子供に悪影響!やってしまいがちな3つのしつけと4つの言動

本来であれば、親が子供に対してしつけを行うということは、正しい行為です。しつけを怠れば、人が傷つくような行為を平気でしてしまような子に育ってしまう恐れもありますよね。しかし、子供のためになるはずのしつけが、反対に子供に悪影響を与えてしまっていたとしたら…親の方が改善しなければならないこともあります。

そこで今日は、やってしまいがちな3つのしつけと4つの言動についてご紹介していきます。親は子供と育つものです。しっかり学んでいきましょう。

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子供に悪影響を与えるしつけ

では、まずどんなしつけが子供に悪影響を与えてしまうのか、その理由とともにお話していきます。

1.子供らしさの押し付け

子供にはそれぞれ個性というものが存在します。これは年齢に関係なく、大人にもあって当然のことですね。しかし、他のいわゆる“子供らしい子”と比べてしまう親御さんがいらっしゃるのも事実です。

子供らしい=イメージ通りの子供ということ。ただ、これはあくまで大人が持っている子供像です。笑わない、冷静、落ち着いている。親からすれば、どうしてこの子はこんなに静かで大人のような振る舞いをするのだろう…と疑問に思ってしまうかもしれません。しかしそれがその子の個性です。

子供の頃はそれが不自然に感じても、大人になっても空気を読めず、無邪気に走り回っていては、環境に合わせることができない人と思われてしまいます。今、あなたの子供が子供らしくないとしても、きっとそれは大人になってから魅力のひとつになるでしょう。

2.厳しすぎる制限

我が子は何よりも愛しくかわいいもの。それはどんな親でも同じように感じていることだと思います。そんな我が子に辛い思いをさせたくない、間違った道に歩んでほしくない、危ない時間帯に出歩いてほしくない、そう思うのは親として当たり前のことでしょう。

しかし、行き過ぎた制限を正しいしつけと勘違いしてしまっている方も多いのです。

例えば、
・子供の頃におやつを厳しく制限された
門限の厳しさや習い事のせいで友達と遊べなかった
・バイトの時間帯や場所も親に決められていた
など。

このようなしつけをされて育った子供は、果たして親が思うように正しく育つのでしょうか。実際、厳しすぎる制限の中で育った子が、大人になってから爆発したように制限されたことをやり始めることがあります。この心理に潜んでいるのは、縛り付けられたことにより、よりダメだといわれたことに興味を持ってしまうということです。

なぜダメなのか、親が心配する理由やわけをきちんと子供と話し合い、向かい合い、理解し合うことが大切です。

3.もったいないから残しちゃダメ!

これも、子供の頃によくいわれる言葉ではないでしょうか。もちろん、食べ物を粗末にするようなことは、決してあってはなりません。ただ、なぜ残してはいけないのかまで理解できない年齢の子供は、この言葉を言われることで無理をするようになるのです。

大人なら、お腹がいっぱいの時に無理にご飯を食べるなんてことはしませんよね。気分が悪くなるまで食べるなんて、むしろ不健康だと理解しています。しかし子供は、ママがそう言えばそれに従い、ママが喜ぶなら無理をしてでも食べるという、健気なところがあります。無理して食べても褒められることを選ぶ子供の健康状態は、果たして良好といえるのか、疑問に思います。

甘やかしすぎて肥満児に育ててしまうのも問題ですが、厳しいしつけをするあまり、子供を太らせてしまったり、健康状態を悪化させてしまうことは、同じように問題であると認識しておきましょう。

子供に悪影響!やってしまいがちな3つのしつけと4つの言動

子供に悪影響を与える言動

では次に、子供に悪い影響を与えてしまう親の言動についても見ていきましょう。もし思い当たることがあるなら、今後は改善するようにしてくださいね。

1.叱る時に恐怖を植え付ける

「そんなことする子はママの子じゃない」
「言うことを聞かないのなら、大事なおもちゃ捨てるよ!」
「もう3歳なのにいつまで赤ちゃんなの?オムツつけて過ごしなさい!」

こんな風に叱りつけてはいませんか?

これでは大好きなママが怖い、嫌われた、そう感じてしまいかねません。子供が親にとっていけないことをしたとしても、ダメだと分かっている場合もあれば、寂しさからやっていることもあります。その判断をしっかりと親がしてあげないと、ただただ恐怖を植え付けるだけになってしまいます。

2.間違いは全否定!

間違うことは大人でもあることです。仕事でミスをしてしまう時もあれば、学校のテストで間違いを書いてしまうこともありますね。ある程度の年齢であれば、なぜミスをしたのか、なぜこれはミスなのか、どうして間違いを書いてしまったのか、すべて自分で考え、答えを出すことができます。

その答えがまだ出せない年齢の子供が、間違いを全否定されるとどうなるのか。間違いを恐れて何も発言できない、怒られることが怖くて意思表示ができなくなってしまうこともあるのです。

「これの名前は何?」とりんごを持って問いただしたのに、子供は「メロン」と答えてしまいました。「違う!」そう叱りつけるだけでは、ただ自分の答えを否定されただけで、何も学ぶことができません。

3.親の勝手、都合で叱る

お外で遊ぶ時、子供は必ずといっていいほど洋服を汚してしまいます。洋服を汚したから叱るのではなく、汚してしまいそうな場所には相応しい服を着せてあげるべきです。

“今日は公園でママ友とその子供たちと会うから、少しでも良い服を着せなくちゃ!”そう思って着せた服、案の定子供は汚してしまうでしょう。「なんで汚すの!この服高いのに!」そう言われても、もちろん子供の頭は?だらけです。「この前はうんと汚してもいいよって言ったのに…」そう感じ、どうすれば良いのかわからなくなってしまうでしょう。

親の都合、親の見栄、場所や状況によっては叱る時と叱らない時がある、これではなぜ怒られているのか分からなくて当たり前です。

4.分からない、覚えていないことを馬鹿にする

誰しもが何も知らない状態で生まれ、多くのことを学んでいきます。その途中に、覚えられないことを馬鹿にされたら、どう感じるでしょうか。

「こんなことも分からないのか!」
「この前教えたでしょ?覚えが悪いのね」

こんな言葉を言われて、知らないことを知りたいという意欲が生まれるでしょうか。これでは傷つけてしまうだけで、学びたい、覚えたいという気持ちを奪ってしまうことになります。

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どのようにしつけや注意をすればよいのか?

では、どうすれば正しいしつけができるのか。どうやって注意すればよいのか。悩まされてしまうご両親も多いでしょう。ポイントは2つです。

1.ともに成長してくれる親であること

いつまでも子供を支配し、制限し続け、叱るだけでは正しいしつけとはいえません。親の理想を押し付けるのではなく、親も子と一緒に学び、成長していかなければいけません。

「ママも失敗しちゃったからおあいこだね」
「どうしてそう思うのか教えてくれない?」

と、親が子供に寄り添うことで、子供もしっかりと親に話をし、間違いを恐れることなく進んでいけるようになります。

2.肯定言葉で真剣に話す

ダメ!と否定されてばかりでは、子供は物事を理解し、学ぶことができません。人形に乱暴し、投げつけるようなことをしたら「そうしたら、お人形さん痛いよ?痛いのは〇〇も嫌でしょう?」と、子供の目を見て語りかけてあげることが大切です。

子供の一番の理解者であり、子の味方であり、時には先生であることが親にとっては大切なことなのではないでしょうか。