気がつけば、あごにニキビができてしまっています。あごニキビってなんでできるのでしょうか?
しつこいあごにきび。目立ってしまってひと目も気になりますよね。今回はあごにきびの原因と治し方について詳しく見ていこうと思います。
思春期はとっくに終わったのに、あごやフェイスラインににきびがどういうわけか出来てしまう・・・。今回は大人になってもまだ出る、このなかなか治らないあごにきびについてお話したいと思います。
あごにきびの原因
1.乾燥によるもの
にきびは脂っぽいところに出来るイメージがあります。ですがこのあごにきびは、肌の乾燥によって古い角質が排出されないことが原因で出来ることがあります。
2.毛穴の詰まり
若い頃のにきびは「思春期にきび」と言い、主に皮脂の詰まりが原因で起こります。それ以外のにきびは「大人にきび」と言い、古い角質がうまく排出されずに毛穴が詰まることによって、あごやフェイスラインなどに出来てしまいます。
3.ターンオーバーの乱れ
皮膚の生まれ変わりをターンオーバーと言います。通常は28日周期で細胞は生まれ変わりますが、ストレスや生活習慣や合わないスキンケアで周期が乱れてしまい、古い角質が排出されず毛穴が詰まってしまう状態になります。また、睡眠不足やストレスでも肌のターンオーバーが乱れてしまいます。
4.ホルモンの影響
あごは男性ホルモンが活発に働くところなのです。生理前に男性ホルモンの影響を受けやすくなり、あごにきびが出来てしまう人もいます。女性ホルモンのプロゲステロンは皮脂分泌を活発にします。ストレス、生活習慣などでホルモンバランスは崩れやすくなります。
5.婦人科系の病気が隠れていることも
生理不順、生理痛、子宮内膜症が原因になっていることがあります。
6.月経前症候群(PMS)
このPMSが重い方もそれがストレスに感じることによって、出てしまうこともあります。また生理前は「黄体ホルモン」というホルモンの働きが高くなります。この黄体ホルモンは皮脂の分泌を高める働きがあるので、生理前にはにきびができやすくなってしまいます。
7.知らない間に手で触れやすい
無意識に手で触ってしまう顔のパーツが、あごであることが多いです。あるいは、きれいでないタオルで顔を拭いたり、毛布などの刺激、髪の毛が顔にかかることで刺激になっていたり、髭そりなどが原因のこともあります。
あごにきびの治し方
1.洗顔を丁寧に行う
あごやフェイスラインは洗顔の際、すすぎが不十分なことがあります。洗い残しがないように、しっかりすすぐようにしましょう。
また洗顔のときにゴシゴシ力を入れて洗ったり、少ない泡で洗っていませんか?力を入れて洗ったり、少ない泡で洗ったりすると、肌が摩擦によって傷ついてしまう可能性があります。
洗顔をする際にはレモン1個分のきめ細かい泡を作って、優しく泡で洗うと良いですよ。細かい泡を作るには泡立てネットを使って泡立てれば、簡単にきめ細やかな泡を作ることができます。洗顔のときの温度は36度位のお湯で洗うと、毛穴の汚れを落とせます。
にきびができてしまうと、ついつい洗顔の回数が増えていたりしませんか?清潔な状態を保とうと、洗顔の回数を増やしてしまうとかえってにきびを悪化させてしまいます。洗顔の回数が増えることによって、肌に必要な分の皮脂や角質まで取ってしまうからです。にきびができてしまっても洗顔の回数は増やさずに、洗顔を丁寧に行うようにすれば大丈夫ですよ。
2.古い角質を優しく取除く
洗顔後に拭き取り化粧水で古い角質を取除くことで、にきびの治りを早くしてくれます。AHAやサリチル酸など配合のピーリングや、クレイパックなどで古い角質を除去し、ターンオーバーを促します。古い角質を取り除くことにより、毛穴の詰まりも解消されやすくなります。ただやりすぎてしまうと肌を傷つけてしまう可能性があるので、必要以上に行わないようにしましょう。
3.しっかり保湿する
肌のターンオーバーを正常にする為に、肌に合ったスキンケアでしっかり保湿することが大事です。最近はオイル系のスキンケアが流行っており、それを使ってるという人もいるのではないでしょうか?ですがニキビに油分は厳禁です。中には炎症効果を抑えるオイルもありますが、毛穴が詰まってしまうおそれがあります。なのでにきびができやすいという人は、オイル美容ではなく、別のスキンケアを探してみるといいかもしれません。
ニキビが気になる場合は、オイルによる洗顔は控えた方が良いのですね。
4.にきび肌に有効なスキンケアを使う
油分を抑えながらもしっかり保湿する為に、セラミドが入っているものを選ぶと良いでしょう。肌が乾燥して角質層が固くなると、にきびが治りづらくなります。なのでセラミド入りのスキンケアを使い、肌の潤いを保つようにしましょう。また皮脂を抑え、炎症を抑える効果のあるビタミンC誘導体が入っているものも一緒に使うと、よりにきびの治りが早くなります。
5.リンパマッサージをしてリンパ循環を良くする
