実は意外と面倒臭くない、使い終わった油の正しい捨て方4つ

揚げものなどをするのはいいのですが、その使い終わった油の処理が面倒だと感じる主婦の方は多いはずです。今は便利な油を固めてしまうものが市販でありますが、これも冷めて固まるまで時間がかかります。

そもそも今実際に行っている油の捨て方が間違っているかもしれません。間違った捨て方と正しい捨て方、再利用する方法なども併せてご紹介いたします。これで揚げものも苦にならなくなるかもしれません。

広告

使い終わった油の間違った捨て方

揚げものをした油を捨てる時、そのまま流しに流してしまっていませんか?それは絶対にしてはいけません。厳禁です。環境面から見て影響があると言うだけではありません。

もし、使用済みの油を流しに流すということを繰り返していると、排水管の中で油が冷えて汚れが層になってしまいます。層がどんどん厚くなり、塊のようになって排水管を詰まらせてしまいます。

この油によるつまりが生じた場合、素人ではほぼ間違いなくつまりを改善することはできません。専門業者に依頼することになりますが、驚くほど高くついてしまいます。

また、使用済み油を直接袋に入れて、そのまま燃えるゴミとして出すのもNGです。袋は破れやすいですし、破れて流れ出た油がゴミに染み込んでしまいます。まさに油まみれのゴミとなり、ちょっとした火気で発火してしまう恐れもあります。

よく、「自然発火する」という話も聞きますが、たしかにそれはない話ではありません。可能性としてはありえます。

こういった間違った捨て方を今までしてしまっていたなら、これからは絶対にしないようにしましょう。

実は意外と面倒臭くない、使い終わった油の正しい捨て方4つ

使い終わった油の正しい捨て方

凝固剤

先にも少し書かせていただきましたが、市販されている油の凝固剤を使って捨てる方法です。商品によって使用方法は異なりますが、ほとんどは、まだ熱い油に凝固剤を入れてひと混ぜして、そのまま固まるまで放置します。

固まった油は袋に入れてもえるゴミとして出します。とても簡単なのですが、冷めて固まるまで夏場はそれなりに時間がかかることがあります。すぐにすてて片付てしまいたい、という方にはちょっとイライラすることもあるかもしれません。

牛乳パックを利用する

これは昔から行われている方法です。空になった牛乳パックと新聞(又はボロ布や着古した衣類)を使用します。

牛乳パックの中に、新聞紙を丸めて入れて、その中に冷めた油を注ぎます。ガムテープなどでしっかりと封をして捨てます。

小麦粉や片栗粉

凝固剤のように塊にはなりにくいです。ですが、ドロットした状態にして捨てやすくなります。

使い終わった油の中に、油と同じ量の小麦粉か片栗粉を入れて、油を粉に吸わせてしまうのです。冷めると、かなりドロドロになりますので、それをビニール袋などに入れて捨てます。

ポリ袋

先ほどご紹介した牛乳パックをポリ袋にかえるだけです。ポリ袋の中に、少し水でしめらせた新聞紙を入れたり、油もしっかり吸ってくれるキッチンペーパーなどを入れます。そこに冷めた油を入れてしっかり閉めて捨てるだけです。

注意してほしいのは、袋に穴が開いていないかしっかりと確認してから使うようにしてください。

広告

資源回収や再利用する手も!

使用済みの油は、自治体によっては、回収を行っている所もあります。回収方法はさまざまで、使用した油を瓶やペットボトルにためておいて、指定された日に出したりします。

また、1度使って捨ててしまうのではなく、再利用するという方法もあります。油は酸化が気になるので、1回きりで捨ててしまう方も多いのですが、最近の油は、すぐに酸化しないので、再利用することができます。

再利用方法をご紹介いたします。

1.使用した油の揚げかすを、細かい網目の物を使ってキレイにすくいとります。揚げかすが残ると、油がいたみますので、しっかりすくい取って下さい。

2.油がある程度(人肌程度)冷めたら、ざるにキッチンペーパーを2枚ほど敷いてそこで油をこします。これをすることで、細かいかすまで取り除くことができます。

最近は、こし器がついているオイルポットも出ています。これなら簡単にこすことができるので、一つ購入しておくのも良いでしょう。

3.油が冷めたら、保存します。保存する容器には、水分や虫などが入らないように蓋をしておいてください。蓋をすることで、酸化防止にもなります。冷暗所に置いておくようにしましょう。

できるだけ早く使ってしまうようにしましょう。いくらきれいにして保存しても日数が経過すると酸化してしまいます。酸化が進んだ油は、健康上よくありませんので、注意してください。3~4回くらい使用したら捨てるようにしましょう。

実は意外と面倒臭くない、使い終わった油の正しい捨て方4つ

再利用後の廃棄ってどれくらいでするもの

再利用した油の捨て時が難しいですよね。目安としては、

・揚げ物をしていて、細かい泡が消えにくくなった
・出来上がった揚げ物の風味が悪くなった
・濃い茶色になって、鍋底がみえない
・温度が下がってきた時にネバリが出るようになった
・180度くらいで具材を入れる前でも煙が出る

これらのうちの一つでもみられたら、もう捨て時です。いくら再利用できるからといって、いつまでも使っているのは、油も酸化しますし、揚げものも美味しくできなくなってきます。

もったいないから再利用するのはいいのですが、いつまでも使えるわけではありません。先にも書いてありますが、だいたい3~4回程度使ったら、もう廃棄するようにしましょう。

油の捨て方はいがいと簡単です。間違った捨て方だけはしないでくださいね。自治体によって、捨て方には違いがあります。お住まいの地域ではどうなっているのか、この機会に再確認しておくことをおすすめします。