ゾッとするお風呂のカビを3つの安心グッズで撃退する方法

湿気の多いお風呂場では、気がつくとカビがあちこちに生えていて、掃除が大変です。また放っておくとカビの胞子は様々な症状を引き起こすので、健康を考えると心配ですよね。カビは根元から退治しないと何度も生えてきてしまうもの。今回は便利なグッズを使って、困ったカビを撃退する方法について、詳しくご紹介します。

お風呂のカビの原因

なぜお風呂にカビが生えるのか。まずその原因としてカビが生える条件があります。

カビが繁殖する4つの条件

温度

カビは0度から50度で生息と繁殖が可能ですが、特に繁殖しやすいカビの好む温度は20度から30度です。そのため気温が低い冬場でもカビは発生します。

湿度

湿度が60%以上あると、カビが活動しやすくなります。

栄養

カビのエサとなるのは、皮脂やシャンプー、石けん、髪の毛、ピンク色のぬるぬるした汚れです。ピンク汚れはカビと間違えやすいですが、実はロドトルラと呼ばれる酵母菌で、空気中に存在しているものです。水分と合わさることで繁殖していきます。これが発生するとカビがエサとするため、カビの発生場所になります。

酸素

酸素がなければカビは発生しませんが、浴室では換気扇など外部とつながっている部分があるため完全に密封はできず対策は難しいといえます。

ゾッとするお風呂のカビを3つの安心グッズで撃退する方法

おすすめのお風呂のカビ取りアイテム

カビは菌糸という根を伸ばし繁殖していきます。そのため表面のカビだけをこそげ落としたとしても何度も生えてきてしまうので、グッズを使ってカビを取り除き、カビの発生しにくい環境を作ることが必要です。

カビ取り剤

市販のカビ取り剤には、「塩素系」と「酵素系」のものがあります。どちらにも除菌・漂白効果があり、塩素系は強いアルカリ性、酵素系は弱アルカリ性となっています。

塩素系のカビ取り剤の特徴

・効果が強く、根を張ったカビや発生してから時間の経ったカビに有効
・強い塩素臭がある
・酸性の洗剤と混ぜると有毒ガスが発生する

酵素系のカビ取り剤の特徴

・塩素系よりは効果が劣る
・臭いがなく、酸性の洗剤と混ぜても安全

このほか、重曹やクエン酸などもカビ取りには有効です。しかし安全な反面洗浄能力は強くないため、定期的な使用が必要となります。

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くん製剤

銀イオンの煙を使って、浴室全体を除菌し、換気扇や天井などについているカビの原因となる菌を死滅させることで、カビの発生を抑えます。ただし発生してしまったカビを取り除く力はありませんので、事前にカビを取り除く必要があります。

ルック おふろの防カビくん煙剤 フローラルの香り 5g

バイオ剤

微生物が活動することにより、抗菌物質を発生させ、これがカビの繁殖を抑えます。空気中の水分を取り入れて活動するため、人体には影響がなく、またほとんど臭いはありません。納豆菌や枯草菌と同じ細菌で、バチルス菌などが使用されています。こちらもできてしまったカビの除去はできないため、取り除いてから使用します。

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お風呂のカビ取りのやり方

カビ取りで大切なのは、水分を取り除き、洗剤をしっかりカビに密着させ、浸透させることが必要です。カビの菌糸が残っていると、表面上はきれいになってもまた同じようにカビが発生します。そのためカビが生えたら徹底的に除去することが必要です。

カビ取りに必要な道具

・カビ取り剤
・ラップ、もしくはキッチンペーパー
・手袋
・マスク
・めがね

カビ取りの手順

1.換気扇を回し、浴室内が乾燥した状態でおこなう
2.カビ取り剤をカビに直接つける
3.カビ取り剤を吹き付けた上から、ラップ、もしくはキッチンペーパーをはりつける
4.5分ほど放置し、水で洗い流す

カビ取り剤を使い、密封することでカビ取り剤が浸透します。水で洗い流した後は、しっかり乾燥させましょう。

逆にカビを増やす?間違った掃除の仕方

カビ取り剤を使っても、またカビが生えてしまう…追いかけっこのようにカビ取りに追われていないでしょうか。掃除の仕方が間違っていると、カビが発生する原因になります。

間違ったカビ取りの方法と掃除を忘れがちな場所

水分が残ったまま洗剤をかけている

せっかくの洗剤の効果が水に流れて半減してしまいます。

カビ取り剤をかけた後ブラシでこすった

表面のカビが取れても、菌糸が残っており、逆にカビを広げてしまいます。

カビのエサが残っている

シャンプーや石けん受けの下に水気や石けんカスなどが残っていると、カビのエサになります。また洗面器や椅子などの内側がぬるぬるしているなら、それもカビのエサです。

ピンクの汚れが残っている

ピンクの汚れは表面をこすっただけでは取れません。エタノールを吹き付け、キッチンペーパーをかぶせて除菌が必要です。

換気扇が汚れている

換気扇の中にカビが発生していると、何度掃除をしても換気扇を使うたびに菌がばらまかれてしまいます。換気扇の中のプロペラの掃除も必要です。

床のタイルのコーティングが取れている

水を弾くコーティング剤が塗られている床ですが、経年ではがれてきます。水を弾かないと水が残りやすく、カビの原因になります。

ゾッとするお風呂のカビを3つの安心グッズで撃退する方法

カビは予防が大事?

カビ取りできれいにカビを取っても、カビを発生させないよう普段の生活から予防することが大切です。

普段からしておきたいカビの予防方法

・浴室の壁は50度以上のお湯で殺菌する
・浴室に窓があるなら入浴後は開けて乾燥させる
・浴槽にお湯を溜める場合はふたをする
・浴槽のふたもまめに掃除をおこなう
・シャンプーの容器や石けん容器の下の水分をこまめに拭き取る
・入浴後できれば壁や床の水分を拭き取る

まめにこれらの予防をするのは難しいかもしれませんが、カビの予防ができる洗剤を共に活用するなどして、日頃からカビを発生させないことが大切です。特に天井は掃除が難しい場所ですが、クイックルワイパーなどにアルコールを吹き付けて拭くなどしてカビを予防しましょう。