年中降り注ぐ紫外線。きちんとケアしているつもりでも、気づくと肌にあらわれるのが肌をくすませるシミです。夏場はもちろん、冬でもしっかりケアしているという方は多いのですが、そんな方でも悩まされるのが腕のシミです。
“ちゃんと対策していたのにどうして?”と疑問に思う方がほとんどだと思いますが、腕にできるシミには複数の種類があり、種類別に原因が異なっているのです。
今回は、腕にシミが増えたと感じる方に向けた自宅での対策方法をご紹介していきます。
腕にできるシミの種類と増えてしまう原因
腕にできやすいシミの種類は4つあり、それぞれに原因があります。まずはなぜできてしまうのか、その根本から知ることで対策力をつけていきましょう。
1.光線性花弁状色素斑
これはおもに背中や肩、腕にあらわれるもので、もともと色白の方や日焼けしても肌が赤くなるタイプの方に生じやすいものです。
長時間日光に当たるなど、過度な紫外線を受けた場合によくあらわれます。
2.炎症性色素沈着
傷やかぶれからシミになってしまうのがこの種類です。一時的なものの場合は肌の生まれ変わり周期によって自然と消滅しますが、その部分に慢性的にニキビや掻き傷などが生じていると肌に残りやすくなります。
3.脂漏性角化症
黒子のように少しふくらみがあるのが特徴ですが、黒子とは異なりけずるなどの刺激を与えるとはがれます。
おもに高年齢の方にあらわれやすいですが、若い世代でも生じることがあり、良性ではありますが肌に生じる腫瘍のひとつです。
4.老人性色素斑
日焼けが原因で生じるシミで、名称には老人性とありますが年齢に関係なくできやすいものです。腕や手の甲に生じ、大型になるものもあるのが特徴でしょう。
種類によって原因は異なりますが、ふとした油断がこれらのシミを作り出すことになります。自然に改善される可能性もあるものもありますが、ほとんどはケア次第では定着してしまうことになります。少しでも原因に心当たりがある方は、今すぐ対策を始めていきましょう。
腕のシミを自宅ケアする方法
それでは、自宅ケアの方法をご紹介していきます。
1.美白成分配合のボディケア商品を使用する
お顔だけではなく、体用のケア商品も多く販売されていることはご存知でしょうか。体にも美白?と驚かれるかもしれませんが、比較的安価で効果的な商品もたくさんあります。
ジェルタイプやクリームタイプなど、製品によってさまざまですが、ビタミンC誘導体やハイドロキノンが含まれたものもあり、効果が期待できるものばかりです。マッサージもかねて毎日のお手当てにプラスしてみましょう。
2.お米のとぎ汁で腕を洗う
お米をといだ後のとぎ汁にはお米の有効成分がたっぷり含まれており、その汁で体を洗うだけで、お手軽で低刺激なピーリングを行うことが出来ます。
1.まずはお米の汚れをさっと洗い流します。
2.水分を含んだお米を、3分程度時間をかけて押し揉みするようにエキスを抽出させます。
3.最後に釜にお水を入れ、とぎ汁を作ります。
4.そこに少量のぬるま湯を加え、シミの気になる部分に直接かけていきます。
5.円を描くように優しくマッサージしながら腕を洗っていきましょう。
3.ホホバオイルで肌バリアを強化
肌には、保護するためのバリア機能というものが備わっています。その力を高めることでシミを作らせず、紫外線にも負けない強い肌を作ることが出来るのです。もちろんできてしまったシミにも効果的で、バリア機能によって保護された肌は再生しやすくなります。
その力を強化させてくれるのが天然のホホバオイルです。オイル美容が注目されるようになってからは簡単に手に入れることができるようになりましたね。3滴程度を浸み込ませるだけで十分なので、コストパフォーマンスも高いといえるでしょう。
腕のシミをこれ以上増やさないための予防法
自宅ケアを行っても、普段からシミを予防する癖をつけておかなければまた出現させてしまいます。繰り返さないようにするためには、予防法もしっかりおさえておきましょう。
1.日焼け止めはたっぷり使って塗りなおす
日焼け止めを手に取り、顔や首にまとめて塗る方が多いと思いますが、これでは量が足りずに効果が半減してしまいます。顔と腕は別々に、腕も同様に片腕ずつしっかり塗ることがポイント。
もちろん、汗や衣類との擦れによって1日中効果を持続させることは難しいので、何度か塗りなおす習慣をつけるようにしてください。
2.紫外線加工した衣類を着る
通常の衣類では、簡単に紫外線を通してしまう恐れがあります。いくら日焼け止めで対策していても十分とはいえないため、なるべく衣類も紫外線加工がされたものを選ぶようにしましょう。
紫外線を吸収させる液を吹きかけただけのタイプもありますが、衣類自体に練りこんであるタイプの方が効果的です。また、淡い色味よりも黒系の服を選ぶとなお効果が期待できます。
3.入浴時の洗い方に気をつける
肌は摩擦によってもダメージを受け、メラニンの発生を促してしまうことがあります。固いタオルで洗うのは避け、手のひらで優しく撫でるように洗いあげるようにしましょう。
体内からのケアも始めてみよう
シミ対策は外からのケアしかできないと思っていませんか?最近では体内から対策できるサプリメントが販売されています。屋外にいる時間が長い方などは、体外からいくらケアしても追いつかなくなってしまいます。
紫外線は年中私たちの肌に悪影響を及ぼすため、体外ケアにプラスしてサプリメントを取り入れてみましょう。もうシミに悩まされたくない!と感じている方には特におすすめですよ。
いかがでしたでしょうか。シミは全身どこにでもできる可能性のあるものです。腕だからと油断していては、白い肌に大きな欠点をつくることになってしまうことに。せっかく紫外線対策をするなら、徹底して行うことが大切です。いくつになってもどこにもシミがない若々しい肌を目指すためにも、今からさっそく始めてみて下さいね。