ぐっすり眠りたいのに夜中に赤ちゃんが夜泣きして起こされてしまうという経験は多くのママが通る道です。
まずは赤ちゃんの眠りの特徴を知り、夜中に起きてしまう理由と対処法についてお届けします。
赤ちゃんの眠りの特徴
赤ちゃんの眠りにはいくつかの特徴がありますのでご紹介しますね。
1.眠りが浅い
いつも寝ているように感じますが実のところ眠りは浅く、小さな物音でも起きてしまいます。それはレム睡眠とノンレム睡眠のバランスが大人と異なり、浅い眠りが全体の5割から6割を占めているからです。
2.昼夜の感覚がない
大人であれば夜は寝るものという体内リズムがあります。しかし赤ちゃんはまだお腹から出たばかりなので、昼夜の区別がないので体内時計が機能していません。
よって夜だからといって寝るというリズムをこれから作らないといけません。つまり生活のリズム自体も存在していないのです。
3.睡眠不足という感覚がない
睡眠が気まぐれであり、寝ない時もあるので睡眠不足にならないのかと心配になるものです。しかし赤ちゃんは本能のままで生きているので眠たくないのに寝ないだけという感覚です。寝ない時があっても睡眠不足にはならないのです。
ご紹介したような睡眠が赤ちゃんの特徴ですが、徐々にまとまって寝たり、決まった時間に寝るというようになってきます。
夜中に起きるのはなぜ?
では赤ちゃんが夜中に起きてしまうことがあるのは何故かについてご紹介しましょう。
1.レム睡眠の波
大人でもそうですが、レム睡眠の時は眠りが浅くなります。たまたまレム睡眠の時に物音を立てたということが原因で起きることがあります。
ちなみに大人が90分サイクルなのに対し、赤ちゃんは50分前後と短いことも影響しています。
2.モロー反射
赤ちゃんが生まれながらに持ちえている原始反射の1つであるモロー反射で突然びくっとなる動作の延長で起きることがあります。光や音の刺激が要因となっています。
3.寝言
寝ている間に寝言のように声を発します。それに大人は赤ちゃんが泣いたのかと勘違いして抱き上げることで起きることがあります。
4.怖い夢
夢で怖い思いをした時に不安になってしまい目覚めることも良くあります。大人のように具体的な夢はみませんが、不安を感じて泣き出すことで起きてしまうのです。
5.添い寝で寝かせたことが影響
添い寝で寝かしつけると寝付きやすいのがメリットですが、逆に添い寝してもらえないと眠れないということになりかねません。つまり傍にいてもらえないと目が覚めるということにも繋がるのです。
6.乳歯が生えてくること
乳歯が生後6か月あたりから生えはじめ、ムズムズ感や痛みを覚えてしまいます。それが原因で眠りが浅くなることも考えられます。
7.昼寝の時間が長すぎる
昼寝の時間がいつもより長いと途中で目覚めてしまい寝なくなることがあります。ぐっすり寝ていてもあまりに長い場合はお昼寝の際に起こしてあげましょう。
夜中起きる時の対処法
では夜中に起きてしまう際におすすめの対処法を6つお届けします。
1.おひなまきにする
おくるみなどを使用しておひなまきにしてあげると、モロー反射を防ぐこともできます。また不安になることも少なくなるので、おひなまきで寝させてあげるのも1つの方法です。
2.睡眠環境の整備
音や光といった刺激が少ない環境を整えるのも大切です。できるだけ静かで暗めの部屋に寝かせる工夫をしましょう。また布団の枚数を調整することで室温なども調整してあげてください。
また喉が渇くとくずる赤ちゃんもいるので湿度もチェックすることが大切です。風邪の予防にもなるのでおすすめです。
3.添い寝の寝かしつけは辞める
添い寝をしていると添い乳をしてしまったり熟睡環境が得られません。最初は添い寝を止めるとなかなか寝ないということもあるでしょうが、徐々に慣れていきますのでぬいぐるみを傍に置くなど代わりになるものを準備してあげるといいでしょう。
4.ねんねアイテムを決める
寝る時にいつもそばに置いておく、もしくは手に握らせるものを決めておくといいでしょう。それによってこれがあると眠れるという安眠剤になるのでおすすめです。赤ちゃんによって何が合うかは変わりますのでいろいろ試してみてください。
5.生活リズムの整備
生後4か月ぐらいから体内時計が働いてくれるため少しずつでいいので、メリハリある生活を意識つけるようにしましょう。例えば起きる時間を決める、寝る時間を決める、お昼寝の時間を決める、といったパターン付けを行いましょう。
6.あえてそっとしておく
起きて泣き出すとついかまってしまいますが、それが癖になるとかえって寝なくなってしまいます。そこで泣いていても敢えて放置することで自然と寝てくれることもあります。
赤ちゃんがぐずったり、夜中に起きるとお母さんは寝不足になり辛いものです。しかし工夫することで徐々に眠りも深くなります。また個人差もあるので無理をせずその子のペースで眠れるようにしてあげましょう。