あごの周りのリンパの流れが悪くなると老廃物が溜まり、にきびが出来やすくなることもあります。あごの中心から耳の下の耳下腺リンパ節へ、耳下腺リンパ節から鎖骨リンパ節に向かってマッサージします。このときマッサージオイルやクリームを使って、滑りがよくなるようにしてください。リンパマッサージは優しく撫でるように、マッサージするのが鉄則です。力強くマッサージをしてしまうと、逆にリンパが詰まってしまい老廃物が溜まってしまうので注意してください。
6.睡眠をしっかり取る
就寝中に細胞を修復・再生をしてくれます。睡眠が足りてないと肌の修復や再生がスムーズに行われなくなるだけではなく、肌の免疫力も下がってしまいにきびが悪化する原因にも。睡眠が足りていないとホルモンバランスが乱れ、よりにきびが悪化してしまいます。
理想の睡眠は午後10時に就寝することですが、難しい場合は最低でも6時間の睡眠を取ると良いでしょう。また毎朝同じ時間に日の光を浴びることで、セロトニンという物質が脳から分泌されて、夜に眠りやすくなります。お肌のゴールデンタイムは午後10時から午前2時なので、なるべくこの時間は眠っていたいですね。
夜はしっかり眠る!がスキンケアには大切です。しっかりと睡眠時間を確保することを意識してください。
7.ストレスを溜めない
ストレスは日常につきものですが、ストレスを溜まってしまうとホルモンバランスが乱れてしまいます。出来るだけストレスを溜めないように発散したり、ストレスの原因になることを避ける努力をしましょう。
8.食事に気を付ける
脂っぽい物や甘い物は控えて、ビタミン・ミネラル、ターンオーバーを促すたんぱく質を意識的に摂取してください。マクロビオティックや糖質制限食をするとあごにきびに良いとの報告もあります。スキンケアなど外側からケアの効果は4割、食べ物などの内側からのケアの効果は6割といわれています。
具体的ににきびに効く栄養素としては、野菜はフルーツなどに含まれているビタミンAやビタミンC。卵や乳製品などに含まれているビタミンB2と鶏肉やマグロなどに含まれているビタミンB6。そしてうなぎやレバーなどに含まれているビタミンEなどが、お肌の調子を整えにきびに効くとされています。
9.顔になるべく触れない
手持無沙汰になった時に、あごに触る癖はありませんか?肌は刺激に弱いため、手で触ったり髪が触れたりしてしまうと、炎症を起こしにきびの原因になります。なるべく手で触らないようにするとともに、あごやフェイスラインに髪の毛がかからないようにしましょう、また夜寝るとき、布団や毛布などがかかって刺激にならないようにも気を付けてくださいね。
気になるからと言って、ふとした時に手で触るのはNGですよ。手以外にも、洋服や布団、タオルなども必要以上に触れないように気をつけてください。
10.なかなかにきびが治らない場合は皮膚科へ
色々対策をしたけれどにきびが治らないという人は、皮膚科を受診するのも手です。
にきびにしこりのようなものが出来ている場合は、皮膚が炎症を起こしていたり化膿していたりします。そういった場合治すのに時間がかかり、治ってもにきびの跡が残ってしまうことも。にきびの色が赤かったり、黄色や紫色になっている場合はにきび跡が残りやすくなります。
またしこりのようなにきびが出来たときにやってはいけないのが、にきびを潰すことです。にきびを潰してしまうと治り遅くなるのと、にきびの跡が出来やすくなります。なので決して潰さず、髪や手で触れないようにしましょう。
たかがにきびで病院とは思わずに、重症なにきびの場合は皮膚科で相談してみましょう。
11.にきびが出来やすい体質の人は漢方で改善
毎回にきびで悩まされるという人は、にきびが出来やすい体質の人かもしれません。そんな人におすすめなのが漢方薬です。漢方薬は体の悩みを内から解決してくれ、飲み続けることにより体質を改善してくれます。ただし即効性は無いので、最低でも数か月から様子を見ることになります。まずは漢方を専門に売っている薬局もあるので、そういったところで相談してみてもいいでしょう。
にきびにおすすめの漢方
- 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん):女性ホルモンのバランスを整えてくれる役割があります。
- 十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう):体に起きた化膿や腫れを抑えてくれる役割があります。
- 黄連解毒湯(おうれんげどくとう):血流を良くして肌の状態を良くする役割があります。
- 加味逍遥散(かみしょうようさん):肌の新陳代謝を良くして、ターンオーバーを助ける役割があります。
まとめ
あごにきびは、Tゾーンのにきびや思春期にきびとはまた違った、タイプのにきびになります。あごにきびは大きくなると痛くなり、そしてなかなか治りづらいものです。ついついあごは洗顔後に保湿を忘れがちな箇所になるので、忘れずにたっぷり保湿をしてください!もしひどい場合は病院に行って、治すようにしましょう。