不謹慎だとわかっていても笑ってしまう「失笑恐怖症」の症状5つ

お葬式などの笑ってはいけない場面で思わず笑いが止まらなくなってしまう症状は、失笑恐怖症や笑い恐怖症と呼ばれています。病気と定義付けられたものではありませんが、意外と体験した人が多いかもしれません。

失笑恐怖症の症状や克服するためのポイントを探ってみましょう。

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失笑恐怖症の原因と症状

失笑恐怖症は対人恐怖症の1つと考えられていて、極度の緊張感の中にいると、恐怖心から逃れようと笑ってしまうことがあるようです。

また、過去に笑ってはいけない場面でうっかり笑ってしまいその場でひんしゅくをかったような経験をした人が、それがトラウマになることによって笑ってはいけない!と強く思い過ぎてしまい、かえって笑いを引き起こしてしまうことも考えられます。

自分で治せない場合は、投薬による治療も必要になるので、心療内科を受診することをオススメします。

主な5つの症状

失笑恐怖症には下記のような症状や状態が見られます。

1.おもしろくないのに笑いが勝手にこみあげる。
2.笑ってはいけないと分かっていても笑いが止まらない。
3.笑いをこらえようとすると余計に笑いがでる。
4.笑ってはいけない時に笑ってしまうのではないかと恐怖心がわく。
5.自分が笑っている様子を他人がどう思っているのか心配になる。

これらの症状からも人に対する恐怖心をとても感じていることがわかります。笑いをおさようとすればするほど止まらなくなり、後になって落ち込むことを繰り返したり、それがトラウマになってしまうのです。

不謹慎だとわかっていても笑ってしまう「失笑恐怖症」の症状5つ

笑ってしまいやすいタイミング

笑ってしまう場面は人それぞれですが、思わず笑ってしまうよくあるタイミングはこちら。

・会議や大切な面談、打ち合わせなどその場にいる人が皆真剣な状態
・お葬式やお通夜など回りが悲しんでいる時
・大切な人との別れで寂しく悲しい時
・目上の人や先生に怒られている時
・映画館やコンサートでその場が静まり返っている時

どのタイミングを見ても、絶対笑ってはいけない場面ですよね。ところが失笑恐怖症の場合は、ダメだと分かっていても笑いを止めることができないのです。

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失笑恐怖症を克服するためには?

緊張する場面で堂々としていられる人は少数派です。誰しも究極の緊張状態になった時は、失笑恐怖症に似た症状が出る恐れもあります。自分で克服するためのポイントを覚えておきましょう。

絶対笑ってはいけない!と自分を追い込まない

笑ってはいけないような場面で、絶対に笑わないようにしようと自分にプレッシャーをかけて追い込むのはやめましょう。気楽に心の余裕を持つことが肝心です。

緊張するような場面を想定してイメトレしておく

緊張するような場面を想像してみてください。その場面にいる人たち、そして自分の姿を思い浮かべてイメトレをしてください。そうすることで実際同じ場面に出会った時、一度頭の中で体験しているので、極度の緊張を防ぐことができます。

日頃からストレスをためない

毎日の生活の中にはストレスがいっぱいですが、日頃からスポーツをする、好きな音楽を聴く、休日には遠出をするなど、自分の好きなことに時間を費やしてストレスを発散します。

ストレスが蓄積している状態では、心に余裕がないので緊張感が高まり悪影響を及ぼします。自分に合ったストレス解消法を見つけてくださいね。

不謹慎だとわかっていても笑ってしまう「失笑恐怖症」の症状5つ

笑ってもいいと思える心のゆとりを

失笑恐怖症の人は、不謹慎だ、失礼だ、非常識だと度々冷たい目で見られます。自分自身も不謹慎だとは分かっているので笑いを止めようとするのですが、それができません。それによって回りの人に対して申し訳ない気持ちや自己嫌悪、非難された時の失意感や挫折感などが生まれて症状は悪化します。

笑ってはいけないと思うから余計に笑ってしまうのであれば、いっそのこと「笑ってもいいんだ!」と心を明るくゆとりを持ってみませんか。医師に相談するだけでも心が落ち着くこともあります。

1人で悩まない、自分を追い詰めないことを心がけて自分の心を解放してあげてくださいね。