独特の風味とシャキッとした食感が特徴的なセロリ。大好きな人がいる反面、クセのある味に苦手意識を持つ人も多い野菜です。もし今まであまり食べていないのなら、是非食べてみましょう。栄養満点で健康と美容に様々な作用があるセロリは、女性の美に役立つ野菜なんです。
今回はセロリの効能と、効果的な食べ方を紹介します。
「セロリ」とは?
セロリは細長いセリ科の野菜で、クセの強い香りとシャキッとした食感が特徴的です。スーパーなどでは”セルリー”と記載されることもあります。
日本に持ち込まれたのは江戸時代と比較的最近です。世界的に見ると、セロリは防腐剤として古代エジプトでも使われるなど、歴史の古い野菜です。ヨーロッパ諸国でも薬草として重宝されていました。
独特の香りと食感で苦手意識を持つことの多い野菜ですが、ビタミン類や香り成分が非常に豊富に含まれており、健康や美容への様々な作用が期待できます。サラダのほか炒め物やスープなどにも使われます。
セロリの効果
疲労緩和
疲労が溜まると体内に乳酸が蓄積します。セロリに含まれるビタミンB1は乳酸を分解する作用があり、疲労緩和作用があります。
肌を整える
セロリには美白成分としても有名なビタミンCが豊富に含まれており、シミやくすみの改善に効果が期待できます。また、アンチエイジングに関わり深いビタミンである、ビタミンEが含まれています。ビタミンCとビタミンEを一緒に摂ることで抗酸化作用がパワーアップし、肌の新陳代謝を促す、血行を改善するなどの作用を得ることができるのです。。
その他、ビタミンB群やβカロテンなど多様なビタミンが含まれており、肌を健やかな状態に整えてくれます。
ストレスを和らげる
セロリの強い香りには様々な香り成分が含まれており、およそ40種類もの成分が組み合わさっています。中でも「セネリン」「アピリン」「セダノリッド」は心を落ち着ける作用があり、ストレス緩和に良い香りです。
血の巡りを良くする
セロリに含まれる香りの成分の一つ「ピラジン」は、血行を促進してくれる作用をもっています。そのため、冷え性や肩こりの人にも適しています。なお、ピラジンは茎ではなく葉に含まれているため、スープに入れるなどして葉まで食べるようにしましょう。
便秘改善
セロリは低カロリーな割に食物繊維が豊富です。便通を整え、体内の老廃物を排出する手助けをしてくれます。便秘が続くと腹痛や肌荒れの原因にもなるので、便秘の人は意識して食べるとよいですね。
むくみ改善
セロリはカリウムが非常に豊富に含まれる野菜です。カリウムは過剰な塩分を体外に排出して、体内の塩分バランスを整える作用があります。そのため「高血圧の予防」や、塩分と水分が溜まって起こる「むくみを改善」することができます。
色気が増す
セロリには男性ホルモンであるアンドロステロンが含まれており、性欲増進作用があります。男性ホルモンなので、男性が食べると効力を発揮します。男性の性的魅力が増し、フェロモンが強まると言われています。
セロリの栄養をたっぷり吸収する食べ方
サラダで見ることの多いセロリですが、調理して食べても美味しい野菜です。加熱しても栄養が損なわれにくく、食べ方のバリエーションが広いのが特徴です。セロリの栄養を吸収しやすい食べ方を紹介します。
マヨネーズでディップ
セロリの栄養を丸ごと味わえるスタンダードな食べ方です。細長く切ったセロリを味付けしたマヨネーズにディップして食べます。オイリーな食事のサイドメニューや、食べ過ぎ防止にもなりますよ。マヨネーズにツナや七味などを入れてお好みの味にアレンジしましょう。
スープに入れる
セロリを薄切りにしてスープ類に入れると風味が良くなり美味しいです。ミネストローネに入れれば、カロテンやリコピンの豊富なトマトとの相乗効果で、さらなる抗酸化作用が期待できます。スープならたくさん入れても食べやすいです。
炒め物に入れる
生では食べにくい葉の部分も、加熱すると食べやすいです。肉や魚と一緒に炒めるとサッパリして食が進みます。タンパク質を一緒に取れるので栄養バランスもばっちりです。牛肉やマグロと炒めるとアンチエイジング効果がアップします。
バーニャカウダ
バーニャカウダは、きゅうりや人参など他の野菜と一緒に食べます。セロリときゅうりはカリウムの含有量が豊富なので、一緒に食べるとむくみの改善作用が強まります。
きんぴら
ごぼうの代わりにセロリを使ったきんぴらも美味しいです。砂糖と醤油の甘辛い味付けなのでセロリが苦手な人でも食べやすく、食感も楽しめます。お肉を加えたり、油揚げを加えたりと、アレンジがしやすいのも魅力です。
セロリの保存法
栄養豊富なセロリは常備しておきたいところです。しかし、長さがあり一度に食べきれないこともありますよね。セロリは正しく保存すれば2週間と長めの保存が可能です。
セロリの保存方法は、そのまま冷蔵庫に入れるだけです。できれば野菜室が良いですね。洗うと水気がついて傷みやすいので、洗わずにそのまま入れます。葉の部分も美味しいので残すことなく食べるようにしましょう。