赤ちゃんの首すわりに最適な「うつぶせ寝」の練習のやり方

赤ちゃんが成長してくると、うつぶせ寝練習をはじめたいですよね。うつぶせ寝練習は首すわりや筋力の発達にも効果的です。

今回はうつぶせ寝練習の効果ややり方、注意点などについてご紹介いたします。

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首すわりの時期の目安と確認方法

生まれたばかりの赤ちゃんは筋力が発達しておらず、自分で首を動かしたり、頭を持ち上げたりできません。

成長に伴って徐々に筋力が発達し、自分で頭を安定させることができるようになります。この状態が「首のすわり始め」であり、首が安定すると抱っこのときにママやパパにかかる負担も軽減されます。

そのの時期や確認方法を見ていきましょう。

首すわりの時期には個人差がある

赤ちゃんの首がすわり始める時期は、個人差によって異なります。早い場合は生後1か月ごろから徐々に頭を安定させられるようになりますが、遅い場合は5か月ごろに首がすわり始めることもあります。

一般的にしっかり首がすわったといえる状態になるのが4ヶ月頃。5~6か月頃に首すわりが完了しますが、6か月を過ぎても首がすわらない場合は医師に相談すると良いでしょう。

首すわりの確認方法

首がすわっていない状態の赤ちゃんは、頭がぐらぐらと揺れて危険です。頭がぐらぐらしなくなったら首がすわったと考えるママやパパもいますが、実際は自分の意思で頭の動きを変えられるようになった時に首すわりが完了したといえます。

「首がすわったかな」と思ったら以下の方法で確認してみましょう。

方法1.体を傾ける

赤ちゃんを縦抱きにし、ゆっくりと体を左右どちらかにかたむけます。赤ちゃんが頭を持ち上げたら、首がすわったと考えましょう。

首がすわっていない場合、頭が揺れてしまうため、ゆっくりと体を傾けることが大切です。

方法2.体を引き起こす

赤ちゃんを仰向けに寝かせ、やさしく両腕を引っ張った時に頭も一緒に持ち上げられれば、首がすわったと判断できます。

赤ちゃんの腕が抜けてしまわないようにしっかりと持ち上げ、急に体を引き起こして首や頭に負担がかからないように注意しましょう。

赤ちゃんの首すわりに最適な「うつぶせ寝」の練習のやり方

うつぶせ寝の練習による様々な効果

首がすわる時期には個人差がありますが、5ヶ月をすぎても首すわりの兆候が見られないときや、早く首がすわってほしいと考えているときはうつぶせ寝の練習が効果的です。

赤ちゃんにうつぶせ寝の練習をさせることで期待できる効果を確認してみましょう。

首すわりを促す

赤ちゃんはうつぶせにされると、無意識に頭を持ち上げようとして筋力を発達させます。首の筋力が発達すれば首すわりにつながります。

背中や肩の筋力が発達する

うつぶせは赤ちゃんにとって不自然な姿勢です。顔を動かしたり、手を伸ばしたりしてバランスを取ろうとするため、背中や肩の筋力が鍛えられます。

筋力は使えば使うほど発達するため、うつぶせ寝の練習を続ければ、寝返りやハイハイ、お座りが早くできるようになるとも考えられています。

呼吸が深くなる

赤ちゃんをうつぶせにすると肺の機能が高められ、呼吸が深くなると考えられています。深い呼吸ができれば睡眠の質も高まり、起きたときにもぐずりにくいため、夜泣きも減少します。

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うつぶせ寝の練習のやり方と注意点

まだ首がすわっていない赤ちゃんをうつぶせにするのは不安です。うつぶせ寝練習を始める前にやり方と注意点を確認しておきましょう。

うつぶせ寝練習のやり方

1.赤ちゃんを仰向けにします。
2.赤ちゃんの首と頭を左手で支えます。
3.右手を赤ちゃんの左わきに入れます。
4.右手で受けるように支えながら赤ちゃんをうつぶせにします。
5.腹ばいの状態になったら首を左右どちらかに向けます。
6.頭や首を支えながらゆっくりと仰向けに戻します。

沐浴で背中を洗う際に赤ちゃんを下に向けるときと同様に、うつぶせにしてあげましょう。首や頭がぐらぐらと揺れないようしっかりと固定してください。

うつぶせ寝練習の注意点

うつぶせ寝練習は赤ちゃんに無理をさせないことが大切です。具体的な注意点を確認しましょう。

生後1か月頃から始める

赤ちゃんは生後すぐにうつぶせにしても良いと考えられていますが、無理は禁物です。生後1か月ごろから少しずつうつぶせ寝練習を取り入れていきましょう。

はじめは数秒から

はじめは数秒からうつぶせ寝練習をスタートさせます。泣いてしまったら無理をせず、抱っこしてあげるか仰向けに戻してあげましょう。

赤ちゃんがうつぶせに慣れて喜ぶようになってきたら、無理のない範囲で徐々に時間を延ばしてみましょう。

機嫌が良い時に練習する

機嫌が悪い時はうつぶせ寝練習はやめましょう。機嫌が悪いのにうつぶせにすると赤ちゃんは泣いて嫌がります。うつぶせ寝練習は怖いもの、嫌なものと覚えてしまうと、それ以降練習が難しくなります。

窒息に注意する

赤ちゃんをうつぶせにするときは、窒息しないように十分注意しなければなりません。

顔の近くにクッションやまくら、おもちゃなど口を覆ってしまう危険性があるものは置かないようにしましょう。

ふかふかとやわらかい布団も鼻や口を覆ってしまう可能性があります。カーペットの上にタオルケットを敷き、そこでうつぶせ寝練習をすると良いでしょう。

鼻や口がふさがっていないかチェックすることも大切です。

赤ちゃんから目を離さない

うつぶせ寝練習の途中は絶対に赤ちゃんから目を離さないようにしましょう。手を握りながら様子を見守ってあげると赤ちゃんも安心します。

直接的な関係性は判明していないものの、うつぶせ寝をさせることで、乳幼児突然死症候群のリスクを高めるともいわれています。赤ちゃんから目を離すと状態の変化に気づいてあげられないため、うつぶせ寝練習中はそばを離れないようにしてください。

赤ちゃんの首すわりに最適な「うつぶせ寝」の練習のやり方

親子でうつぶせ寝練習を楽しもう

うつぶせ寝練習は赤ちゃんの首すわりにつながります。やり方や注意点を理解し、赤ちゃんに無理がない範囲でうつぶせ寝練習をさせましょう。

赤ちゃんと楽しみながらできるうつぶせ寝練習は親子のコミュニケーションの手段にもなりますよ。