最近笑っていなくても、目尻のシワが目立つようになってきてしまいました。鏡を見るたびに気になってしまうのですが、目尻のシワを目立たなくさせる対策はありませんか?
一概に目尻のシワと言っても、進行具合により3つのステージに分けられます。ツボ押しやストレッチが解消法としてオススメなので詳しく見ていきましょう。
目尻のシワは大らかさなどの象徴とも言われ、人相学的にも良いとされていますね。ただ、そうはいっても目尻のシワは老けた感じを与えてしまいがちです。また放置することで、シワがより深くなったり、笑わなくても常にシワがあるという状態にもなりかねません。
まずは見た目年齢を左右する目尻のシワの原因と種類を知り、その上で効果的な対策法やおススメな化粧品対策についてお届けします。
目尻のシワと関係が深いお肌の仕組み
お肌はもっとも表面にある表皮とその下の真皮、さらに下部にある皮下組織といった三層構造になっています。ただし三層構造とはいえ表皮と真皮をあわせた厚さの平均はなんと2ミリと言われています。またまぶたをはじめとする目の周りの皮膚はというと0.6ミリしかありません。
それに加えて表皮のもっとも外側にはお肌の水分量と大きく関係する、皮脂膜や角質層が存在します。さらに真皮部分においてはお肌の弾力と関係が深いコラーゲン繊維から作られる組織もあります。
目尻まわりの皮膚は非常に薄く、皮脂も少なく構造的にも組織的にもデリケートでシワができやすい部分だということを認識しておきましょう。
目尻の周りはとてもデリケート!日々のお手入れが大切です。
目尻のシワの原因
目尻のシワの原因は1つではありません。どのような原因が目尻のシワを作り出しているのかを知ることが目尻のシワ対策の第一歩です。
では、目尻のシワを作り出す原因を知る前にぜひ知っておきたいお肌の仕組みについて簡単に復習していきましょう。
1.目尻のシワは乾燥が原因
では具体的に目尻のシワができる原因をみていきましょう。1つ目は乾燥によるものです。
前述した通り、目尻周辺の皮膚は他の部位に比べて非常に薄くなっており、水分を保つことが難しくなっています。また皮脂腺が少ないことも大きく影響しています。皮脂はお肌に膜をはり水分が逃げにくくする働きも持っているため、分泌が少ないとその分乾燥を引き起こします。さらに皮脂は外部刺激からお肌を守る働きを持っていることから、分泌が少ないと紫外線などの影響も受けやすくなります。結果、目尻のシワができやすくなるのです。
2.目尻のシワはまばたきが原因
2つ目の原因はまばたきの回数です。
まばたきは自然としているため、あまり回数を意識することはないかもしれません。しかしその回数を1日で見ると非常に大きな数字になります。ズバリ、約1万9,200回(16時間起きていると仮定した場合)も行っているのです。
まぶたをはじめとする目周辺の皮膚は大変薄いことから、回数を重ねれば重ねるほどシワを作り出しやすいのは言うまでもありませんね。
3.目尻のシワはスマホなどが原因
3つ目の原因はスマホなどの多用によるものです。
スマホやパソコン、タブレット端末などを当たり前のように使用する時代となったことも目尻のシワの原因の1つです。長時間これらの機械の画面を見ているとまばたきの回数が減ってしまいます。そのため、血流の流れが悪くなりお肌に充分な栄養素が届けられなくなるのです。同時に目自体も疲れがでやすくなり、目の下のクマもできやすくなってしまいます。
目の周りにシワを作ってしまう悪習慣をしている方は要注意です。
目尻のシワの種類
目尻のシワにも進行度合いによって3つのステージがあります。3つの目尻のシワの種類も合わせてチェックしていきましょう。
1.ちりめんジワ
第一ステージは乾燥小じわという別名をもつ「ちりめんジワ」です。
目周辺に浅めではありますが細かいシワができるのが特徴です。まだ初期段階の目尻のシワなので比較的改善しやすい反面、放置するとシワが固定化してしまうので注意が必要です。
洗浄力が強いクレンジングや洗顔時の摩擦、紫外線などにも気を付けましょう。
2.表情ジワ
第二ステージは笑いジワという言い方でおなじみの表情ジワです。笑っている時だけならいいのですが、その後も目尻のシワが残ってしまう状態を指します。若い頃であればお肌にハリや水分がしっかりあることから、真顔になると目尻のシワは消えますが、それがまさに形状記憶されてしまう老化現象の一種です。
3.加齢ジワ
第3ステージは真皮性のシワと言われる深部にまで根付いた深い加齢ジワです。表皮だけでなく、真皮部分にあるコラーゲンの減少と変性までもが引き起こされます。お肌の細胞自体の働きも弱くなっていることから、かなり重度な目尻のシワだといえるでしょう。
ストレスや睡眠不足、紫外線を浴びる時間などが長期間積み重なると目尻のシワがラストステージにまで及んでしまうので注意が必要です。
ご自身の目尻のシワがまだ軽度のシワであるかもしくは深いシワであるかを知る目安は、手で伸ばした後に消えるかどうかで判断できます。軽度の浅いシワは手を離すと消えますが、深いシワであればあるほど残りやすく、その時間も長くなります。
シワはステージが軽いうちにキレイにしておくのが良いのですね。
目尻のシワの対策法
