ダイエットにも最適な「コケモモ」の6つの効果とジャムの作り方

日本ではコケモモの名前で知られる赤いつやのある粒のフルーツですが、生命力が強く、若返りの果実ともいわれ、実はダイエットにも最適なフルーツとして注目を集めています。ジャムとしてもおなじみのコケモモの嬉しい効果について、詳しくご紹介します。

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「コケモモ」ってなに?

コケモモはツツジ科の樹木で、栄養分が少ない土壌で地を這うように育つこと、そして実が小さな桃のようであることから苔桃と呼ばれます。果実は酸味が強く、そのままでは食用に適さないため、砂糖を加えてジャムにするのが定番となっています。またジュースやシロップなどにも加工されます。

ヨーロッパで自生しているコケモモを改良したのが、リンゴンベリーやカウベリーで、日本で自生しているコケモモとはまた別の種類となります。またコケモモと混合されやすいクランベリーは同じツツジ科ですが、クランベリーのように大きな実はつけない、また花の色がコケモモは白く、クランベリーは淡い紅色といった違いがあります。

ダイエットにも最適な「コケモモ」の6つの効果とジャムの作り方

コケモモの効果

コケモモは豊富なビタミンEと食物繊維、ペクチンを含み、天然の防腐効果を持っているために長期の保存ができます。そのほかアルブチン、レスベラトロールやアントシアニン、ケルセチンを多く含んでおり、これらの栄養素がダイエットや美白に効果があるとされている成分なのです。

1.肌の美白に効果のあるアルブチン

コケモモに多く含まれるアルブチンは、メラニン色素が合成するのを防ぎ、しみやそばかすの原因をなくす働きがあります。美白剤として皮膚科で処方されることもある天然の成分であり、できてしまったしみを薄くする働きもあります。

2.レスベラトロールが肌の健康を保つ

色素であるポリフェノールの一種、レスベラトロールは強い抗酸化効果があり、肌のハリや潤いを保つ働きがあるほか、しわやたるみを防ぎ、美白効果をもたらします。また血流を改善する働きもあり、肌荒れを予防してくれます。

3.アントシアニンが紫外線を吸収する

肌にダメージを与える紫外線が体の中に侵入することを防ぐアントシアニンも、ポリフェノールの一種ですが、肌だけでなく目の健康維持にも必要な栄養素です。

4.ケルセチンが血流を改善し、冷え性の改善、コレステロールを調整する

タマネギなどにも多く含まれるケルセチンは、血流を改善して冷え性を改善し、血液内のコレステロールを調整することで、動脈硬化などの生活習慣病を予防します。血糖値を下げる効果があることから、ダイエットにも効果があります。

5.抗炎症効果で口内を健康に保つ

コケモモは防腐作用があり、炎症を抑える効果があるため、下痢止めなどにも使われてきました。口内炎や歯周病の予防にも効果的です。

6.利尿効果でむくみを改善

コケモモには利尿効果がありますので、体内の余分な水分を排出し、むくみを改善してくれます。

このように様々な美容と健康の効果を持つコケモモですが、果実の酸味が強いため、生で食べるよりはジャムやジュースなど加工されたものがおすすめです。ただしそのときには使われている糖分にも十分注意しましょう。

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定番レシピ「コケモモジャム」の作り方

コケモモといえばジャムが定番。市販品でも様々なものが出ていますが、甘味の調節をするなら手作りがおすすめです。作り方を詳しくご紹介します。

コケモモジャムの材料

コケモモ:400g
砂糖:200g
レモン汁:大さじ1
ジャムにする場合、果実の重さの半分が砂糖の量になるのが基本ですが、コケモモの酸味が強い場合には足すなどして調節します。

コケモモジャムの作り方

1.コケモモと砂糖を鍋にいれ、火をかけずにそのまま混ぜます。
2.水分が出てきたところで火にかけます。
3.レモン汁をいれ、好みの固さになるまで15分から20分ほど煮ます。

煮沸消毒をした瓶にできたジャムをいれ、すぐにふたをしてから冷まします。冷めてから冷蔵庫で保存しましょう。火にかけたときは、最初は中火で沸騰したら弱火にします。吹きこぼさないよう注意しましょう。

コケモモはよく洗い、虫食いなどは最初に取り除くようにしましょう。表面がべたついていますので、しっかり洗うのがポイントです。

ダイエットにも最適な「コケモモ」の6つの効果とジャムの作り方

お肉にぴったりのコケモモのチャツネの作り方

甘いジャムだけでなく、スパイスのきいたソースもぜひ手作りしてみましょう。

コケモモのチャツネの材料

コケモモ:250g
りんご:1/2
タマネギ:1/2
ショウガ:大さじ1
ブラウンシュガー:1/2カップ
赤ワインビネガー:1/2カップ
シナモンスティック:1本
塩:調整用に適宜

コケモモのチャツネの作り方

1.りんごは細かく切り、タマネギはみじん切り、ショウガはすりおろしましょう。
2.塩以外のすべての材料を鍋にいれ、火にかけてください。
3.沸騰したら弱火にし、焦げないように煮詰めます。
4.水気がなくなったら、味を見ながら塩を加えます。
5.熱いまま保存容器にいれ、ふたをします。冷めたら冷蔵庫で保存します。

ダイエットにも最適な「コケモモ」の6つの効果とジャムの作り方

自宅でも育てられる!コケモモの育て方

自生しているコケモモですが、寒さにも強く、鉢植えや地植えも可能です。酸性の土で、地植えにする場合は水はけのよい土、日当たりのいい場所を選んで植えましょう。

コケモモの植え付けの時期

12月から3月の間に植え付けをします。鉢植えの場合は水苔などを使うのもおすすめです。ブルーベリーなどベリー用の腐葉土を使ってもいいでしょう。

水やりや肥料の与え方

コケモモは乾燥に弱いので、1日1回の水やりを基本にし、土表面が乾いたら水をあげます。肥料はそれほど必要ないため、春の3月から5月と秋の9月から11月の間に、月に1回程度液体肥料を与えましょう。

自宅でも手軽に始められるコケモモの栽培。ぜひ美容のためにもたくさんのコケモモを収穫して味わいましょう。