20kg超にもなる巨大果実「ジャックフルーツ」の栄養と食べ方

世界でもっとも大きな果物とも言われるジャックフルーツは、南国の果物の中でも栄養が豊富なスーパーフルーツとして注目を浴びています。その大きさや見た目にも驚くジャックフルーツには、どのような栄養が含まれているのか、またその食べ方などを詳しくご紹介します。

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ジャックフルーツってどんな果物?

ジャックフルーツは、パラミツとも呼ばれ、南国の東南アジアや南アジア、アフリカやブラジル、そして中国でも広く栽培されている果物です。木の幹や枝にぶら下がる果実は、大きなもので30kg近くと、大人の頭ほどの大きさになります。

楕円形の実はドリアンと少し似ていますが、ドリアンのようにとがったイボではなく丸みのあるイボが表面にびっしりと生えています。熟すと全体が黄色くなり、甘い匂いを放ちます。熟していないときは全体が緑色ですが、この状態では野菜として調理され、ベトナムやタイ、インドネシアの料理では煮物や炒め物の材料となります。カットした中身は、ピーマンのような形をした果実が詰まっていて、大きな種の周りに果肉がついています。この種もゆでたり焼いたりして食べることができます。

完熟した実は、食感はバナナのようですが、強烈な甘ったるい匂いがします。また、種は加熱すると栗のようにほくほくした食感となり、果物というよりは野菜に近い食べ物の印象です。食感はグミに近く、歯ごたえがあります

一つの実が大きいため、店頭ではカットしたものも売られています。安価であるためまるごと販売していることも多いのですが、自宅でカットすると中に含まれている樹脂があふれ、この粘つきがゴムのようになるため、あとの処理が大変になります。お店では、サラダオイルやココナッツオイルでを使ってべたつきを取りながらカットしてくれます。また果肉も多いため、いっぺんに食べるのはなかなか骨が折れます。

20kg超にもなる巨大果実「ジャックフルーツ」の栄養と食べ方

ジャックフルーツに含まれる栄養

ジャックフルーツは、フルーツの中でも比較的カロリーが高く、100gあたり94kcalあります。しかしジャックフルーツに含まれる栄養は、美容と健康に効果的であるとされ、注目されているのです。

緑黄色野菜に多く含まれるβカロテン

Βカロテンは、腸で吸収されたあとビタミンAへと変化し、強い抗酸化力を持ちます。ビタミンAはその抗酸化力で体を酸化のダメージから守るほか、皮膚や粘膜を生成する働きもあります。

ビタミンCでアンチエイジング

抗酸化力の強さでよく知られるビタミンCも、ジャックフルーツには多く含まれています。体の酸化を防ぐ働きのほか、免疫力をつけ、鉄分の吸収に関わり、貧血予防にも欠かせない栄養素です。さらにビタミンCには、皮膚や粘膜を丈夫にする働きもあります。

コレステロールや血糖値を抑えるペクチン

ジャックフルーツに含まれるペクチンは、食物繊維の一種で、果物に多く含まれています。便秘や下痢を解消し、血液中のコレステロールや血糖値の抑制という嬉しい働きをしてくれるので、動脈硬化や高血圧の予防に欠かせません。また腸内環境を整えてくれるため、疲労回復や体力をつけてくれる効果もあります。

ジャックフルーツを食べる際には、イボイボのついた表皮を切り落とす必要がありますが、この表皮から麺を作ることができるため、穀物が不足する地域では、主食としても注目されています。

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ジャックフルーツの食べ方

熟したジャックフルーツの実は、切り分けてそのまま食べることができます。しかし南国でしか収穫ができないため、実際に熟した実を食べたいなら、旅行などで現地に行くしかありません。日本で食べる際には、缶詰やドライフルーツ、また薄く切ってあげたチップスなどが購入できますので、それを利用しましょう。

缶詰のジャックフルーツの食べ方

完熟したものではないため、炒め物や煮物として調理するのがおすすめですが、カレーにいれるとねっとりとした食感が味わえます。

ドライフルーツの食べ方

ドライフルーツは完熟したものを加工しているので、そのまま食べる、またはヨーグルトやアイスに混ぜて食べるのもおすすめです。

また、ジャックフルーツを使ったアイスクリームなどもインターネットで購入することが可能です。タイ料理やベトナム料理の材料を扱っているショップなどで缶詰の扱いもありますので、ぜひ探してみましょう。

20kg超にもなる巨大果実「ジャックフルーツ」の栄養と食べ方

ジャックフルーツを食べる際に注意したいこととは

食べるとやみつきになると言われるジャックフルーツですが、食べる際には注意が必要です。

食べ過ぎると胃痛の原因になる

樹脂が多く含まれているため、大量に摂取すると胃の水分が吸収され、胃痛の原因となります。

下痢や便秘を防ぐため、水分補給が必要

食物繊維が多く含まれますが、こちらも体内の水分を吸収してしまうため、食べる際には水を飲みながら食べるようにしましょう。

空腹のときには食べない

加工したものは生のものより刺激は少ないとされていますが、空腹時には胃酸が刺激されて分泌を促してしまうため、これが胃痛の原因となります。

胃腸が弱い人は、ジャックフルーツを食べる際には生よりも加工品を選び、また食べ過ぎないことも大切です。

20kg超にもなる巨大果実「ジャックフルーツ」の栄養と食べ方

ジャックフルーツの完熟は海外でしか食べられない?

美容と健康にぴったりなジャックフルーツですが、完熟のもののほうが栄養価は高いため、できれば熟したものを食べたいもの。しかし日本では沖縄でわずかに生産されてはいますが、なかなか手に入りにくいのが現状です。

旅行でベトナムやタイ、東南アジアなどに行く機会があれば、ぜひ熟したジャックフルーツを手に入れて食べてみてください、

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