煮物を煮込んでいる間に他のお料理にとりかかったり、残っている家事を片づけたり。時間との勝負といえるくらい、毎日の家事は大変なものです。でもそんなしっかりママでも“うっかり”してしまうこと、ありますよね。
特に煮込み料理は火加減を間違えたり、長い時間放置してしまったりするとたちまち焦げてしまいます。何とかお料理は無事であったとしても、お鍋は悲惨な状態。こんな経験、一度はあるのではないでしょうか。
今回は、うっかり焦げ付かせてしまったお鍋を元の綺麗な状態にさせるとっても簡単な方法をご紹介したいと思います。アイテム無しでも十分焦げを落とせる可能性もあるので、ぜひチェックしていきましょう。
まずは鍋の素材をチェック
お鍋といっても、その素材はさまざまですね。よほど手荒な扱いをしない限りは問題ないのですが、お掃除前には念のため確認しておくと安心です。
アルミ
雪平鍋というお鍋を愛用している方も多いと思いますが、その素材はアルミです。錆に強く使い勝手のいいお鍋なので、煮物料理には活躍しますね。
この素材の注意点はアルカリ性に弱いという点です。長くアルカリ性の薬品に漬け置きすると、変色することもあります。
ステンレス
もっともポピュラーなのがステンレス製のお鍋です。錆に強いという性質をもっていますが、弱点は金属です。
金属製のたわしなどでこすってしまうと錆が生じることもあるので、注意してください。
ホーロー
ガラスを吹き付けて焼かれ、磨き上げられた表面がとても美しいホーロー鍋。その美しさをもつ反面、衝撃には弱くなっています。
内外どちらからもそうですが、強く擦り過ぎると素材が剥がれてしまうことも。
鉄
鉄製のものはとっても丈夫で、プロの料理人たちが使用していることも多いです。他の素材では考えられないほど強く擦って焦げを落とすという、鉄鍋ならではの焦げ落とし方法があります。
鍋の焦げ付きを楽に落とす方法~アイテム不要~
それではさっそく、鍋の焦げ付きを落とす方法をご紹介していきましょう。まずはアイテムが一切いらないとても簡単なやり方を3つ解説していきます。
1.天日干し
もっとも簡単で楽な落とし方は天日干しした後、割りばしやゴムベラを使って擦る方法です。
1.まずはお鍋の汚れを落とし、綺麗に洗ってください。焦げは無理に落とそうとせず、他の汚れを落とす程度で大丈夫です。
2.ベランダや日当たりの良い場所、特にお昼頃に日光が十分当たる場所にお鍋を置きます。
3.焦げが酷い場合には、7日程度放置しておく必要がありますが、軽い焦げなら3~5日程度でOK。
4.日光により乾燥した焦げは、割りばしで簡単にはがれるようになっています。
5.試しに擦ってみて、剥がれるようであれば完了です。
2.沸騰したお湯につける
1.鍋に水を張り、30分間放置します。
2.その後火をつけ沸騰させ、10分そのまま煮立たせます。
3.火を止め、一晩放置してください。
4.次の日にスポンジでこすれば完了となります。
比較的焦げが少なく、ひどくない場合に最適な方法です。
3.空焚き(鉄製のみ)
鉄製のお鍋にしか使えない方法ですが、20分空焚きすると焦げを落とすことが出来ます。
1.20分鍋を温め、空焚きします。
2.その後鍋がすっぽりおさまるような大き目のボール、別のお鍋に水を張り、しばらく漬け置きします。
3.これだけで一気に焦げ落としができます。
くれぐれも鉄製の鍋以外では試さないようにしてください。また、空焚きとはいえ、なるべく作業中は近くで鍋の状態を観察し、火事などが起きないよう注意してくださいね。
鍋の焦げ付きを楽に落とす方法~アイテム必要~
続いて、アイテムを使って楽に落とす方法を解説していきます。
ステンレス製鍋の場合
塩素系漂白剤に漬け置き
1.焦げ付いた鍋に、焦げ部分がすべて埋まるくらい塩素系漂白剤を入れます。
2.1時間漬け置きした後、スポンジでこすれば完了です。
3.1時間以上放置するのはやめましょう。
お酢
1.お鍋に大さじ2杯のお酢を入れます。お鍋の大きさによっては多めに入れても問題ありません。
2.そのまま火をつけ沸騰させましょう。
3.焦げ部分が浮かび、泡立つようになったら2分ほど放置し、冷ましてください。
4.最後にスポンジでお掃除すれば完了となります。
重曹
1.鍋に重曹大さじ1杯と水1カップを入れ、火にかけます。
2.10分程度煮立たせたら、火からおろします。
3.後は焦げをこするだけで簡単に取れます。
アルミ製鍋の場合
酸素系漂白剤
1.お鍋にお湯(50度程度でOK)をはり、酸素系漂白剤を入れます。
2.1カップ~2カップ程度で大丈夫です。
3.そのまま漬け置きし、こすり取るだけで落ちてくれます。
お酢+台所用洗剤
1.お酢と洗剤を焦げ部分が浸かる程度入れ、沸騰させない程度に鍋を温めて下さい。
2.火を止めしばらく放置します。
3.中に残っているお酢洗剤は捨て、天日にさらします。
4.最後に布で拭き取れば完成です。
ホーロー鍋の場合
重曹
1.お水を張り、重曹を小さじ2~3杯加えます。
2.蓋をして弱火で煮ていきます。
3.10分ほど放置し、汚れが水に浮き上がっていたら火を止めます。
4.蓋を開け、お湯が冷めたらお湯を捨てないままスポンジで洗い流します。
5.さっと撫でるだけで焦げが落ちますが、ひどい場合は繰り返し行うことで綺麗になります。
鉄製鍋の場合
塩+ジャガイモ(傷んだものでOK)
1.お鍋に多めの塩をいれます。
2.半分に切ったジャガイモで焦げをこすり落とします。
3.その後水で洗い流せば完了です。
鉄鍋ならではのお手入れ方法がありますので、こちらも参考にしてみて下さい。
定期的なお手入れを心がけよう
一回のお料理でひどい焦げがついてしまうこともありますが、軽い焦げがついた時点でお手入れしておくと、手間がかかりません。汚れは放置すればするほどこびりつき、取れにくくなってしまいます。
忙しいからとついつい後回しにしてしまいがちですが、天日干しやお湯に漬け置きする程度なら、家事の合間でも楽に行うことが出来ますね。鍋の素材によって注意しなければならないこともありますが、いつまでも使い続けてあげられるよう、しっかりお手入れしてあげて下さいね。