股関節がバキバキ!に固いと起こるデメリットとやわらかくする方法

日常生活をしているだけだと、あまり意識しないかもしれない「股関節の固さ」。しかし運動不足や立ち仕事、座り仕事などの影響で、股関節がバキバキの女性が増えています。

知っておきたい股関節の固さが生むデメリットとやわらかくするための方法をご紹介します。

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股関節が固いデメリット

まずは股関節が固いことで生まれるデメリットについてお話していきましょう。

1.姿勢の悪さ

姿勢よく座りたくても、股関節が固いと上半身がどうしても丸まってしまい猫背になりがちです。さらに猫背の状態から顔を前に向けてパソコン画面などを見ると、頭の重さなども影響して肩こりや頭痛の原因となるストレートネックになってしまいます。

また背筋をスッと伸ばせないために、反り腰の状態になり腰痛にもなりがちです。

2.歪み

自分ではまっすぐ立っている、座っているつもりでも、どちらかに歪みが出る、というのも股関節が固い方の特徴です。

歪みはどちらか一方の筋肉に偏りを生むことから、腰痛・肩こり・頭痛といった症状の原因となります。

さらに、歪みにより痩せにくかったり下半身太りになりやすくなることも分かっています。

股関節が固いと、身体に様々な症状が生まれるだけでなく、見た目の歪みやダイエットの妨げにもなるため、股関節の固さは重大な問題です。

股関節がバキバキ!に固いと起こるデメリットとやわらかくする方法

股関節が固くなる原因

では、股関節が固くなってしまう原因について見ていきましょう。

1.股関節周りの筋肉の固さ

股関節というのは骨盤と大腿骨と言う太ももの骨が合わさって出来ている関節です。この関節は本来可動性が大きい形状をしていますが、その周辺にある筋肉が固くなるとガッチリ固まってしまいます。

これは運動不足・同じ姿勢で長時間座っているという動作が原因となることがほとんどです。

2.股関節周りの筋膜の固さ

2つ目は股関節の周りにある筋肉を覆う筋膜の固さによるものです。筋膜は骨、筋肉、関節包をぐるりと覆っている膜です。

それが固くなり柔軟性を無くすと、動かそうにも動きが制限されて固まってしまいます。これも日頃身体を動かさない運動不足状態だと引き起こされやすくなります。

3.股関節周りの骨の問題

股関節は非常に亜脱臼が起こりやすい部位でもあります。また大腿骨の骨頭がうまく骨盤に入り込んでいなかったり、角度が悪くて動きが制限されていることもあります。

この場合は、骨格の調整が必要となります。

4.筋トレ

ダイエットをしようと筋トレをしている方もおられるかもしれません。しかし、筋トレも度が過ぎたり、一部の部位のみを集中して行うと、その部位に乳酸がたまり固くなってしまいます。

また筋トレの後には、筋肉を休ませるストレッチが必要ですが、それがおざなりになっている方などは、往々にして股関節が固くなりがちです。

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股関節をやわらかくする方法

股関節を柔らかくしておくことは、腰痛改善やスタイルアップ、美脚にも非常に効果的です。そこで、ここからは股関節を自分で柔らかくする方法についてご紹介します。

1.あぐらストレッチ

まずは難易度が低く軽度なものからご紹介します。

1.畳や絨毯などの上に、左右の足の裏をくっつけるようにして座ります
2.両手の平で、足の裏を下からサポートし足の裏が離れないことを意識しながら、膝を上下に動かし股関節をゆるめます
3.次に上半身を床に近づけるように前に倒します
※背筋は伸ばしておいてください
4.上半身を前に倒したまま10秒太ももの内側が伸ばされるのを感じましょう

まずは股関節の筋膜を緩めてあげた後に、筋肉を伸ばすストレッチです。テレビを見ながらでも簡単にできますので、気が付いたときにやってみて下さい。

2.太ももの内側・裏側ストレッチ法

では太ももの内側、裏側を走っている大きな筋肉である「ハムストリングス」の伸ばし方をご紹介します。

1.片足のみ正座をし、ストレッチする側の足は開脚の姿勢をとり、踵を床につけます
※上半身は左右の股関節に均等にのせます
2.太ももの裏側、内側が伸びているのを感じながら、10秒伸ばしましょう
3.少し慣れてきたら、無理のない程度に上半身を前方に倒してストレッチします

片側ずつ伸ばすことで、伸びにくい方、固いなと感じる方があると思います。固い方は回数を多めに伸ばしてあげるといいでしょう。

3.太ももの前側ストレッチ法

続いては太ももの前側にある「大腿四頭筋」のストレッチ法です。

1.仰向けにマットの上などに、足を投げ出して座ります
2.片側の足は膝から後ろにおり、お尻の下に敷きこみます
3.左右の手のひらを身体の後ろ側にべったりと付け、上半身を後ろに倒していきます
4.太ももの前が伸びてきたら、そこで身体をキープし10秒間伸ばしましょう

もし上半身をすべて倒せる方は、倒して伸ばしても構いません。しかし上半身を倒すことで、身体がねじれたり、上半身が浮いてしまう場合は倒してはいけません。腰を傷める原因になってしまいますので注意が必要です。

ストレッチは日々行うことで徐々に柔軟性が上がってくるものです。無理に反動をつけたりすることなく、繰り返し行っていくことで股関節のガチガチから卒業しましょう。