夕方になると目がショボショボしたり、スマホを見ると目がしょぼしょぼするといった疲れ目の症状を感じている方が多くなっています。パソコンやスマホが欠かせない現代人は、疲れ目と上手に付き合っていかなければいけませんね。そこで今回はつらい疲れ目の症状を解消する方法をご紹介したいと思います。
疲れ目の原因
老若男女問わず、多くの方が経験したことがある疲れ目。疲れ目には「眼疲労」と「眼精疲労」の2種類があります。眼疲労は、睡眠をとるなど目を休息させると回復するものですが、眼精疲労の場合、睡眠や目を休めても回復せず、頭痛や目の痛みなどほかの症状を伴うものです。
疲れ目の原因は、「矯正不良」「目の酷使」「病気・疾患」の大きく3つです。
矯正不良
近視や遠視、乱視などの適切な矯正を行っていない場合、ピントを合わせようと筋肉が緊張し、疲れ目になります。視力が弱いのに裸眼で生活していたり、メガネやコンタクトレンズで矯正はしているものの度があっていなかったりなどですね。
メガネやコンタクトレンズは1度作って、そのまま何年も同じものを使っている方も多いですが、視力はこまめに測りなおして、自分に合った度のメガネやコンタクトレズで矯正しましょう。また老眼の方も度が変わりやすいのでこまめに眼科で視力検査を受けましょう。
目の酷使
パソコンやスマホの使い過ぎが疲れ目の原因です。これらを操作するときの目と機器との距離や、照明の明るさなども影響を与えています。
最近では節電の影響で、オフィスでも照明の数を減らしたりしているところも増えていますが、部屋の照明を暗くするとパソコンのディスプレイがまぶしく感じたり、書類が読みにくいなど目を疲れさせてしまいます。
病気・疾患
脳の異常や耳の異常、歯の異常、更年期障害、自律神経失調症などの病気も疲れ目の原因です。またストレスも疲れ目の原因になることがわかっています。目以外が原因で疲れ目になってしまうこともあるということですね。
疲れ目の症状
次に疲れ目の症状ですが、これは実に様々です。
- 目の奥が痛い
- 充血
- 乾燥する
- しょぼしょぼする
- 目が重い
- 肩こり
- 首こり
- 頭痛
- 吐き気
このように、目以外の部分にもその症状があらわれることも珍しくありません。目を休めても症状が回復しないようなら、眼科の受診をおすすめします。
疲れ目を解消する方法~マッサージ・ツボ等~
目の疲れをそのまま放置していると眼疲労から眼精疲労に進行します。目の疲れを感じたらすぐにケアしましょう。
目の骨に沿ってマッサージする
目の骨に沿って指で優しく押さえましょう。気持ち良いと感じるポイントがあれば強めに押します。マッサージするときに皮膚を擦ると、色素沈着やシワの原因になります。また眼球自体を押さないように気を付けましょう。
こめかみをマッサージする
こめかみに指をあてて、円を描くようにマッサージします。
温パック
市販されている疲れ目専用の温パックもありますが、温かいおしぼりを電子レンジで作り、目の上にしばらく乗せておくと目の周りの血行が良くなり、疲れ目を解消できます。
ツボを刺激する
疲れ目に効果のあるツボは、目の骨周りに集中しています。1か所5秒ほど刺激すると良いでしょう。
疲れ目に効果のあるツボは、こちらです。
- 晴明:鼻の付け根にあるツボ
- 糸竹空:眉尻にあるツボ
- 攅竹:眉頭にあるツボ
- 魚腰:眉毛の中央にあるツボ
- 太陽:こめかみのへこんでいる部分にあるツボ
- 承泣:黒目の下にあるツボ
頭痛や肩こりなど、体への症状が出ている際は、合谷(手の甲側の親指と人差し指の付け根にあるツボ)がおすすめです。
疲れ目を解消する方法~食事~
直接目の周辺をマッサージしたりツボを刺激することも効果的ですが、目に良い食事を意識することも大切です。
目に良い栄養素はたくさんありますので、積極的に食事に取り込むと効果的です。目に良い栄養素はビタミンA、ビタミンB群、ビタミンC、DHA、ルテイン、アスタキサンチン、アントシアニンなどです。
目に良い食べ物といえば、アントシアニンが豊富なブルーベリーを思い浮かべる方もいますが、このように他にも様々な目に良い栄養素があります。
食事での摂取が難しい場合は、サプリメントを利用するのもひとつの方法ですね。
疲れ目に効果的な目薬の選び方
目が疲れているときに目薬をさすと目がシャキッとして気持ちいいので、目薬は欠かせないという方も多いのではないでしょうか。ドラッグストアや薬局ではたくさんの種類の目薬が並んでいるので、迷ってしまいますね。
市販の目薬を選ぶ場合は、目のピント調節をサポートしてくれる「メチル硫酸ネオスチグミン」や目の疲れをとる「シアノコパラミン」が配合されているものを選びましょう。
ドライアイが気になる場合には目の表面を保護する「コンドロイチン硫酸ナトリウム」が含まれているものがおすすめです。
目薬をさした後はパチパチと瞬きを繰り返す方も多いですが、しばらく目を閉じて薬剤が流れ出ないように注意しましょう。