もう冷たすぎて感覚がなくて他人の足みたいと思ってしまうほどに冷えるつま先。夜眠るときも、寝つきにくくなるものですね。
そんなつま先が冷える原因から、冷え対策と予防法を探っていきましょう。ポイントさえ知れば身近な改善でしんどい足の冷えから解放されますよ!
つま先が冷える原因
私たちが通常足が冷えるという時、特に冷たいなと感じるのがつま先ではないでしょうか?
運動不足から筋肉量が減り、血流が悪化することにより起こりますが、そうなるにはいくつか原因があるのです。
1.血流の流れ
体温の調整を行うのに一役買っているのが、心臓から送りだされる血液です。そしてその血液が流れているのが血管には、太い血管もあれば細い毛細血管もあります。比率でいうと99%が毛細血管で、細さがゆえに血圧がとっても弱いのです。
特につま先は心臓から遠い場所にある為、なかなか血液が送られてきません。血管をすべてつなぎ合わせると地球の2週半もあるというのだから、納得ですよね。それだけではなく、血液は生命を維持するのに大切な内臓を最優先に血液を送っています。その為、どうしても足先などは最後になってしまいます。
2.筋肉の柔軟性のなさ
血流悪化が起こってしまうもう1つの理由が筋肉量の低下と筋肉の柔軟性のなさによるものです。運動をあまりせず、座りっぱなしが多かったり交通機関などでの移動が多いと、筋肉は少なくなってしまいます。
また、筋肉というと硬いものというイメージをお持ちかもしれませんが、そうではありません。伸び縮みすることで力を発揮する為、本来の筋肉は使われていないときは柔らかく、使う時はギュッと固くなるものなのです。
特に足のふくらはぎの筋肉は、第2の心臓と言われるだけあり、血流を作り出すポンプの働きも担っています。しかし、運動不足やヒールの高い靴、革靴などを履くことで足の指がスムーズに動かせず、筋肉の柔軟性自体もなくなってきてしまうのです。
温めすぎは逆効果
つま先や足が冷たいと、とりあえず温めようとしますよね。しかし、温めすぎると実はマイナスだってご存知ですか?
それは、外から常に温める習慣をつけることで、自ら熱を作り出す力を弱めてしまうからです。
本来は、私たちの身体は自分で身体の中から熱を作り出す力を持っています。それは心臓から遠い足先も同じです。ただし、あまりに冷えがひどいとそれが追い付かない為、半身浴で温めたり、靴下を何枚も重ね履きして温めるしかなくなってしまうのです。
しかし本当に大事なのは、働いていない毛細血管を刺激してあげることで、甘やかすことではありません。
そういった意味では、靴下を重ね履きしたり、あったかいルームシューズを履くのを習慣化するのはNGです。これらの行為は、歩くときに足の指が床を捉えられなくなるので、筋肉を使い熱を作り出すという行為を邪魔してしまうからです。
つま先の冷えを解消する方法
では、つま先が冷えて辛いという時の解消法をご紹介していきますね。
1.ながら足体操
少し足を動かすことで、血流を上げるとっても簡単な方法です。
1.椅子に座っている状態で、足を床から浮かせて、膝から下をブラブラと動かします。
2.足の指でじゃんけんをするように、グーチョキパーと動かしていきましょう。
筋肉を使っていることをイメージしながら動かすことがポイントです。
2. お風呂で出来る足体操
次は、お風呂の中や、お風呂上りにできる足の体操です。
1.爪の生え際あたりの位置を手の指で、左右を挟むようにギュッギュッと10秒ずつ刺激します
2.足の指の付け根を手の指でつかんで、グルグルまわします。
3.足の指に手の指を絡めて、大きく足首をグルグル回します
まずは圧迫で血流をあげその後、筋肉を動かしていきましょう。また、お風呂の入浴剤に、冷えに効くタイプのものを使うとさらに良いでしょう。
つま先の冷えを予防する方法
最後に、つま先の冷えを未然に予防するコツをご紹介しますね。
1.締め付ける下着は避ける
綺麗に見える為、またむくみ予防といって締め付ける下着や靴下を履いている方おられませんか?
これらは、血流を阻害してしまうので逆効果です。締め付けない服装を心がけましょう。
2.薄着に注意
あまり着込んで締め付けるのもよくないのですが、冷える原因を作るのもよくありません。特に足の冷えの場合は、太い血管がある足首を冷やさないようにしたいものです。
3.筋肉を動かそう
定期的に筋肉を動かして使ってあげることが大切です。そこで、お勧めしたいのが「つま先立ち」です。
1.足を軽く肩幅程度に開いて立ちます
2.ゆっくりと踵を持ち上げて、つま先立ちになります
3.5秒程度つま先立ちをキープします
壁に向かって手をついて行うといいですよ。1セット=15回程度から1日5セット以上を目標に取り組んでみて下さい。
つま先の冷えが気になる方は、やみくもに温めるのではなく、身体を少し動かすことで上手に血流改善に努めてみましょう。
半身浴などで温めることも決して悪いことではありません。しかし、それだけに頼るのでなく、筋肉本来の働きを取り戻してあげることが冷え解消のポイントですので覚えておいてくださいね。