湿気が多い梅雨時はカビが発生しやすく、掃除方法も悩みがちです。カビ掃除には重曹やクエン酸だけでなく、無水エタノールも非常に効果があるのをご存知でしょうか?
今回は無水エタノールを使った、カビ掃除のやり方についてご紹介していきます。カビ掃除に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてくださいね。
「無水エタノール」とは?
エタノールには水分を20%含んでいる消毒用エタノールと、水分を全く含んでいない無水エタノールの2種類があります。どちらも人体には無害なため、小さなお子さんがいる家庭でも安心して使用できるという特徴があります。
無水エタノールは揮発性が高くすぐ乾くという性質があるため、水が苦手な家電製品の掃除にも利用できます。除菌効果もあるためカビ対策にも有効で安全性が高いため、小さなお子さんがいる家庭からも注目を集めています。
薬局やドラッグストアで簡単に入手できるので、気になるカビやカビ対策としてぜひ日頃の掃除に取り入れてみましょう。
カビ掃除のやり方
あらかじめ用意しておくもの
カビ掃除をするときはあらかじめ
・無水エタノール
・乾いた布
・無水エタノールを入れるスプレー
・手荒れを守るゴム手袋
を用意しましょう。
掃除する場所によってはスポンジやワイパーがあったほうが便利ですので、臨機応変に対応していきましょう。
カビ掃除には無水エタノール:水の割合が8:2で混ぜてあるスプレーを使用するため、あらかじめ用意しておくことを忘れないでくださいね。
バスルーム
1.窓を開けバスルームの換気をした状態で、カビが気になる部分にスプレーをして15分そのままにする。
2.15分後に乾いた布や雑巾でスプレーしたところを拭き取り、カビも一緒に拭き取る。
カビ掃除をする前は必ずゴム手袋やマスクの着用をしましょう。スプレーだけでカビが除去できないときは、スプレー後にキッチンペーパーを貼り付けその上からサランラップをかけると効果が高まります。カビの跡が気になる場合はスポンジを使うのがおすすめです。
カビ掃除の最後にキッチンペーパーに無水エタノールスプレーをかけ殺菌シートを作りましょう。それをフロアワイパーにセットして手が届きにくい壁や天井を拭くことでカビ菌の予防につながりますよ。
畳
1.畳のカビ部分にスプレーをし、歯ブラシやタワシを使い優しくカビをこすり落とす。
2.畳の目に沿って掃除機をかける。
畳の湿気をできるだけ少なくしたいので、カビ掃除は晴れた日がおすすめです。また、掃除後にエアコンを除湿運転するとより効果的ですよ。
クローゼットに収納してある衣類のカビ
クローゼットや押し入れも湿気が溜りやすいのでカビに注意が必要な場所です。
1.換気を十分に行いながら洋服ブラシで衣服に付着しているカビの胞子を払い落す。
2.無水エタノールをタオルに含ませ、衣類のカビ部分を叩くように拭き取っていく。
3.カビを拭き終えたら衣類をしっかりと天日干しをして乾燥させる。
クローゼットや押し入れに物を詰め込みすぎると風通しが悪くなり、カビが発生しやすくなるため注意しましょうね。
カビ掃除以外の掃除にも大活躍
キッチン
無水エタノールはカビ掃除以外にも活用できます。キッチン周りで油汚れが気になる電子レンジや換気扇、ガスレンジにもおすすめです。気になる油汚れにスプレーを吹きかけて、乾いた布でしっかりと拭き取るだけです。油汚れが気になる箇所に、ぜひ活用してみましょう。
電化製品
無水エタノールは揮発性が高いため、水分を苦手とする電化製品の掃除にもピッタリです。無水エタノールを布に染み込ませて、汚れが気になる箇所をふくだけです。
パソコンのキーボードやリモコンといった細かい部分は綿棒に染み込ませるとキレイに汚れが落ちます。掃除するときは必ず電源を切り、しっかりと乾いてから電源を入れるようにするのがポイントですよ。
窓ガラス
揮発性が高く水分の跡が残りにくいため、窓拭きにもおすすめです。乾いた布にスプレーして拭き上げるだけです。繊維が残りにくい布を使うと、より仕上がりがキレイになるので、洗浄機が使えない車の内側の窓にもおすすめですよ。
子どものいたずら書きにも
無水エタノールは非常に洗浄力が高く、油性インクやアクリル塗料にも有効です。そのためボールペンやサインペンでお子さんがいたずら書きした箇所にもピッタリです。いたずら書きは消すことができますが、フローリングや家具といったデリケートな素材に使うと表面が溶けてしまう可能性があるので注意が必要です。
無水エタノール使用時の注意点
火気厳禁
無水エタノールは非常に揮発性が高く、引火性もあります。安全のためにも無水エタノールを使用する際は周りで火を使うのは絶対に避けたいところです。ガスレンジ掃除後は十分に乾燥した後に使用するように心がけましょう。
家族に喫煙者がいる場合は、掃除中は近くでタバコを吸わないよう徹底することも大切ですよ。
必ず換気を行う
無水エタノールはアルコール成分も高濃度のため、まれに使用中にアルコール酔いする場合もあります。特に小さなお子さんやペットがいる場合は、使用の際十分な換気を心がけてくださいね。
揮発性が高いため保管に注意
エタノールは揮発性が高く、1度別の入れ物に移したあとに密封しておかないとすぐに蒸発してしまいます。余ったエタノールは密閉容器に入れ冷暗所に保管するようにしましょう。
1度開封したエタノールはフタを開けるたびに酸化し劣化してしまうため、早めに使い切ることも忘れないでくださいね。
アルコール耐性のものにだけ使用
無水エタノールを使うときは、素材にも十分配慮しましょう。アクリルや革製品・ニス・ワックスが塗られている家具やフローリングに使用すると表面が溶ける恐れも。そのため、無水エタノールを使うときは、アルコール耐性がある素材のみにしましょう。
無水エタノールは除菌効果もあるため、カビ掃除にピッタリです。カビ掃除を行うときは手荒れをふせぐために必ずゴム手袋を着用し、十分に換気を行いましょう。
気になるカビにスプレーし拭き取るだけでカビ予防にもつながるので、カビに悩んでいる方はぜひ実践してみてくださいね。