ビール腹と聞くと男性だけがなるイメージがあると思いますが、他人事でない女性も多いのではありませんか?以前までは、女性は絶対にビール腹にはならないといわれていたこともありましたが、女性でもビールが大好き、食べることが大好き、運動が嫌いという人は十分ビール腹になる可能性があるんです。今回はビール腹にお悩み中の方はもちろん、ビール腹を予防したい方におすすめの方法をご紹介していきます。

ビール腹の原因とは

ビール腹といえば、ビールの飲み過ぎでお腹のお肉がボヨヨンと出てしまっている状態を一般的にいいます。でもビール腹の本当の意味は、「ビールを保存する樽のようなお腹」という意味なんです。つまり内臓脂肪が原因でポッコリしたお腹ということですね。

そのためビール腹はビールが大好きなおじさんだけがなるものでなく、男女関係なくなる可能性があります。特にビールが好きな人がビール腹になりやすいのも事実です。

ここではビール腹の原因3つを見ていきましょう。

おつまみの食べ過ぎ

ビール腹の原因のひとつがおつまみの食べ過ぎによるものです。アルコールは高カロリーな飲み物ですが、ビールはお酒の中では度数が低く、太りにくい部類に入ります。それでも太ってしまうのには、お酒とともに食べるおつまみが関係しているのです。

ビールが好きな方はおつまみもたくさん食べるので、摂取カロリーが増えてビール腹になってしまいます。ビールに含まれる炭酸ガスや苦みには食欲を増大させる働きがあるので、ついついおつまみに手が伸びてしまうんですね。

ビールの飲み過ぎ

ビールはお酒の中でも度数が低く、カロリーもそれほど高くありません。

ですが、他のお酒よりも度数が低い分、たくさんの量を飲んでしまいます。100mlあたりのカロリーが少なくても量をたくさん飲んでしまえばカロリーを摂りすぎてしまいますね。摂り過ぎたカロリーは脂肪としておなか周りに蓄積し、ビール腹になります。そもそもアルコールには内臓脂肪の分解を妨げる働きがあるため、カロリーが上手く消費されない状態になっているのです。

運動不足

ビール腹が気になりはじめるのが、代謝が落ちる30代頃からです。日ごろ運動不足だと摂取したカロリーを消費できず、オーバーしたカロリーが脂肪となっておなか周りに蓄えられてしまうのです。

広告

ビール腹の放置は危険?

ビール腹は内臓脂肪がたまっているせいで、ビール樽のようなお腹になっています。そんなビール腹を放置しておくと危険なリスクをともなうこともあります。

アメリカのある研究によると、ビール腹になっている女性は単なる肥満女性と比較して、死亡リスクが1.5倍上昇するというデータも存在するのです。

内臓脂肪、特に胃の周辺の内臓脂肪は体内に浸透し、肝臓でコレステロールに変えられて血液と一緒に全身をめぐります。このコレステロールはやがて酸化して動脈の血管壁に付着し、動脈硬化を引き起こすため、脳卒中や心筋梗塞のリスクを高めるんです。他にも内臓脂肪はあらゆる生活習慣病の原因にもなるので、ビール腹をそのまま放置すると命の危険にかかわるのです。

ビール腹の解消法

おつまみを見直す

ビール腹解消のためには、まずおつまみを工夫してみましょう。ビールのおつまみの定番といえば、フライドポテトや唐揚げなどの油分の多いものが定番ですね。摂取カロリーを抑えるために、油分の多いおつまみは避けて、代謝をあげてくれる枝豆などの豆類やカロリーが低いものを選んで食べるようにしましょう。

低カロリーなお酒にする

ついつい飲む量が増えてしまうビールですから、自宅で家飲みするときは低カロリービールを選びましょう

最近では低カロリーやカロリーオフのビールの人気が高く、スーパーやコンビニでもたくさん種類が並んでいます。ビール好きの方からすると「味が違う」「美味しくない」と感じるようですが、ビール腹を解消するにはやはりビールのカロリーも気にすべきでしょう。

商品それぞれ風味も異なるため、飲み比べをして好みのものを探してみるのもよいですね。

運動をする

最後のビール腹解消法はやはり筋トレ・有酸素運動でしょう。おつまみやビールのカロリーを抑えながら、筋トレで直接腹筋を鍛え、有酸素運動をして脂肪を燃焼させると効果のあらわれも早いです。

