つらい首のコリをほぐすマッサージ法

辛い肩こりや首のコリに悩んでいませんか?首がこると首回りが辛いだけではなく、頭痛や吐き気、ときにはめまいなどを引き起こすこともあります。オフィスワークのように長時間同じ姿勢で過ごす方は注意が必要です。首は大切な神経が通っているので、あまり揉まない方が良いといわれますが、そうなるとどのようにコリをほぐせばいいのでしょうか?

今回は首のコリをスッキリほぐすマッサージ方法をご紹介いたします。

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首がこる原因

首コリが起こる原因は疲労物質や発痛物質がたまるためです。

長時間同じ姿勢でいるなど、首の筋肉が緊張すると血行が悪くなります。血行不良になることで首コリの原因物質がたまるのです。

普段意識することはあまりありませんが、頭の重さは約5kgとスイカほどの重さがあります。その重さを細い首で支えているので、どうしても首に負担がかかり疲れやすくなるのです。首コリは放置すると首だけでなく肩や腰、膝にまで影響を与えることがあります。

首コリは普段の生活習慣に問題があることがほとんどです。

例えば長時間同じ姿勢でスマホを操作したり、本を読んだり、パソコンを操作したりするなど、うつむく姿勢を取ることで首コリが起こります。

他には眼鏡やコンタクトレンズの度が合っていなかったり、枕やマットレスが合っていないことも原因になります。

また首コリは血行不良が原因なので、肩が出るようなファッションも首コリの原因になりますので注意しましょう。

つらい首のコリをほぐすマッサージ法

「胸鎖乳突筋」とは?

胸鎖乳突筋は首コリに関係している筋肉です。あまり知られていない筋肉ですが、首をケガから守ったり、自律神経の働きを守る働きをしている大切な筋肉です。

胸鎖乳突筋は後頭部から鎖骨まで斜めにある筋肉で、首を横に向けたときに浮き出ます。

頸椎の周りには太い血管や神経、リンパ節といった大切な器官が集まっています。ですから首をケガするということはこれらの大切な器官に大きな影響を及ぼすことがあります。胸鎖乳突筋は頸椎にくっついてはいませんが、これらの大切な器官に影響を及ぼすこともあります。

その代表的なものが自律神経失調症です。

自律神経失調症とは交感神経・副交感神経がうまく機能せず、様々な体の不調があらわれるものです。自律神経失調症であらわれる症状は、病院で診察を受けても判断や治療が難しく、長期間症状に悩まされることもあります。そのため自律神経失調症の予防をすることが大切です。

この神経を守る働きがある胸鎖乳突筋をマッサージしたりストレッチすることで、予防に役立ちます。

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マッサージのやり方

首コリが起こるのは筋肉の緊張による血行不良です。胸鎖乳突筋や頭板状筋の2つがこるのでこの部分をマッサージすると首コリが解消されてスッキリします。

頭板状筋とは後頭部から頸椎の横、骨に沿ってある筋肉で、頭部の伸縮や回旋、側屈するときに使われる筋肉です。

まず胸鎖乳突筋のマッサージ方法からご紹介いたします。

マッサージ1

1.背筋を伸ばし、右を向く
2.鎖骨のすぐ上、真ん中あたりを人差し指・中指・薬指の3本で触ってゴリゴリした部分を見つけ、そこをそっと押して10秒キープする
3.、今度は左を向き、先ほどと同じ位置を10秒そっと押さえる
これを左右2セット行いましょう。

マッサージ2

1.左右の耳たぶを掴む
2.上下横に引っ張ったり揉んだりする
30秒以上、じっくり時間をかけて行いましょう。首周りの血行が良くなります。

マッサージ3

1.背筋を伸ばし、右を向く
2.胸鎖乳突筋をしっかり確認し、鎖骨と重なるL字部分のくぼみを左手の親指の腹で押す
3.円を描くようにほぐし、上に向かってほぐしていく
反対側も同じように行いましょう。1日1回1分ほど行うと効果的です。

頭板状筋もこりますが、この部分のセルフマッサージはしないのがベストです。首コリを感じるのは実際首の後ろ側なのでこの部分を揉んだり叩いたりすると気持ち良いですね。ですがこの部分をセルフマッサージすると、首コリが解消されずに逆に症状を悪化させてしまうことがあります。

首の後ろを揉んだり叩いたりして刺激を与えると、その刺激から守ろうと余計に筋肉が緊張します。そしてさらにコリが悪化するという悪循環に。

つらい首のコリをほぐすマッサージ法

首は揉んではいけない!

首コリを感じるとついついぐいぐいと揉みたくなりますが、首を強い力で揉むといろいろな不調があらわれることがあります。首には自律神経が通っていて、揉むことで副交感神経の働きが邪魔されて自律神経のバランスを崩してしまうのです。

揉むと血行が良くなるは間違いで、強く揉むと血管内のプラークや血栓が血管から剥がれ落ちて血管を詰まらせる可能性もあるのです。血管が詰まると脳梗塞を引き起こす原因となります。最悪の場合はくも膜下出血を引き起こしてしまうこともあります。

首コリが気になっても強い力で揉んだりせずに、マッサージやストレッチでこりをほぐすようにしましょう。