数あるめまいの種類の中でも、
一番多いのが
「 良性発作性頭位めまい 」
です。
ぐるぐると回転するような
回転性のめまいです。
30秒程の短時間で
治まるのが特徴です。
この良性発作性頭位めまいの
原因と治し方をご紹介致します。
良性発作性頭位めまい症の原因
頭位が変わることによって、
内耳にある後半規管が刺激され、
ぐるぐると回転するような
めまいが短時間で起こります。
耳鳴りや難聴などの症状は現れません。
ぐるぐると回転するようなめまいなので、
吐き気や嘔吐などの症状が
出ることもあります。
後半規管のリンパ液に
耳石(カルシウム)が混入した際に発症し、
その耳石が動くことでリンパ液も流動し、
脳が動いたと判断しめまいが起こります。
多くは、朝目覚めて寝返りをした際や
頭の位置を傾けた際に
症状が出ることがあります。
感染症、耳の外傷、安静状態が続いた、
耳の手術、頭を強く打った、
内耳の動脈の閉塞などが原因で
耳石が剥がれることがあります。
多くは自然に治ります。
治し方(エプリー法)
この良性発作性頭位めまいの治療は、
エプリー法という方法を
1~2回行うで
9割方症状が良くなります。
エプリー法とは、
後半規管に入ってしまった耳石を
元の場所に戻す方法で、
頭をとんぼ返りのように動かします。
治っても繰り返すこともあるので、
その際は繰り返し行います。
別名、浮遊耳石置換法とも言います。
ベッドなどの上で行うと良いです。
1.
まず座った状態で、
頭を回転性めまいがする方向に(右か左)
45度に向けます。
2.
上半身をそのまま後ろに倒し、
頭をベッドの端から出します。
この状態で、
泥状になった耳石によって、
回転性のめまいが出るかと思います。
3.
次に頭を反対側に45度の角度で回します。
4.
更に耳が床と平行になる位回転させます。
5.
更に鼻が真下近くまでいくように、
頭と身体も更に回転させます。
6.
頭を更に傾け、
そのまま上半身を起こします。
頭を前方に戻します。
この様にエプリー法は、
身体と頭の位置をゆっくり変えていき、
耳石が重力で
移動するようにします。
治ったかどうかですが、
めまいがした方向に
頭を動かしてみてどうでしょうか?
めまいが起こらなければ大丈夫です。
自然に良くなることが多いですが、
中には稀に手術になることもあるようです。
注意事項として、
めまいがするほうの耳を下にして
寝るのは避けた方が良いです。
また、頭を下げることは避けて下さい。