脚痩せにも良い「ふくらはぎマッサージ」の4つの効果とやり方

血行が悪くなるとむくみやすいふくらはぎは、第2の心臓とも言われています。ふくらはぎがうまく機能しなくなると、血液は重力にひかれ、下半身に停滞してしまい、これが血行不良につながるのです。そこで今回は、むくみを解消し、脚痩せにもつながるふくらはぎのマッサージ方法について、詳しくご紹介します。


広告

本当の「第2の心臓」はふくらはぎ!

足は第2の心臓であるという話を聞いたことはないでしょうか。特に足裏には様々なツボがあり、マッサージをすると健康面において良い影響を与えるとされています。しかし実際にはふくらはぎこそが第2の心臓であるという説があるのです。

これはエコノミークラス症候群という長時間の飛行により、足に血栓ができる疾患から言われている説です。また災害の被害時に、車で長期間寝泊まりしている人にもこの症状が見られたことから、ふくらはぎのマッサージをおこなうことが血行の改善につながると言われています。

これは古くなった血液を、心臓に送るためのポンプのような働きをふくらはぎがしているためです。新しくなった血液を送り出す仕事をする心臓ですが、古くなった血液を引き上げる力はありません。その代わりにふくらはぎがその役割を担っているのです。ふくらはぎを見れば、健康であるかないかが分かるとも言われ、よく歩く人ほどふくらはぎが発達し、足裏や背筋も鍛えられます

脚痩せにも良い「ふくらはぎマッサージ」の4つの効果とやり方

ふくらはぎマッサージの効果

ふくらはぎマッサージは、脚痩せの効果だけでなく、様々な効果を体にもたらします。

1.血行改善の効果

ふくらはぎが機能しないと、古い血液がたまり、循環しなくなります。マッサージで血行を改善することで、老廃物や体に毒となる物質が排出されるため、新陳代謝が活発になり、新鮮な酸素が送られむくみが改善します。

2.免疫力をアップする

ふくらはぎが固く、血が行き渡らないと下半身が冷えてしまいます。マッサージしてふくらはぎをほぐすことで血液が循環し、冷えが解消するだけでなく免疫力もあがります。

3.自律神経が整いホルモンバランスが回復する

血液の循環が良くなることで、脳から送られる信号がスムーズに働くようになります。ふくらはぎをマッサージすることは、うつや不眠の改善にもつながります。

4.痩せやすい体質になる

血行が良くなることで、基礎代謝量が増えます。体温が1度上がることで、1日に消費される代謝量は12%以上上がるため、消費するカロリーも増えます。結果痩せやすい体質に改善してくれます。

さらにふくらはぎの近くにはリンパ節があるため、リンパをスムーズに流れさせる効果があります。

広告

ふくらはぎが痛いと体に不調が?場所別の不調チェック

ふくらはぎにある痛みによって、体の不調を知ることもできます。またその場所を重点的にマッサージすることにより、不調を改善することも可能です。

ふくらはぎの内側の痛み

肝臓の不調
・冷え、便秘
・生理不順、ホルモンバランスの乱れ、更年期障害など

ふくらはぎの裏側の痛み

頭痛、イライラ
・腰痛、神経痛
・動悸、息切れ
膀胱炎

ふくらはぎの外側の痛み

肩こり、腰痛
・耳鳴り、めまい
・肋間神経痛

脚痩せにも良い「ふくらはぎマッサージ」の4つの効果とやり方

ふくらはぎマッサージのやり方と注意点

ふくらはぎマッサージを始める前に、まず健康なふくらはぎの状態を把握しておきましょう。マッサージをおこない、この状態になることを目指します。

健康なふくらはぎの状態

・冷えすぎていない、熱くなっていない、適度な温かさがある
・弾力があり、押してもすぐ戻る
・柔らかい
ハリがある
・触ったときに固まりやしこりがなく、全体の柔らかさが均一
・指で押したときに痛みがない

では具体的なマッサージの方法を、詳しい動画と共にご紹介します。

ふくらはぎの内側と後ろのマッサージ

ふくらはぎの内側と後ろを、力を込めながらもみほぐし、アキレス腱のストレッチをおこないます。

1.ふくらはぎの内側を、骨に沿って、肉をはがすようにもみ上げる
2.ふくらはぎの裏側も、同じように力をいれてもみ上げる
3.アキレス腱をマッサージし、ほぐす

ツボ押しとマッサージ

ツボ押しとマッサージを組み合わせた方法です。

1.かかと周辺を軽く握ったこぶしで押す
2.くるぶしから指4本目にある三陰交のツボを押す
3.ふくらはぎの後ろを骨に沿ってマッサージ
4.膝の皿の上、指4本目にある血海のツボを押す

リンパも合わせて流すマッサージ

ふくらはぎのマッサージに、ツボ押しとリンパを流すマッサージを組み合わせた方法です。

1.足首から膝に向かってなであげ、リンパを流す
2.ふくらはぎの裏側、すねの骨の両側を足首から膝まで片方ずつマッサージする
3.足首から膝に向かって再度リンパを流す
4.膝裏にあるツボ、委中を両手の中指で押す
5.ふくらはぎの最も太いところにあるツボ、承筋のツボを押す
6.ふくらはぎの中央にある承山と承筋の間にある承間のツボを押す
7.承山を押す

時間がないときに簡単にできるマッサージ方法

お風呂上がりなど、リラックスしている状態で、じっくりふくらはぎのマッサージをおこなうことが効果的ですが、時間がなくてもできるマッサージ方法もあります。

テニスボールを使ってマッサージ

テニスボールを2個用意すると、両足を一度にマッサージできます。

1.正座で座り、お尻を少し浮かします。
2.ふくらはぎとふともものすきまにテニスボールをはさみます
3.ゆっくりと体重をかけ、気持ちいいと感じるところで止めます。
4.お尻を持ち上げ、下ろす動作を3回ほど繰り返します。

ながら運動でふくらはぎをほぐす

立った状態、または座った状態で、かかとを上げ下げするだけの運動をおこなうことも、マッサージ効果があります。またつま先歩きも効果的です。ただしやり過ぎても逆効果なので、つま先歩きは1日20歩程度にし、毎日おこなうようにしましょう。

マッサージももちろん効果的ですが、お風呂にゆっくり浸かり、ふくらはぎを温めることでも効果があります。ただしふくらはぎがぬくもるまでにはある程度の時間がかかるため、ふくらはぎだけを足湯で温めてもいいでしょう。