子育て中はついつい怒り過ぎてしまうことってありますね。「そんなのもう日常茶飯事!」というママさんも多いのではないでしょうか。悪いことは悪いときちんと叱らなければなりませんが、つい感情的になったり、自分の機嫌によって怒り過ぎてしまうこともありますが、その後の対応は子供の成長に大きく影響することがわかっています。
そこで今回は、ついつい怒り過ぎてしまった後の対応が子供の成長にどのような影響を与えるかをご紹介していきます。
「怒る」と「叱る」の違い
怒ると叱る、この違いがおわかりでしょうか?
「怒る」は感情が高まってそれをそのまま相手にぶつけることをいい、「叱る」は相手の言動に対して相手を思って欠点を指摘して咎めることをいいます。
イライラした気持ちを直接ぶつけてしまう怒るという行為と、子供の成長を思って叱るという行為は全く別物なのです。
何度言っても言うことを聞かなかったりすると、どうしても感情的になって怒ってしまうことも多々ありますが、感情的に子供を怒ると子供の成長に悪影響を与えてしまいます。
ガミガミ怒ると、子供は恐怖心から泣いたりその場では言うことをききますが、自己肯定感が低下したり、何かトラブルがあったときに親と同じようにガミガミ怒って解決するという方法を身につけます。
例えば、お友達とおもちゃの取り合いでトラブルが起こったときに、ガミガミ怒ってお友達を委縮させ解決しようとします。
怒って手が出てしまう親の元で育った子供は、お友達にも手をあげてしまうようになってしまいます。
子育てには「怒る」ではなく、「叱る」ことが大切です。
怒りすぎたままにしておくとどうなるの?
ついつい怒り過ぎたとき、そのあとどんな対応をしていますか?
「ママの言うことをきけないあなたが悪い!」と知らん顔をしていませんか?
怒り過ぎたままにすることで生まれる子供への悪影響は、
・他人の顔色を窺うようになる
・口先だけで謝る
・自分はダメな人間だと思い込む
・対人関係でトラブルが起こりやすい
などで、自分に自信がなく、常に相手の顔色や機嫌を窺う自己肯定感の低い大人へと成長してしまいます。
怒ることは悪ではありませんが、そのあとのママの対応が重要になってくるのです。
子供に怒りすぎた時にすべき親の対応
子供を怒り過ぎたと自覚することができているのであれば、そのときすべき親の最初の対応は、子供に対して謝ることです。
「子供が悪いことをしたから怒ったのに、親側から謝るのは・・・」と考える方もいるかもしれませんが、謝るのは「怒り過ぎたこと」に対してです。
怒ったこと自体を謝ると、子供は自分が悪いことをしたことを理解できないままになり、次にもまた同じ行動をすることになります。
つまり学習できないのです。
「さっきは言い過ぎてごめんね」とか「大声で怒鳴ってごめんね」です。
「悪いことをしたらごめんなさい」は大人も子供も関係ありません。
そして子供をギューッと抱きしめてあげましょう。
子供はママとの触れ合いが大好きで、触れ合うと安心します。
ママが怒り過ぎてしまうと、「もしかしたらママに嫌われたかも・・・」と子供は不安になってしまいます。
ですから、抱きしめるというスキンシップで子供の不安を取り除いてあげましょう。
そのときに「ママは○○が大好き」などの愛情たっぷりの声がけがあるとさらに良いでしょう。
そして、最後に子供の言い分をきっちり聞いて気持ちを受け止めてあげましょう。
大人にとって悪いことであっても、子供にも言い分があります。
子供の気持ちが落ち着いた頃合いを見計らって、優しく聞き出してあげましょう。
ただし、質問攻めは逆効果です。
焦らせずにじっくり時間をかけて聞いてあげましょう。
そして、間違っていることはきちんと教えつつ、子供の感情は受け止めてあげると、子供は安心感を持ちます。
でも怒り過ぎても謝って抱きしめて話を聞くのを繰り返すのはNGです。
この失敗を次に活かすように親も努力しなければなりません。
子供が悪いことをしても感情的に怒らず、きちんと叱れるように反省して努力しましょう。
怒りのピークは6秒!怒りをコントロールしよう
人間にとって怒るという感情は自然なものです。
この6秒を乗り切れば、ほとんどの方は冷静に物事を判断したり、注意したりできるのです。
怒りをコントロールする方法を知っておけば、怒り過ぎを防ぐのに役立つでしょう。
深呼吸をする
子供を怒る前に、深呼吸をして気持ちを落ち着かせましょう。
深呼吸にはリラックス効果があり、ピークに達した怒りを抑制してくれます。
怒って声を発する前に、まず深呼吸してみましょう。
子供の前を離れる
怒りの対象である子供のそばを少し離れてみましょう。
ベランダから景色を見たり、別の部屋に行くだけで冷静になれます。
子供が悪いことをして叱るべきときに、冷静に対処することはなかなか難しいですね。
ですから叱らずに感情的に怒ってしまうこともありますが、それが続くようであればママ側に原因があるかもしれません。
子供とは別のところでママが強いストレスを感じていると、必要以上に怒ってしまうことにもなりますから、まずはママが上手にストレスを発散したり、ストレスの元になっていることを解決することが大切です。
子育ての時間はあっという間に終わってしまい、子供は自立していきます。
短い子育て期間を楽しみましょう。