有酸素運動は、あらためてやろうとするとなかなか腰があがりませんが、日常生活で上手に取り入れると有酸素運動をしている意識なく自然と取り入れることができます。例えばエレベーターやエスカレーターはできるだけ避けて階段を利用する、車より自転車、自転車より徒歩にするなど工夫できることはたくさんありますね。

駅1つ分歩いてみるだけでも10分程のウォーキングをしていることになりますので、有酸素運動をするなら毎日出来そうなことから続けることがビール腹解消の第一歩です。ビール腹を解消しつつビールを楽しむにはそれなりの努力も必要になります。

ウォーキングする時間もないという方は、ドローインというお腹を引っ込ませる運動をやってみましょう。息を吐きながら出来る限りお腹を凹ませたら、凹ませた状態を30秒ほどキープします。この運動で普段は使わないインナーマッスルを鍛えることが出来るのでビール腹にも効果がありますよ。やり方の詳細は、【ドローイン】お腹を凹ますだけの呼吸法ダイエットのやり方の記事をご確認ください。

サプリに頼ってみる

食生活や運動も時間に余裕がなくて、そこまで気が回せないという人はサプリを飲んでみるのも1つの手です。ドラックストアで手軽に変えますし、値段はピンキリですが飲むだけで痩せるわけではないので、食べたいけど運動する時間はないなら脂肪燃焼させるような効果があるサプリなど、あなたの生活にあったものを選んで試してみましょう。

コンビニなどでも手に入るファンケルのカロリミットは、値段も1000円くらいから試せるので食べすぎる人にはお勧めのサプリですよ。

広告

ビール腹を予防しよう

まだビール腹になっていない、もしくはビール腹を見事解消した方は、ビール腹そのものを予防していきましょう。

飲んですぐ横にならない

お酒を飲むと眠くなり、すぐに横になったり、そのままウトウトと眠ってしまう方は多いですが、ビール腹予防のためにはNGです。

力士は体を大きくするため、たくさん食べた後に1時間以上の睡眠をとって脂肪を蓄えています。ビールとともにおつまみを食べ、すぐに横になることは、自ら脂肪をわざわざ蓄えているんです。

本当に眠ってしまわなくても、横に寝っ転がるだけでも脂肪がついてしまいますから、しっかり座っておきましょう。

肝機能を高める

肝臓はアルコールの分解以外にも、代謝を行うことも働きのひとつとなっています。

毎日ビールなどのアルコールを摂取すると、アルコールの分解だけで肝臓が疲れてしまい、代謝機能が低下してしまいます。代謝が低下すると痩せにくく太りやすい体質になります。

肝機能を高めるためには、お酒を飲まない休肝日を作り、肝臓を休ませることが大切です。休肝日は1週間に1〜2日ほど設定し、胃腸に負担がかからない野菜中心の食事を意識しましょう。

参考:「沈黙の臓器」だからこそ大切にすべき!肝臓に良い食べ物まとめ

飲みすぎないように目安を決める

どんなに努力してもやっぱりお酒が大好きでついついとなってしまうのであれば、1日に飲む量を決めてしまいましょう。全く飲まない日を作ってストレスを溜めるより、少しでもお酒を飲めるので気持ちはだいぶ違います。休肝日のためにお酒の量が増えてしまう人もいるので、あなたはどちらが合っているか考えてみましょう。

解消するには食生活の見直しが大事

あなたがビール腹になった原因が分かったら、どんなに努力しても食生活の見直しをしなければ解消できません。食べすぎ・飲みすぎ・運動不足のままで予防しようとしても効果が中々現れません。食べすぎや飲みすぎは心がけ次第で変わりますが、まずは普段の食生活で食べすぎていないか見直すことが大切です。

食生活を見直すとは言え、何を食べたか細かく摂取カロリーを常に気にする必要はありません。食べすぎた翌日は炭水化物を控えめにして食物繊維が豊富なメニューにする、量が足りないと感じるなら低カロリーなキノコ類のメニューをプラスしてみる、いつも食べてたお菓子をフルーツやヨーグルトに変えてみるなど簡単なことから始めましょう。毎日気にすると食事が急に楽しくなくなります。まずは一週間単位でカロリーを取りすぎていないかどうか考えるように心がけてみましょう。