【ママ必見】放置すると危険!子供の遠視の原因と治療法

子供の目の症状で気遣ってあげたいものに遠視があります。近視や乱視などは普段よく耳にしますが、遠視という言葉はあまり耳にしませんよね。しかし、子供の遠視に気づかず放っておくと困ったことになりかねないのです。

今日は子供の遠視の原因と、視力回復トレーニングについてご紹介します。

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子供の遠視の原因と症状

子供の遠視の原因

子供の遠視の原因は、目の屈折異常です。目は、見えているものがちょうど網膜の上にきたときピントが合うようになっています。しかし、屈折異常により、網膜より後ろでピントが合うようになってしまうと、遠視といわれる状態となるのです。ちなみに、網膜より前でピントが合うようになってしまった状態が近視になります。

では、何故、ピントが網膜の後ろで合うようになってしまうのか。親が遠視で子供に遺伝する場合もあるのですが、子供の遠視の多くは何か特別な原因があるわけではありません。人がそれぞれ体の作りに違いがあるように、眼球の長さが人より短かったり、角膜や水晶体の屈折する力が異なることが遠視の原因です。

子供の遠視の症状

子供の遠視は発見が難しいといわれています。子供に以下のような症状がある場合は、気を付けて観察し眼科を受診するようにしましょう。

目が疲れやすい

遠視の子供は遠視ではない子供より、物を見るときに頑張ってピント調整をしなければなりません。そのため、水晶体の周りの筋肉が疲れやすく、目の疲れの原因となってしまうのです。

頭痛

大人でも細かい作業が続いたり、目を酷使した後には肩こりや頭痛などに悩まされることがありますよね。遠視の子供は目のピントを合わせるために、常にそのような状態で生活していることになります。ですので、目の疲れから頭痛が発生しやすいといえます。

集中力がない

遠視の子供は手元のものをはっきり見る場合にも、頑張ってピントを合わせなければなりませんので、周りから見れば簡単そうに見える作業でも、実はすごく疲れる場合があります。

例えば、お絵かきや読書など、手元に集中して行う作業が長続きしない、すぐに「疲れた」と止めてしまう場合には、遠視が原因ということも考えられます。

【ママ必見】放置すると危険!子供の遠視の原因と治療法

遠視を放置するとヤバい!

遠視を放置していると、斜視や弱視の原因となることがありますので注意が必要です。

普段、目は遠くのものを見たり、近くのものを見たりしますが、遠くのものから近くのものに視線を移しても物がぼやけずはっきり見えるのは、私たちが特別に意識しなくても目がピントを合わせているからです。しかし、遠視の場合、遠くのものを見るときも、近くのものを見るときもピントが合わない状態ですので、常に目のピントを合わせようとして両目の視線が内側に寄ってしまう原因となるのです。遠視が原因による内斜視は調節性内斜視といわれますが、子供の内斜視の多くをこの調節性内斜視が占めています。

また視力というのは、成長と共に網膜の中心部が刺激されることにより発達していきますので、遠視によって近いものも遠いものもはっきり見えない状態が長く続くと、刺激が不足し、視力の発達の妨げになります。視力の発達が妨げられると、弱視となってしまうのです。

斜視、弱視、いずれの場合も、早期に発見し適切な治療を受ければ回復が見込めますので、遠視の早期発見がいかに大事であるかがわかるかと思います。

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遠視を治療するためには

遠視の治療の基本は眼鏡をかけることです。眼鏡で目のピントを調節してあげることにより、しっかりとものを見ることができ、視力の発達を妨げる原因を取り除くことができるからです。

遠視治療のための眼鏡を作る際には、眼科で視力を測定し、処方箋を作ってもらい、それを眼鏡店に持参して作りましょう。大人の近視矯正の眼鏡を作る場合には、眼科で診てもらわず、眼鏡店で直接視力検査をしてもらい眼鏡を作る方も多いのですが、子供の視力測定は大人の視力測定より難しく、正しい屈折度を測るため、一時的に目の調整力を麻痺させる目薬を使用して視力測定を行います。正しい眼鏡を用いなければ遠視の治療になりませんので、必ず眼科で処方箋を書いてもらうようにしましょう。

また、遠視により、片方の目の視力が落ちていている場合、どうしても良い方の目でばかり見るようになる癖がついてしまいます。良い方の目でばかりものをみていると、使わない方の目の視力が発達せず、どんどん低下していってしまう危険があります。その場合、良い方の目を眼帯などで覆って、視力が落ちている方の目で見るよう促す遮蔽法という方法を行なう場合もあります。

【ママ必見】放置すると危険!子供の遠視の原因と治療法

遠視の治療で大切なこと

遠視の治療で大切なことは、眼鏡でピントを調整する場合でも、遮蔽法を行なう場合でも、毎日続けるということです。子供が小さい場合は、慣れない眼鏡や眼帯に嫌がることもあるかもしれません。しかし、嫌がるからと眼鏡や眼帯を付けたり付けなかったりしていては、治療が効果的に進みませんので、先生の指示に従いながら毎日かけるようにしましょう。

子供がどうしても眼鏡を嫌がる場合には、お父さんやお母さんが子供とお揃いの眼鏡をかけてみたり、眼鏡ケースを子供の好きなキャラクターのものにしてみたりするのもお勧めです。何日かかけることができれば、眼鏡をかけた方が良く見えることに気づき、すんなりかけてくれる子もいますので、スムーズに眼鏡を取り入れさせるためには、眼鏡のかけ初めに気を遣ってあげましょう。