尿漏れってお年寄りに起こる
症状だと思っていませんか?
特に女性に多い尿漏れは
30代か起こりえる症状なのです。
デリケートな問題だけに
なかなか知り合いに聞くことも
難しい・・・。
今回はそんな尿漏れについて、
ご紹介いたします。
尿漏れとは
尿漏れという言葉自体は
テレビコマーシャルなどで
耳にしたこともあるでしょう。
実際どういう状態をそう呼ぶのでしょうか?
尿失禁という呼び方もされる
簡単に言うと尿漏れは、
自分の意思とは無関係に
尿が漏れてしまう状態です。
通常であれば、膀胱に尿がある程度
溜まると排尿するのか我慢するのかを
脳が判断するため、漏れることは
ありません。
しかし、その機能がうまく働かなくなると
クシャミなどで漏れたり
急に尿意を感じ、お手洗いまで
間に合わずに漏れるという症状が
起こってしまうのです。
尿を漏らすという行為だけでなく
その不安によって、
日常生活に支障をきたしたり
旅行などを楽しめないという
心理的不安感も引き起こしてしまうのです。
また尿が漏れると
周りに臭いが漏れてしまうのではという
不安感などもつきまとってしまいますね。
尿漏れには種類がある
尿漏れとは一言でいっても
さまざまな種類があります。
もしかして尿漏れかもと不安な方は
一度確認してみてください。
1. 腹圧性尿失禁
名前の通りお腹に圧が加わることで
尿が漏れる症状です。
例えばクシャミや咳、
重い荷物を持ったとき、
スポーツや笑う動作などが
それに当たります。
なんと40歳の女性のうち約4割は
この症状を持っているとまで
言われているのです。
女性に多いのは男性に比べて尿道が短い為、
出やすいという構造上の問題もあります。
2.切迫性尿失禁
突然尿意を感じトイレまで我慢が
できず漏らしてしまう症状です。
お手洗いについても
下着をおろしているうちに
漏れることも少なくありません。
高齢の方に多く、漏れる尿の量も
腹圧性尿失禁よりも多めです。
3. 頻尿
続いては膀胱炎などが原因となる
頻尿によるものです。
1日に10回以上も尿意がある為
お手洗いに間に合わず、
ちょっと漏れてしまうというケースが
多くなるのです。
4. 機能性尿失禁
身体が不自由だったり
思うように動かない高齢者に多く
身体が思うようにスムーズに動かす
尿を漏らしてしまうケースです。
5. 反射性尿失禁
膀胱に尿が溜まると排尿するという
コントロール機能が故障し
反射的に尿を漏らしてしまいます。
6. 溢流性(いつりゅうせい)尿失禁
排尿がスムーズに行えず膀胱から
少量ずつですが尿が漏れてしまいます。
子宮ガンの手術を受けた後の
副作用として起こるケースが増えています。
こうやってみると実に様々な
タイプがありますね。
尿を我慢できない過活動膀胱
これ以外にも、尿を我慢できない
過活動膀胱という症状もあります。
膀胱が勝手に収縮して尿漏れを
起こしてしまいます。
突然強い尿意が起こる切迫性尿失禁や
お昼間に10回以上お手洗いに行く
昼間頻尿や、寝ている間に1回以上
トイレで目覚める夜間頻尿
という症状もこれに当たります。
肥満気味だったり、便秘、運動不足、
体内の水分バランスが崩れている、
ストレスを抱えている人が
この病気になりやすい傾向に
あるようです。
またこの症状も40歳以上の女性の内
10人に1人は経験しているという
ポピュラーな病気です。
尿漏れが起こる原因
では尿漏れが起こる原因を
種類別に確認していきましょう。
1. 腹圧性尿失禁
腹圧性尿失禁の原因は、
老化、肥満、出産、運動不足、
慢性便秘などがあげられます。
出産は妊娠時に骨盤底筋が切れたり
緩むことがあります。
また更年期になると
女性ホルモンのエストロゲンが
低下し筋力も低下しがちになります。
これらによって、尿道を支える
骨盤底筋や尿道括約筋などの
筋肉が低下するため、お腹に加わる圧に
耐え切れなくなるのです。
2.切迫性尿失禁
切迫性尿失禁の原因は
脳と膀胱との連携が
うまくとれない事が1つあります。
それに加えて膀胱炎の感染症や
骨盤底筋の低下が原因となります。
3. 頻尿
頻尿の原因もさまざまありますが
女性の頻尿で多いのは膀胱炎に
よるものです。
またストレスになどによって
トイレが近くなるケースもあります。
4.機能性尿失禁
機能性尿失禁は、老化などによる
身体の運動機能の低下が原因となります。
5. 反射性尿失禁
反射性尿失禁は、脊髄の病気や、
何らかの原因で脊髄が損傷した場合に
引き起こされます。
6. 溢流性(いつりゅうせい)尿失禁
溢流性尿失禁は、男性の場合は
前立腺肥大による尿道がせばまり、
女性の場合は子宮ガンの手術で
神経などを傷付けることで起こります。
尿漏れの対処法
最後に尿漏れを防ぐには
どのような対処法をとれば
いいのでしょうか?
尿漏れパッドを使用したり
身体の冷えを防ぐことも大切です。
自分でできる対処法としては
衰えがちな「骨盤底筋」を
鍛えることです。
では鍛え方をご紹介しましょう。
1.
肩幅に足を広げて立ちます
2.
5秒かけて、膣を上方に引き上げる
イメージで締めて行きます
※ゆっくり息を吸いながら
3.
膣を締めたまま5秒上げたまま
キープします。
※息を止める
4.5秒かけながら、締め付けた膣を
ゆるめ全身の力を抜きます
※ゆっくり息を吐きながら
尿漏れは誰にでも起こりうる
症状ですので、尿漏れになる前から
意識してケアをしていきましょう。