「小鼻の赤み」の悩みは意外と深刻。5つの原因と、原因別改善

小鼻の赤み。顔の中心にあるだけに目立ってしまいますし悩んでいる人も多いのではありませんか?

ここでは小鼻の赤みの原因とそれぞれの改善法、そしてスキンケアやメイクのコツもあわせてご紹介していきます。

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小鼻の赤みの原因は何?

原因は大きく5つに分けられます。それでは具体的に見ていきましょう。

1.接触性の炎症

まず挙げられるのは接触性、つまり触りすぎることによる炎症です。

汚れが気になって力を入れてこすりすぎている、つい癖で何気なく触ってしまう、メイクの時に念入りにファンデーションを塗りすぎている、などの行為が引き起こします。

2.脂漏性皮膚炎

マラセチアというカビの一種が原因になっている場合もあります。マラセチアは誰の皮膚にも存在しますが、皮脂量が多いと異常繁殖して脂漏性皮膚炎を引き起こすものです。

赤みがあるだけでなくかゆみがあったりフケの様なものが出る場合は、脂漏性皮膚炎の可能性が高いでしょう。

3.毛細血管拡張症

自律神経が乱れると毛細血管が拡張した状態になります。一時的なものですぐに収まることが多いのですが、その状態が続くと小鼻の周りが赤くなってしまうことも。

これを毛細血管拡張症と言います。原因ははっきりしていませんが、気温差やストレスが引き金になると考えられています。

4.酒さ様皮膚炎

酒さ(しゅさ)とは、30代以降に見られることの多い炎症を伴った疾患です。顔が赤らみやすくなり小鼻以外にも顔の中心部に赤みが現れ、進行するとさらに発疹を伴います。

悪化する原因は紫外線、ストレス、アルコールや刺激物などが挙げられますが、人によってそれぞれで長期間のステロイド仕様の副作用も考えられます。

5.元々の体質

生まれつき色白な人は表皮が薄く、血管が透けて見やすいため赤みが目立ちます。幼い頃から小鼻の赤みに悩んでいるのであれば、生まれつきの体質によるものとも言えます。

「小鼻の赤み」の悩みは意外と深刻。5つの原因と、原因別改善

小鼻の赤みの原因別改善法

一概に小鼻の赤みといっても前述の様に原因は様々ですから、改善するための方法もそれぞれ異なります。原因ごとに見ていきましょう。

接触性の炎症が原因の場合

触れることで一時的に炎症が起きているだけなので、触らない様に気をつけるだけで改善されます。スキンケアやメイクの際にもあまり触らず、触る時は優しく触れる様にしましょう。

また洗顔時にゴシゴシこすっては悪化してしまいます。たっぷりと泡立てた刺激の少ない洗顔料を使って、手ではなく泡で洗う様にしましょう。

脂漏性皮膚炎が原因の場合

これは皮膚炎なので、放っておいては良くなりません。皮膚科で診察を受け、適切な治療を行います。炎症を抑えて菌の繁殖を防ぐ、塗り薬が使われることが多いでしょう。

また肌状態を良くするためにバランスの良い食事を心がけ、ビタミンB・ビタミンC・ビタミンEを積極的に摂る様にします。

毛細血管拡張症が原因の場合

原因が明らかではないため治療は難しいのですが、緩和させるためにはストレスを溜めたり喫煙したりを避けましょう。

完全に消すには皮膚科や美容皮膚科でのレーザー治療や光治療が必要ですが、保険が適用されない場合もあるので事前に確認が必要です。

酒さ様皮膚炎が原因の場合

完治は難しいのですが、症状を軽くすることは可能です。皮膚科を受診し、処方薬の服用や指導されるスキンケアの実施などで悪化を防ぐことができるでしょう。

ただし酒さは慢性の疾患なので、症状が改善したり悪化したり、を繰り返します。良くなったからと安心せず、医師の指導のもと症状のコントロールをしていくことが大切です。

元々の体質が原因の場合

体質が原因であり病気ではないため、改善することは難しいでしょう。

どうしても赤みが気になってしまうのであれば、毛細血管拡張症と同じくレーザー治療などを受けることになります。しかし保険は適用されません。

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小鼻の赤みがある時のスキンケアのコツ

いずれの原因による小鼻の赤みであれ、肌トラブルがある時はスキンケアに注意しましょう。

普段から使っている化粧水やクリームなどが原因で炎症を起こしていることもありますし、直接の原因ではなくても悪化させてしまうことがあるのです。

低刺激のアイテムを使う

まず気をつけたいのは、余計なものが入っているスキンケアアイテムは使わない、ということ。普段成分にまで気を配ることは少ないかもしれませんが、なるべく無香料・無添加の肌に優しい低刺激なものを使いましょう。敏感肌用とされているものであれば、トラブルを悪化させにくいのでおすすめです。

ですが肌に合う合わないは人それぞれですから、使用後にヒリヒリしたり突っ張ったり、赤みが増す様であれば使用は一時中断してください。

肌に負担のあるケアはしない

皮脂が多い人などは貼ってはがすタイプのパックを使うことも多いでしょう。またピーリングによって肌の汚れを取り除くというケアもあります。

しかしこれらは皮膚に大きな負担を与えてしまいます。赤みを増す原因になりかねませんから、治るまで使用は避けましょう。

肌の赤み専用アイテムを使う

肌の赤みの悩みに特化したスキンケアアイテムも発売されています。皮膚直下の毛細血管の血行を促すので、拡張した血管が収縮され赤みが軽減される効果が期待できるものです。毛細血管拡張症や体質から血管が透けて見える人に有効でしょう。

「小鼻の赤み」の悩みは意外と深刻。5つの原因と、原因別改善

改善するまではメイクでカバーしよう!

肌の改善には時間がかかり、原因が何にせよすぐに赤みを治すことはできません。「今だけでも消したい!すぐに隠したい!」そんな時にはメイクに工夫してみてはどうでしょうか。

柔らかめの筆タイプのコンシーラーを使ってみましょう。赤みを隠すには黄味の強いカラーを選びます。そして小鼻周辺は皮脂も多くメイクがよれやすい部分なので、なるべくコンシーラーとフェイスパウダーだけで仕上げます。

コンシーラーを気になる部分に点起きしたら、指先でポンポンと叩いでぼかします。余計な油分をオフするためにスポンジを使ってもいいでしょう。最後にふんわりと軽くフェイスパウダーを乗せます。

しかし肌トラブルのある部分にメイクをするのは、肌の負担を考えればできれば避けるべきです。どうしてもという時は肌に負担の少ない、スキンケア効果のあるアイテムを選びましょう。

「小鼻の赤み」の悩みは意外と深刻。5つの原因と、原因別改善

気長なケアで改善していこう

いかがでしたでしょうか。自分では気になるものではありますが、気にするあまりストレスを溜めてしまってはお肌のためには逆効果です。

自分が思っているほどは目立っていないものですから、気長にスキンケアや食生活などで改善していきましょう。