子供の頑固な性格に根負けするという方も多いのではありませんか?親の目線では「こんな頑固だと将来どうなるの?」「お友達との関係は上手くいってるの?」なんて心配になりますね。でも頑固な性格は実は素直の裏返しだったりするんです。でもそれってなかなか気が付かないものですね。そこで今回は、子供の目線に立てばわかる、頑固が実は素直な理由をご説明します。
頑固な性格の子供は将来大きく羽ばたく!
子育てをするうえで、子供の性格が子育てのやりやすさを左右します。親の言うことを素直に聞いてくれる子供は育てやすいですが、頑固でなかなか妥協しないこだわりを持った子供は育てにくいと感じますね。
ですが、頑固な子供ほど将来成功する可能性が高いといわれていることをご存知でしょうか。
ある研究チームが、子供の性質によって将来仕事上で成功するかという調査を9歳の子供700人を対象に行いました。40歳に成長するまで調査した結果、頑固な性格の子供がもっとも仕事で成功し、高いお給料を稼ぎ出したという結果が出ています。
この結果がすべての頑固な性格の子供に当てはまるわけではありませんが、頑固な性格の子供のほうが将来大きく羽ばたく可能性が高くなるということがわかりますね。
また、コロンビア大学の臨床心理学者によると、頑固な性格の子供ほど自発性が高く、大人になってから指導的立場につく人が多いのだとか。
頑固な性格は「素直」の表れ
強いこだわりを持っていて、親の言うことに反発する子供。
親がすすめるものを「嫌!」「こっちがいい!」などと主張するので、親としてはイライラしたり叱りつけたりすることも多いですね。
親や大人からすると、頑固で反発的に見える子供とのこういったやり取りですが、ちょっと目線を変えてみてください。周りの目を気にせずに自分の意見をストレートに表現しているのです。
確かに大人からすると協調性に欠ける部分が気になるかもしれませんが、協調性を優先しすぎることで、子供が素直に自分の考えを言う機会を奪うことは正しいことではありませんね。
自分の意見や考えを抑え込んで周りに合わせることで、素直な性格を歪めているのです。
頑固な性格の子供との接し方
自分の思い通りにいかないとぐずったり怒ったり泣いたり。小さな体で一生懸命自分の意見を通そうとがんばっています。どんな性格の子供でもこれは変わりませんが、頑固な性格の子供はなかなか言うことを聞いてくれませんから、親は本当に大変な思いをします。
子供が楽しめるように
楽しいことを嫌がる子供はいません。それは頑固な性格の子供でも同じですね。
子供に親が一方的に押し付けるのではなく、楽しんでできるように工夫してみましょう。
例えばお着替えをしないなら、お着替え競争はいかがでしょうか。子供は競争が大好きなので、これなら親もイライラすることなく行動してくれますね。
わがままもできる限り聞く
なんでも子供の言う通りに親が動くと、将来自分勝手でわがままな子供に成長してしまうという心配があるため、できるだけわがままを言わせないようにしがちですね。しかし何でもかんでも我慢させるのではなく、できる部分でわがままを受け入れてあげることも大切です。
例えば公園遊びが楽しくて家に帰りたがらないとき。
親としてはご飯の準備や洗濯物を片づけたり、お風呂掃除をしたりとやることがたくさんあるので、一定の時間になれば家に帰らなければなりません。
でもどうしても帰りたくないというときには、公園遊びの時間を少し延長して、ご飯をいつもより遅めに食べるという感じで家事は後倒しにしましょう。
子供に考えさせる
頑固な性格の子供に対して「~しなさい」などの命令口調は良くありません。
例えばご飯の時間になってもなかなかテーブルにつかないとき、「座って食べなさい」といっても反発されるのがオチです。そんなときにはお箸やスプーンなどを出さずに、「今日のご飯を食べるとき、何がいるかな?」という感じで問いかけてみましょう。
そうすると子供は自分で何が必要か考えて動くので、親に言われて行動したのではなく、自分の意思で動いたと感じますから、スムーズにご飯を食べさせることができます。
叱らず抱きしめる
子供の性格が頑固だと、ついイライラして叱りつけたり声を荒げてしまったりというのはよくあることですね。
でもそんなときは一呼吸おいて子供を叱ったり声を荒げたりせずに、ただギューッと抱きしめてみてください。親が子供を抱きしめるとこんな効果があります。
・愛情を感じる
・安心感を感じる
・ストレスに強くなる
・自己肯定感が生まれる
短い時間でも抱きしめてあげることで子供は愛情や安心感を感じ、頑なになった気持ちが緩んできます。
受け入れてはいけない頑固とは
「頑固な性格の子供のほうが大成する」「子供のわがままもできるだけ受け入れる」とはいえ、何でもかんでも子供に合わせるのはNGです。
自分や他人を傷つけるようなわがままや、社会ルールを守れないときにはしっかりと怒る必要があります。これは受け入れても良いものなのか、受けいれてはいけないものかをしっかり判断しましょう。