ダメ尻の1つでもある扁平尻(へんぺいじり)、書いて名の通り、平らなお尻です。

後ろ姿の魅力も半減するダメ尻の1つでもある扁平尻、書いて名の通り、平らなお尻です。仕事でパソコンを主に使うあなた、パソコンでネットサーフィンやチャットを長くしているあなた、要注意ですよ!

長い時間座っている人には、かなりの確立で扁平尻のリスクがありますから、自分のお尻がぺったんこになっていないかチェックしてみましょう。

扁平尻はお尻の形が悪いだけではなく、お尻以外のところに余計なお肉をつけることになってしまいます。ぷよぷよの下半身太りになってしまう前にエクササイズで改善させましょう。

扁平尻の原因って?

まずは扁平尻の原因をご紹介します。

日本人はそもそも扁平尻になりやすい

実は、そもそも日本人自体が扁平尻になりやすい人種なのです。これは日本人が農耕民族だったことと関係があるといわれています。

農耕民族は、前かがみの姿勢をとることが多かったため前側の筋力が発達しやすい体質になったと考えられます。一方西洋人など狩猟民族は後ろに踏ん張る体勢をとることが多く、お尻など後ろ側の筋力が発達しやすくなったと考えられます。

そのため日本人はお尻の筋肉がつきにくく、扁平尻になりやすいのです。ただでさえ体質的に扁平尻になりやすいのに、ほうっておいたら扁平尻にまっしぐらとなってしまいます。毎日の生活の中で扁平尻にならないよう気をつけることが大切です。

骨盤が後傾ぎみ

日本人女性は、骨盤が後傾している方は少なくありません。立っている時の姿勢が猫背で下腹がポッコリという方は、骨盤が後傾している可能性大!骨盤が後傾していると、お尻の肉がたれやすくなり扁平気味になってしまいます。

お尻の筋肉が少ない

日本人はもともと体質的にお尻に筋肉がつきにくい方が多いため、ほうっておくとどんどん筋肉が少なくなってしまいます。特に普段体を動かしていない方は要注意。意識的に鍛えることで、キュッと上がったカッコいいお尻になりますよ。

生徒

お尻は鍛えないと、どんどん垂れていったり、平坦なお尻になっていってしまいます。

股関節がゆがんでいる

股関節とお尻、一見あまり関係なさそうですが、実は股関節の状態と太ももやお尻の状態には密接な関係があります。

扁平尻になりやすい股関節の状態は、内側に傾いた状態。いわゆる「内股」です。女性は特に内股の方が多いのではないでしょうか。内股になっていると、骨盤が後傾しやすくなってしまい、扁平尻になりやすくなるのです。

腸腰筋が衰えている

「腸腰筋って何?」と思った方もいるのではないでしょうか。腸腰筋とは、上半身と下半身をつなぐ筋肉で、大腿骨の内側にある「大腰筋」と「腸骨筋」の二つの筋肉からなっています。この筋肉は骨盤の傾きに影響しており、鍛えることで骨盤の後傾を防ぐことができます。逆にいうと衰えると骨盤が後傾しやすくなり、扁平尻になりやすいということです。

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扁平尻になりやすい生活習慣をチェック!

では扁平尻になりやすい生活習慣にはどういったものがあるのでしょうか?チェックをしておきましょう。気になるものがあった方は要注意ですよ。

座っている時の姿勢が悪い

仕事や娯楽などで毎日パソコンを長時間使っている方は多いのではないでしょうか。身に覚えのある方は要注意。扁平尻になる危険があります。

パソコンのし過ぎで扁平尻ってどういうこと?と思われたかたもいるかもしれませんね。パソコンを娯楽として使っている人も、仕事で使っている人も同じように扁平尻になる危険があります。

問題なのはパソコンを使う時間や目的というよりも、パソコンを使っている時のあなたの姿勢。そこにお尻の形を崩してしまう原因があるのです。これはパソコンを使っている時だけに限ったことではありません。字を書く時本を読む時など、座って何かの作業を行っている時の姿勢が問題です。

気が付けば、いつの間にか背もたれにダラーんともたれかかっていませんか?そして背中が丸くなって首が前に傾いているなら、お腹のお肉もたっぷりついて、お尻も扁平になっている危険度がとても高いです。

パソコンに夢中になっている間、背もたれに持たれてお尻のことなんて全く意識していない方も多いのではないでしょうか。このような姿勢でいるとき、腰が曲がり、体重はお尻の坐骨という骨の上にずっしりと乗っています

すると骨盤は体重による負荷をダイレクトに受けてしまうため、だらしなく開いてしまいます。その結果として骨盤が後ろに傾いた状態になるのです。

そうなると、骨盤周りの筋肉が上手く使われることがなくなります。日常生活で筋肉を刺激できないのが当たり前に続いてしまうのです。そして筋肉は緩んだ状態になり、筋力低下から代謝されない脂肪がたんまりついてしまいます。そうなると、恐れていることが!ブヨブヨで横にだらしなく広がったブスなお尻が生まれるのです。

