を倒します。
3.上半身が動かないように注意し、そのまま5秒キープしましょう。
4.ゆっくりと膝を戻し、逆も同じようにします。
どの方法も時間はそれほどかけなくてもいいので、毎日続けることが大切です。
食生活も見直してみよう
ウエストを細くする運動と共に、食生活も合わせて改善していきましょう。
便秘を解消する食事をしよう
姿勢が良くなれば内臓の位置も定位置に戻っていきますが、便秘はすぐには解消しません。毎日のお通じをよくするためにも、便秘を解消する食事を心がけましょう。食物繊維を多く含む野菜や海藻類を毎日の食事に取り入れましょう。
脂質と糖質を減らす
脂肪になりやすい脂質や糖質を減らしていくのも効果的です。体脂肪を減らすためには脂質を減らしていく方が効果的ですが、体に必要な栄養分まで減らしてしまっては逆効果なので、摂取カロリーと照らし合わせながら、余分な脂質や糖質を減らすことから始めましょう。
食べ方を変えてみる
カロリー計算や栄養バランスを考えるのが面倒、またどうしても外食することが多いという人は、食べ方から変えてみましょう。
野菜やスープなどを最初に食べ、次にメイン、最後に炭水化物、という風に食べる順番に注意し、しっかり噛んで食べるだけでも食べ過ぎを防ぎ、脂肪がつきにくい体にしてくれます。
ウエストを細くするには、運動だけでなく食事や普段の生活も見直して、体全体を引き締めることが大切です。