胎動はいつから感じるもの?待ちきれないママに目安時期を解説します

妊娠したことが分かっても、エコーなどで小さな赤ちゃんを見るだけではなかなか実感がわかないもの。赤ちゃんがお腹の中で動き、お腹を蹴ったりする胎動を感じてはじめて、お母さんになるんだ、という気持ちになります。しかしこの胎動は一体いつ始まるものなのでしょうか。またどのようにしてそれが分かるのでしょうか。初めての妊娠で、胎動を体験したことのない方にも、すぐに分かる胎動についての様々な情報をまとめてご紹介します。

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胎動はいつから感じ始める?

子宮の中で胎児が動き、それを感じることをさして胎動といいますが、胎動を感じる時期については個人差があります。また母親の体格によっても、感じ方には違いがあります。

あくまでも一般的な例となりますが、胎動を感じるのは18週から20週頃とされています。しかし早く感じる人は16週からという場合もあり、また22週を過ぎてから感じたという人もいます。胎動の感じ方も人それぞれですが、初めての妊娠の場合は胎動なのかお腹の調子なのか自分で判断がつきにくかったり、体型や体格によっても感じる胎動の強さに違いがあります。特に太っている妊婦の場合は、胎動を感じにくい傾向にあります。

ただし胎動を感じる時期が早い、遅いことに胎児の成長は関わりがありませんし、出産にも影響はありません。ただし妊娠24週を過ぎても胎動がない、感じられないといった場合は、他の原因の可能性も考えられますので、病院の検診時に相談するといいでしょう。

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胎動の感じ方にも色々ある?

胎動の感じ方にも、それぞれ違いがあります。これは胎児が子宮の中で成長していくにしたがって、色々な向きになったり、回転したりしていることがあげられます。妊娠の初期は胎児も小さく、それほど動く様子を感じることはありませんが、胎児の成長と共に胎動の感じ方もかわります。

胎動の感じ方も、お腹が鳴るような音が聞こえたというものから、目で見えるぐらいお腹が動いたというもの、お腹が痙攣したり、腸が動くような感じがしたというものまで様々。さらに妊娠時期によって、胎動の感じ方も以下のように変化していきます。

妊娠16週から19週

胎児はまだ小さく、この時期に胎動を感じる人はほとんどいないといっていいでしょう。胎児が自由に子宮の中を泳いでいるので、お腹がなんだかむずむずする…といった胎動を感じることもあります。

妊娠20週から23週頃

このころになると、胎児の聴覚が発達してきます。へその緒でつながっている母親の声や心音に反応することもあります。またお腹の外の音や声に反応して、胎動が起こることもあります。

妊娠24週から27週

胎児の筋肉が発達します。そのため手足を伸ばしたり、体を動かすようになります。体も大きくなっているので、このとき母親のお腹に手足が当たるようになり、胎動が感じられます。内側からお腹を押されたり、お腹の一部が飛び出したりしてびっくりする、また夜も活発に動きがあって目が覚めるといったことも起きます。

妊娠28週目から

出産が近くなり、胎児は骨盤に頭を固定させるので胎動は少なくなります。しかし胎動が全くなくなるわけではなく、その感じ方もまた人それぞれ違いがあります。

胎動には、胎児の回転や手足の曲げ伸ばしだけでなく、しゃっくりやおしっこ、パンチやキックなどによるものなど色々なものがあります。

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胎動はお腹のどこで感じる?

胎児の位置が正常であれば、へそのあたりで胎動を感じますが、胎児は子宮の羊水の中で回っているためいつも同じところで感じるというわけではありません。また昼や夜の区別もありませんので、昼の間寝ていて胎動を感じなかったり、夜の方が激しいということもあります。

胎児が逆子だった場合は、頭の位置が上下逆になりますので、胎動を感じるのも手足が当たる位置が逆になり、下側に感じます。ただし下側に胎動を感じるから逆子に違いない、とは言い切れないので心配なときには病院で見てもらうようにしましょう。

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胎動が弱い・感じない時は?

胎動の感じ方は人それぞれといっても、胎動が弱い気がする、また前までは胎動を感じていたのに感じられない、ということになると心配ですよね。

一般的には出産が近くなると胎動は少なくなるとされていますが、全くなくなるわけではありません。お腹の中の胎児に何らかの異常が起きている場合、その兆候は胎動に現れるとされています。胎児の動きが悪い、胎動が弱くなったと感じたときには、早めに診察を受けましょう。胎児は産まれるまで動いていますので、胎動がなくなるということはありえません。

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胎動の記録をつけておこう

お腹の中にいるとはいっても、胎児は寝たり起きたりのサイクルを繰り返しています。そして寝ているときには胎動を感じることはありません。そのため、胎動が激しかったのに急になくなって不思議に感じることもあるかもしれません。胎児は30分から40分おきに睡眠、覚醒を繰り返しているとされていますので、とりあえずは40分ほど様子を見てみましょう。またリラックスしている時間帯に胎動がよく感じられますので、胎動を感じる時間帯については記録しておくことをおすすめします。もし1時間経っても胎動が感じられないときには、お腹を指で叩いてみるなどしてみましょう。それでも反応がなければ、病院に電話して現状の様子を伝え、判断を仰ぎましょう。

胎動の異変に気がつきやすくなるというメリットもありますので、胎動カウントを記録する方法もおすすめです。病院によっては、32週を過ぎたら胎動カウントを取るよう勧めているところもあります。胎動カウントは胎動を10回感じるのにどれぐらい時間がかかるかカウントするもので、毎日決まった時間に計ることがおすすめです。