骨盤のゆがみを整えて、痩せやすい身体になる方法

座っているときに足を組む癖がある

座っているときについつい足を組んでしまう方は多いのではないでしょうか。足を組んでいると内転筋が弱くなってしまい、骨盤を後傾させてしまいます。なお、組む足がいつも同じという方はさらに危険。骨盤がゆがみやすくなります。

運動不足

この扁平尻になるもう1つの原因は「運動不足」も大きいです。交通機関や自家用車が主な移動手段で、一日の歩行時間がほとんどないというような生活習慣は筋力低下を引き起こし、垂れ尻になりやすくなってしまいます。

正しい姿勢をとって足を大きく前に踏み出す時、お尻の筋肉を触ってみると、一歩一歩出すごとに筋肉がキュッと引き締まることがわかると思います。普通に歩くだけでも筋肉は十分に使われます。運動不足によるお尻の筋肉低下は、生活習慣を改善するだけでも効果がみられるといえますね。

扁平尻改善エクササイズ

では早速、扁平尻改善エクササイズに取りかかりましょう。

まずは、扁平尻の方に多い、お尻と太ももの境の無さを改善するエクササイズです。お尻と太ももが一体化していると、下着のラインも目立ちやすくなりますのでメリハリのあるヒップになるエクササイズをやってみましょう。

メリハリヒップのエクササイズ

  1. うつ伏せになって寝ます。
  2. 両肘を立て、肩幅に開き、上半身をしっかり起こします。※顔は正面です。
  3. 片方の膝を曲げ、股関節から足を持ち上げて10秒キープ。上半身や肘を浮かさず、お尻にキュッと力が入るように意識してくださいね。

ここまでが、ヒップと太ももの境界線を作るための簡単なエクササイズです。

骨盤を整えるためのエクササイズ

  1. 仰向けに寝ます。両手は体の横にします。
  2. 左右のつま先を揃え、両膝を曲げます。
  3. 左右の足、両膝の内側をくっつけたまま上半身から膝上が一直線になるように腰を浮かせます。両肩と両手で床を押し体を支えます。
  4. お尻と太ももが使われていることを意識しながら15秒キープします。広がってしまったお尻の横の筋肉を寄せるイメージで、腰から持ち上げて行きましょう。

ここまでが低下したお尻の筋肉を鍛え、骨盤の位置を調整する簡単エクササイズです!

このエクササイズは骨盤を支える筋肉の他にも、腹筋にも効果大ですから、ポッコリお腹の解消にも効果が期待できるんですよ。はじめはキツく感じると思いますが、筋肉にしっかり効いていることを感じるのがエクササイズの効果をアップさせるコツなので、頑張ってくださいね♪

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生活習慣の改善も大切

先ほどもお伝えしましたが、扁平尻は生活習慣によってもどんどん進行します。エクササイズとともに毎日の生活習慣に気を配ることも大切です。

座り方を直す

先ほどもお伝えしたとおり、座っているときの姿勢は扁平尻に大きくかかわっています。座る時に姿勢がついつい悪くなるのを防ぐことは、エクササイズ以上に大切です。

座る時は以下のようなことに気をつけましょう。

  1. 背もたれに背中をつけない
  2. 椅子の高さは膝が90度になるように調整する
  3. 脚は組まない
  4. 太ももの内側に隙間ができないように座る

以上の4つのポイントを意識して座るようにしましょう。座る時に骨盤の開きを防ぐ効果のあるクッションなどを活用するのも良いでしょう。

立っているときは正しい姿勢を意識する

姿勢が悪いと骨盤がゆがみ、扁平尻を加速させます。常に正しい姿勢を意識して立つことが大切です。また正しい姿勢を心がけると、代謝が上がり太りにくくなるという嬉しいおまけつき。

かかとをつけてまっすぐに立ち、横から見て耳、肩、腰の真ん中、くるぶしが一直線になるよう意識して立ちましょう。この立ち方を常に頭の片隅に入れておくと、自然と正しい姿勢をとることができるようになりますよ。

立っているときに、意識してお尻の筋肉にキュッと力を入れると、お尻の筋肉を鍛えることもできてお得です。バスを待っているときや乗り物の中で立っているときなどにぜひ実践してみてくださいね。

悪い姿勢を良くする方法

なるべく歩く・階段を使う

毎日忙しい方は、なかなか運動やエクササイズをする時間を取れないかもしれませんね。でも毎日の生活の中で少し意識するだけで同じような効果を得ることができます。

交通機関で通勤・通学している方は、なるべく階段を使用するように心がけましょう。またひとつ前の駅で降りて歩くのも十分運動になりますよ。なお歩くときも正しい姿勢を意識すると、より効果的です。

シャワーを浴びる時は前にかがまない

映画などでよく外国の女性が、上を向いてシャワーを浴びる場面を見ますよね。でも自分がシャワーを浴びる姿を思い浮かべてみてください。頭を洗う時、下を向いて前かがみになることが多いのではないでしょうか。実はこんなところにも扁平尻になりやすい習慣が潜んでいます。

扁平尻を解消するには、後ろ側の筋肉を鍛えることが大切です。シャワーを浴びる時にも前かがみになるのではなく、意識的に後ろに反る動作を入れてみてくださいね。シャワーを浴びるのは毎日のこと。ちょっとした積み重ねが大きな変化につながりますよ。