皮脂分泌をコントロールして、顔の「てかり」を予防する方法

 

汗や皮脂の分泌が活発になる夏になると、顔のてかりが気になるという方も多いのではないでしょうか。ベースメイクも顔のてかりを長時間抑えられるものが人気がありますね。最近では、本来汗や皮脂の分泌が活発でない秋冬でもてかりが気になる方が増えているようです。今回は、皮脂分泌をコントロールして、顔のてかりを予防する方法をご紹介いたします。

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顔のてかりを引き起こす「皮脂」とは?

皮脂とは、皮脂腺で作り出される油分で、皮脂腺は毛穴にくっつく形で存在しています。

皮脂腺はぶどうの房のような形をしていて、毛穴にくっついているものだけではなく、皮膚の表面に直接繋がっているものも存在します。

顔のてかりを引き起こす皮脂は、見た目にも清潔感がありませんし、化粧崩れも引き起こすので、女性の立場からすれば厄介なものですが、皮脂には異物の侵入を防いだり、肌から水分が蒸発し乾燥するのを防いでくれる大切な役割があります。

皮脂の分泌が少ないとお肌は乾燥して乾燥肌になったり、アトピー性皮膚炎や乾皮症の原因にもなります。

皮脂を分泌する皮脂腺は、体の部位によって数が違っていて、1番多いのが頭皮、そしてその次が顔になりますので、顔はどうしてもてかりが出やすい部位になります。

そして顔の中でも1番皮脂腺が多いのが、Tゾーンと言われるおでこと鼻です。

皮脂の分泌量は年齢や季節、食事内容によって左右され、脂っこいものや甘いものを食べると分泌量が増えてしまいます。

皮脂分泌をコントロールして、顔の「てかり」を予防する方法

 

皮脂の過剰分泌の原因

皮脂が正常に分泌されていると、お肌を外界の刺激から守ってくれるありがたいものですが、過剰に分泌されると、てかりが気になるだけでなく肌トラブルの原因にもなります。

皮脂が過剰に分泌される原因は主に3つあります。

糖質の過剰摂取

炭水化物などの糖質を過剰に摂取すると、エネルギーとして使われなかったものは、中性脂肪として体内に蓄えられますが、それだけではなく皮脂としても分泌されます。

本来、糖質を上手に代謝するためには皮脂の量を調整するビタミンB群が必要となりますが、ビタミンB群が不足している場合、代謝が上手く行われずに皮脂の分泌量が増えてしまうのです。

炭水化物だけでなく、お菓子やジュースなど糖質の過剰摂取も過剰に皮脂が分泌される原因となります。

ストレスや睡眠不足

過度なストレスや睡眠不足は、自律神経やホルモンのバランスを乱すので、皮脂も過剰に分泌されるようになります。

皮脂腺の近くには自律神経が通っていて、乱れた自律神経が皮脂腺を刺激し、皮脂量を増やします。またストレスを感じることで男性ホルモンが分泌されてしまい、皮脂の分泌が促されます。男性ホルモンの分泌が増えると、皮脂量が増えるだけでなく、毛穴も開きます。

おろそかなスキンケア

皮脂で顔がてかるのが嫌だからといって、スキンケアをおろそかにすることでも皮脂の分泌量が増えてしまいます。そんな状態では、お肌を乾燥による刺激から守るために皮脂がどんどん分泌されてしまうからです。

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皮脂分泌をコントロールする方法

皮脂分泌を上手にコントロールするためには、皮脂が過剰に分泌されてしまう原因を取り除くことが大切です。

皮脂が過剰に分泌される主な原因は「糖質の過剰摂取」「ストレスや睡眠不足」「スキンケア不足」によるものですから、これらを改善することが皮脂分泌を上手にコントロールする近道です。

まず、食生活で皮脂の分泌をコントロールしましょう。

積極的に摂取したい栄養素は、皮脂の分泌を抑えてくれるビタミンB2、糖分を吸収して排出してくれる食物繊維、中性脂肪など脂肪の代謝に良いDHA・EPAです。

これらの栄養素は、緑黄色野菜や魚、海藻、果物に多く含まれていますから、皮脂分泌をコントロールするためにも、ジャンクフードは避け、これらの栄養素が含まれるものを積極的に食生活に取り入れましょう。

また、上手なストレス発散法を見つけ、夜寝る前のスマホやテレビ、パソコンの使用は控えて、早めにベッドに入るようにしましょう。

そして、日々のスキンケアを皮脂を気にしてお手入れを省くことがないように、保湿を意識したお手入れを行いましょう。

皮脂の分泌には体質も多少は関係がありますが、これらを意識することで皮脂の分泌量をかなり抑えることができます。

皮脂分泌をコントロールして、顔の「てかり」を予防する方法

 

日中てからないベースメイク法

日中いつでも化粧直しができるなら問題はありませんが、現実はなかなかそうはいきませんよね。朝のメイクしたてのキレイなお肌をキープするためには、皮脂のコントロールは欠かせません。

ベースメイクに一手間加えるだけで、格段にてかりを防ぐことができます。

てからないベースメイク法

1.化粧水をたっぷりつけ、ハンドプレスでしっかり肌の奥まで浸透させる
2.乳液は少なめに取り、手のひらにのばしてから顔にのせる
3.1~2分ほどスキンケアが馴染むのを待ち、ティッシュオフして余分な油分を取り除く
4.下地は少なめにして丁寧に伸ばし、てかりが出やすいTゾーンは専用の下地をつける
5.ルースパウダーを顔全体につける
6.パウダーファンデーションを下から上に向かってつける
7.最後にルースパウダーをTゾーンにつける

いつも使っているアイテムも、使い方に一手間加えるだけで、格段にてからないベースメイクができあがります。

皮脂分泌をコントロールして、顔の「てかり」を予防する方法

 

皮脂が出てきたら?

皮脂が気になりだしたら、あぶらとり紙でオフしているという方も多いですが、あぶらとり紙の使用はできるだけ避けましょう。あぶらとり紙は皮脂を取りすぎてしまいます。

てかりが気になったら、ティッシュペーパーで優しくオフするようにしましょう。

皮脂は悪者ではなく、外部刺激などからお肌を守る大切な役割を持っています。上手に付き合っていきてかりを予防していきましょう。