目尻のシワはお肌の仕組みが関係し、原因や段階も実に様々であることが理解できたところで、目尻のシワの対策法をチェックしていきましょう。
1.目尻のシワに効果的なツボ押し
目元のケアにおすすめなツボを刺激することで目尻のシワを簡単に解消する方法からお届けします。
攅竹(さんちく)
疲れ目などにも効果的とされる攅竹(さんちく)は血流を改善することで目尻の小ジワに働きかける方法です。化粧映えしないお顔のくすみにも効果があるという女性にはうれしいツボですよ。
場所は眉頭の内側に凹んだ骨の際にあります。ツボの押し方も簡単ですので早速やってみましょう。
- 親指もしくは人差し指の腹部分を使い、上から持ち上げるように優しく押していきます。
- 左右のツボを同時に5秒程度押しては離すのを5回程度繰り返しましょう。
- 圧を加えたままグルグル回す方法も効果的です。
絲竹空(しちくくう)
視力回復やシミの予防、お顔の浮腫みなどにも効果的とされている絲竹空(しちくくう)も目尻のシワにおすすめのツボです。
絲竹空の場所は眉尻にある小さい骨が凹んだ部分です。目尻のキワ部分を狙うのがポイントですよ。
- 左右の人差し指を竹空にあて、中指と他の指も力をいれやすいようにお顔に沿わせてください。
- 人差し指の腹部分で、5回程度優しくゆっくりと押しましょう。
人によって人差し指より中指を使った方が圧を加えやすいなという方は、中指を使っても大丈夫ですよ。安定して竹空に圧が加えられる方を使用し、家事やお仕事の合間に試してみて下さい。
2.眼輪筋のストレッチで目尻のシワを撃退
目尻のシワに効果的なツボは合間で刺激するとして、朝洗顔時やメイクオフの時などに取り入れたい眼輪筋のストレッチをご紹介しましょう。
眼輪筋というのは名前の通り目の周りにある筋肉で、しっかりとストレッチを行い正常に働かせることで目元の若返りに働きかけてくれる重要なポイントです。特にパソコンなどの画面をみたり目を酷使している方は、眼輪筋にコリが出やすいのでリフレッシュに行ってくださいね。
- 左右交互になるように片側ずつ15回=1セットを目安に2セット、ウインクをしてください。
- 今度は同じ要領でウインクをするスピードをアップさせ1セット行います。
- 目をぎゅっときつく閉じて、パッと見開くメリハリストレッチを3回行っていきましょう。
ウインクは普段しない動きで慣れないうちはしづらいかもしれませんが、鏡の前で確認しながら続けてみて下さいね。
3.サプリメントで長期的に改善
目尻のシワに内側からじんわりと働きかける方法としておすすめなのがサプリメントを取り入れることです。特にシワに有効とされる成分を以下にご紹介しておきますので、サプリメント選びの参考にしてくださいね。
・ヒアルロン酸
・プラセンタ
・セラミド
・イソフラボン
・ビタミンC
即効性には乏しいという難点はありますが、他の改善法と合わせて取り入れることで、内外から目尻のシワに働きかけることができますよ。
これ以外にも家庭用の美顔器などを使用し、お肌を乾燥から守るという方法もありますよ。
化粧品を使うならコレ!
ちょっとした隙間時間やスキンケアの流れで取り入れることができる目尻のシワ対策についてお届けしました。それだけでなく日々使用する化粧品に少し工夫することも大事な要素の1つです。
そこで目尻のシワ対策にどのような成分を含んだ化粧品を使うべきかという点に着目してお話していきましょう。
1.水分をしっかり蓄えられるもの
特に初期の目尻のシワはお肌の乾燥が大きく影響しています。お肌の水分量をキープするには、水溶性の成分をたっぷり含んだ化粧水などを選ぶことが大切です。
- 細胞の隙間部分を埋めることで、お肌の水分が蒸発するのを防ぐ働きがある「セラミド」
- 水分の吸収力が非常に高く、かつ内部に抱え込む働きを持つ「グリセリン」
- 天然保湿成分と言われるNMFを高め、お肌自体の保水力をアップさせる「アミノ酸」
- 真皮の保水力の要ともいえる「ヒアルロン酸」
これらの成分を含む化粧品を使用することで、保水力も向上し、ターンオーバーも正常化します。またきめの細やかなお肌になることはもちろん、目尻のシワ対策にも有効です。
2.水分に蒸発を防ぐもの
せっかくお肌に補った水分がすぐに蒸発するのでは意味がありません。そこで、水分の保持をするために以下のような油溶性成分で蓋をしてあげることも重要です。
- お肌の皮脂成分にも含有され、年齢と共に減少しやすい「スクワラン」
- 安定性が高く油分をお肌に与えることで水分を保持する「ホホバ油」
- お肌の柔軟性を高める働きも持つ「オリーブ油」
水溶性と油溶性の双方の成分をバランスよく含んでいる美容液などを使用することが、目尻のシワ対策には欠かせないのです。
そういった意味でアンチエイジング効果も高く、女性雑誌でも注目を集めているのがロスミンリペアクリームホワイトです。目尻のシワはもちろん、シミの改善など大人のお肌の悩みをすべてカバーするという触れ込みをSNSでもよく見かけます。
目尻のシワにお悩みの女性は年齢と共に増え、また最近では多くの予備軍がいるのが現状です。ご紹介した対策や化粧品も見直し、美容液などを取り入れながら、年齢を感じさせない目元を目指しましょう。